シンプル!風邪とインフルエンザを予防する4つの方法

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イギリスからこんにちは。イギリス在住アルノ(@ecerydayuk)です。

唐突ですが、私は日本で看護師としても働いていました。(「も」と書いたのは、他にも多種多様な職業についていたからです)

先週からずっと風邪を引き、一時は39度まで熱が上がり、咳き込みも悪化して体調を崩していたわたし。

イギリスでは、風邪をCOLD、インフルエンザをFLUと呼びますが、風邪やインフルエンザの初期の段階では誰もGP(イギリスのかかりつけ医)へは行きません。自力で治してしまう人がほとんどです。

医者を頼らず自分で治す、それがイギリス式です。その前に風邪やインフルエンザにかからないよう、自分で予防する方法について、今回いろいろと調べてみました。

 

風邪とインフルエンザの違い

 

風邪 インフルエンザ 

1.風邪、インフルエンザともに現れる症状


□鼻づまり、鼻水

喉の痛み
頭痛
□ 咳、くしゃみ
□味と匂いの喪失
□発熱
□筋肉の痛みや関節痛
□疲れ

2.風邪(Cold)

 

風邪とインフルエンザは共通の症状が多く、ウィルス検査なしにはどっちがどっちかわからない場合も多いのでは、と思います。

普通のかぜは1年を通してみられます。原因となるウィルスは、ライノウィルスやコロナウィルス、アデノウィルスなどなど。体内に免疫力のないウイルスが入り込んだことによる生体反応です。

かぜの多くは、発症後の経過がゆるやかで、発熱も軽度であり、くしゃみやのどの痛み、鼻水・鼻づまりなどの上気道の症状が主にみられます。

1日から2日かけて徐々に進行し、鼻水や喉の痛みを感じる初期の段階から数日後に気分が良くなるはずですが、風邪は2週間ほど続くことがあります

 

3.インフルエンザ(Flu)

インフルエンザは、インフルエンザウィルスに感染したことが原因となります。

風邪が一年を通して発症するのに対し、インフルエンザは季節性であり、日本では(イギリスも同様)例年11~12月頃から流行がはじまり、1~3月頃にピークを迎えます。短期間で感染者が増加していくのもインフルエンザの特徴と言えます。

インフルエンザがこの冬の時期に流行するのは、インフルエンザの弱点と関係しています。インフルエンザは、「低温・乾燥」の状態で活発化するのです。

また、インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3種類があり、基本的にはA型とB型のどちらかがその年流行のウイルスとなります。

A型は変異しやすいため、新しいインフルエンザが出現し、流行しやすい。B型は変異しにくく、感染後の免疫も維持しやすいので、大流行にはなりにくいという特徴があります。

 

普通の風邪とは異なり、突然の38度以上の「高熱」、関節痛、筋肉痛、頭痛などの他、全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く、急激に現れるのが特徴です。

症状は感染後1〜3日(潜伏期間)に現れます。 1週間ほどで治癒し、10日前後には軽快します。

また、インフルエンザは、肺炎や脳炎(インフルエンザ脳炎)などの合併症で重症化することがあるため、長びく症状には特に注意が必要です。

 

【インフルエンザの特徴】

□突然の発熱(38度以上)
体全体の痛み
□疲れ

□乾燥した胸部の咳
□喉の痛み
□頭痛
□睡眠困難
□食欲がなくなる
□下痢、または腹部痛
□吐き気

 

息だけでウィルスが拡散しているという研究結果

 

2018年、インフルエンザウィルスの拡散状態に関する新しい研究結果がアメリカのメリーランド大学から発表されています。

今までの予防策としては、ワクチン接種や発症者の隔離、マスクの着用(あまり効果はないことがわかっっています)一般的に広く知られています。
しかし、最新の研究からはウイルス保持者が単に呼吸するだけでもウイルスが拡散されていることがわかっています。

Infectious virus in exhaled breath of symptomatic seasonal influenza cases from a college community(
出典:PNAS

Flu may be spread just by breathing, new study shows; coughing and sneezing not required | UMD School of Public Health(January 18,2018)

出典:University of Maryland

 

アメリカ、メリーランド大学の科学者らによる研究から、インフルエンザウイルスの拡散はこれまでに考えられていた以上に容易に起こっていることがわかっていて、インフルエンザ患者が吐き出した空気に大量の感染性ウイルスが含まれ、呼気による空気感染を考慮すべき証拠が示されています。

メリーランド大学公衆衛生学校のドクター、ドナルド・ミルトン氏は、次のように述べています。

「インフルエンザの症状を持つ人の周囲の空気が、咳やくしゃみをともなわない呼吸だけによっても感染性ウイルスに汚染されていることが明らかになりました。
インフルエンザを患っている人は、特にインフルエンザにかかった最初の日において、感染性エアロゾルを空気中に放出します。そのため、誰かがインフルエンザにかかった場合、すぐに帰宅させてその場にいない状態にすることで、他者への感染を防ぐべきなのです」

インフルエンザにかかった人の周りの空気はすでに感染性のウィルスが拡散していることになります。飛沫感染ですね。

 

シンプル!冬の間はこれに気をつけよう。
風邪・インフルエンザの4つの予防策

風邪 予防 手洗い

 

1.人の多い場所をなるべく避ける。

上記の感染者の息だけでウィルスが拡散している研究結果をみても、人混みの多い場所(通勤電車、職場、学校、イベント会場など)での完全防御は不可能です。

なるべく人が集まる場所を避ける、できるだけインフルエンザにかかっている人と接触しない。これが飛沫感染、接触感染から身を守れる予防策です。

しかし、実際には人混みを避けることは難しい!特に職場や学校を避けるなんて不可能です。

そこで、実践できるのが「机をきれいにする」「パソコン、マウス、キーパッド」「電話機」「コピー機」できれば「ドアノブ」など消毒することです。イギリスでも携帯の消毒用ジェルを持ち歩く人は多いです。
そして、できれば窓を1センチほど開けて換気しましょう。

 

 2.手洗い

感染予防の第一は「手洗い」!これは医療者の常識です。石鹸を使い、指と指の間、爪のまわりを意識し流水で洗います。

手や指についたウィルスが、鼻や口をさわることで、上咽頭、鼻粘膜からいとも簡単に感染します。

マスクの着用は、予防策として全く意味がないことがわかっています(マスクの繊維よりウィルスのほうが小さいため予防として意味がない)が、マクスをしていると、口や鼻に手を持っていく回数が減ります。そういう意味では、マスクの着用はアリです。

イギリス人は、マスクはしません。していたら、「私は感染者」ですと触れ回っているようなものです。マスクをして他者への感染を防ぐという考えはありません。

うがい」については、うがいの行為でウィルスを予防するという証明はないようです。
しかし、わたしは、喉がイガイガするな。と感じたら、濃く出した緑茶や、ティーツリーオイルを数滴たらした水でうがいをしています。
エビデンスがないにしても、私自身は効果を感じています。

3. 休む・良質な睡眠をとる

体の免疫力が下がったときに、ウィルス感染が起こりやすいと言われています。インフルエンザが猛威をふるう冬季は、日頃から疲れをとり、体力をつけておくことが重要です。

良質な睡眠をとるためには、睡眠の1時間前からはスマホを見ない。遮光カーテンできっちり暗くしてぐっすり休めるようにする、枕の高さを調節するなど工夫することで可能となるとのことです。

たしかに、以前働いていたホテルの仮眠室が、ゾッとするほど暗く静かな部屋でしたが、5分で寝落ちしてしまうほどの最高の睡眠部屋でした。

 

4.加湿をする

空気を加湿すると良い」この根拠は、インフルエンザウィルスが低温と乾燥を好むからです。冬のこの低温・低湿の状態でウィルスは活発化します。

加湿していると、ウイルスは浮遊できなくなり、活発な活動を防ぐことができます。かつ鼻やのどの粘膜が保護されバリア機能を高めることができるのです。

部屋の湿度(相対湿度)50~60%を目指しましょう。

イギリスは家中にヒーティングが設置されているため、部屋の乾燥が著しい。わたしはリビングルームには加湿器。それぞれのベッドルームには、「お湯をいれたカップを置いておく」ことと、「濡れタオルをかけておく」ことで、加湿対策をしています。

これを忘れて寝てしまった次の日の朝、ノドがヒリヒリ痛みます。効果は実証ずみです。

 

まとめ

 

予防策としては、とてもシンプルな4つの方法です。特に冬場の手洗いは重要です。

今回私がインフルエンザにかかっても、夫と子供にはうつりませんでした。予防策の効果では、と思っています。

最後に、予防策としてのインフルエンザのワクチン摂取について。

イギリスでも11月ごろから、インフルエンザワクチン接種のキャンペーンが病院や薬局で繰り広げられています。インフルエンザワクチン接種については、予防方法として有効であることが証明されているとのことです。

しかし、私達家族はインフルエンザワクチンは接種しない意向です。

私が日本で看護師だった頃、職業柄インフルエンザ予防接種は必須でした。医療者がインフルエンザに罹患した場合の患者への影響は甚大です。
ある時、病院の受付で、足取りがおぼつかないティーンエイジャーの女の子の介助をしたことがあります。その女の子は、インフルエンザワクチン接種が原因となり、歩行障害を発症していました。

私はその女の子とお母さんの二人と話をしてからというもの、ワクチン接種の危険性を調べ、それ以後、自分にも家族にもインフルエンザのワクチンは接種していません。夫も賛同しています。

これは、私たち家族の選択であり、ワクチン接種はそれぞれの家庭が決定することだと思います。

今年もインフルエンザにかかるときはかかるだろうし、かからない年もある。

寒くて乾燥している冬の期間、活発になっているウィルスをどう予防するか?私たちはワクチンより「予防対策」を重視しています。あなたの選択はどうですか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、「イギリス式の風邪・インフルエンザの治し方」を紹介します。

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