イギリス式:猛暑の夜にエアコンを使わず熟睡する15の方法

健康

イギリスからこんにちは。暑い日のピムスが美味しいアルノです。

6月末、イギリスでは気温30度前後の炎天が1周間以上も続きました。

「イギリスの夏は涼しい」が定説であるため、一般家庭や小さな小売店、カフェなどにはクーラーがありません。(ロンドンの地下鉄にもない!!)

しかし、わたしが3年前にイギリス南西部デボンに引っ越してきてからというもの、ヨーロッパを全体を襲う「熱波(ヒートウェーブ)」が頻繁にやってくるではありませんか!

ヒートウェーブ(熱波)が到来したら、まずお年寄りや小さい子供、身体が弱っている人に悪影響がでます。

日本はというと、高温多湿な熱帯夜が続くため、熱中症予防にエアコンの使用が推奨されています。

しかし、エアコンを極力使いたくない、エアコンが壊れている、エアコンがない、そんな状況だってあるでしょう。イギリスにはそもそもエアコンがない!

イギリスでの「エアコンを使わない暑い夏の過ごし方」の工夫、日本の工夫とはまた違ったアイデアがあり、わたしもヒートウェーブ到来の時期には実施しています。

この方法は、蒸し暑い日本の夏でも応用できるので、ぜひ参考にしてみてください!

 

暑い夜の3つの対処法

暑い夜で眠れないのは、部屋の「気温の高さ」と「湿度の高さ」が原因。この問題に対処する方法は次の3つです。

《暑い夜の対処方法》

①部屋の温度を下げる
②体感温度を下げる
③湿度の調整をする

 

では、それぞれについて詳しくみていきましょう!

部屋の温度を下げる方法

1.部屋に風を通す(換気)

風を通すには、風の入り口と出口が必要です。

①窓を開け、対角線上のドア(または窓)を開ける
外から呼び込む風(窓)は小さく開ける。→ 出ていく風は大きく開けておくと風が通りやすい。外気の取り入れ口と排出口が部屋の真反対に位置しているのが理想的です。

②風がないときは扇風機(ファン)を使う→日本の場合、むし熱い日には屋外から熱風が入ってくることもあるでしょう。
しかし、換気は湿度も一緒に外においやるため重要です。

一日の中でも温度が下がる夕方に 換気扇や扇風機を使って、部屋の空気の入れ替え、風を家の中に通すことを心がけましょう。

 

2.日中の太陽をシャットアウトする

Photo by Carlos Caamal from Pexels


日中の太陽の光を遮ります。これだけでも夜がだいぶ過ごしやすくなります。


わたしの場合、暑い日には 2階の窓のカーテンを少しの隙間を残し全部しめきります。在宅しているときはすべての窓を全開!
カーテンも遮光カーテンが効果大です。

日本だと、朝顔やゴーヤでつくる緑のカーテン、すだれがかなり効果的です。

3.電気のコンセント(socket)を抜く

 

電気のコンセント、必要ないのにさしっぱなしにしていませんか?

電気代の節約と火災予防のためにコンセントやタコ足配線のスイッチをマメに切っている家庭も多いでしょうが、コンセントがはいってると、家を熱くしている原因にもなっているのです!

特にパソコン、モデム、モニター、プリンター、ゲーム機器、エアコンが待機電力が高く、その分通電による発熱をしています。

夜間にそれらの電化製品を使わない場合は、以下の対策を!


①コンセントから抜く

②タコ足配線(テーブルタップ)を使っている場合は、スイッチオフにする

 

※ちなみに、コンセントは和製英語です。
英語でコンセントのことは、ソケット(socket)といいます。

4.照明を見直す

 

部屋の照明や、ベッドサイトに置かれているライトにも注意が必要です。

LED→蛍光灯→白熱電球の順で熱を発生します。特に白熱電球はおどろくほど熱い!

照明器具の消費電力量も実は非常に高く、エアコン冷蔵庫に次ぎ、家庭全体の15%程度を占めています!

白熱電球や蛍光灯は、熱を光に変換して利用する発光原理であるため、照射される光が熱くなります。LEDは赤外線で熱を放射しないため光自体の発熱量は低いといわれますが、胴体の金属部分から発熱します。

白熱電球は電力消費が多く、2008年に日本政府は地球温暖化防止のため2012年を目指しメーカーへの白熱電球の製造と販売の中止を要請しました。また、2030年を目指し家庭やオフィス、工場などすべての照明のLED化を測る方針を打ち出しています。

電球のエコ化は日本のほうが先進しているようです。

イギリスは未だに白熱電球やハロゲンランプという発熱量の高い照明器具が使われている家が多い。古い家が多いことも一因でしょう。

我が家は、もともと取り付けてあったハロゲンランプを徐々にLEDに徐々に変更しています。

イギリス在住で節電したい方は、LED(レッドと呼ばれる)も普及しています。蛍光灯(CFL)を含めて電球を購入する場合は、箱に表示されている「EU基準のエネルギー効率グレード」、「energy saving」「ECO」の文字を確認しましょう。

グレードはA~Gにランキングされています。「A」が最もエコで、「G」が一番効率がわるい電球です。電球選びの際に要チェック!

 

5.打ち水をする(庭に散水する)

 

Photo by Nine Köpfer on Unsplash

 

イギリスで暑い日の夕方に行われているのは、庭へのスプリンクラー、シャワーです。

大切なガーデンを 暑さや乾燥から守る意味合いがありますが、打ち水効果も高いこの方法をイギリス人は知っているようです。

また、日本で注目されている「打ち水」は、日本古来から伝わる夏の暑さを和らげる知恵です。

この打ち水は科学的に立証されていて、「打ち水をすると気温がおよそ【2度】下がる」と言われています。原理は、気化熱。気化熱とは水が蒸発するときに周囲の熱を奪うことを言います。まいた水が蒸発し、周囲の空気を冷やすというわけです。

この打ち水、日差しが強い昼間にすると、一瞬で水が乾いてしまい効果はないばかりか、水蒸気が発生するためさらに不快指数があがる恐れがあります。

気温が下がる時間帯に行いましょう!

夕方や早朝の気温が下がっている時間帯に行う

■水をまく場所:
日陰の部分、、ベランダ、砂利、壁面、植物、など広範囲にまく

 

6.スプレーで霧吹きをする

イギリスでわたしもよくやっています。

空のスプレー容器に水をいれます。

部屋全体の霧吹き!特に窓側のカーテンに霧吹きをします。水を霧吹きなどでかけると打ち水と同様に気化熱の効果で気温が下がります。

むし熱い夜、乾燥した夜どちらにも効くのは、自分の手足にシュッシュ!体感温度は確実に下がります。そこへ自然の風や扇風機の風を受けるといい感じ!

 

7.階下で寝る

熱い空気は上の方に溜まりやすいため、2階建て以上の家なら階上の部屋の気温が高くなります。

さらに、屋根からうける太陽光線の輻射熱(ふくしゃねつ)により上からと下からのダブルで2階が熱くなります。

2階の暑さを取り除く方法としては、換気と断熱材の工夫でしょうが、もっとも簡単なのは、階下で寝ることです。

しかも、冷たいタイルや木材の床の部屋に、簡易ベッドまたはソファーで寝るのがベスト。

どうしても2階が熱くて眠れないときの方法です。

 

 

体感温度を下げる方法

8.一人で寝る、またはなるべく離れて寝る

 

隣のあなた、暑いんです!
特に男性、乳児の体温は高い。

例えば同じ温度の中にいても、体感温度は人それぞれ異なり、特に男女差は大きいもの。
一般的に男性=暑がり、女性=寒がり。男女の体感温度は筋肉量に関わるようで3~5度もの差があるといわれています。

子供と一緒に寝ている親も、子供の体温の高さに寝苦しい夜を過ごすことになります。

また欧米人と日本人の平均温度も違います。(欧米人が約1℃ほど高い)

日本人の平均体温: 36.6℃~37.2℃(日本人の7割くらい)※テルモ調べ

暑い夏の夜には、ラブラブのカップルであっても 無理せず なるべく一人の状態で眠れる環境を作りましょう。

 

9.頭を冷やす

首には脳を流れる太い重要な血管が通っています。頭を冷やすことによって、この太い血管を流れる血液が冷やされ、体の中を循環するため、体感温度が低くなったように感じられます。

しかし、首の後ろを急激に長時間冷やすのはNGです。頭痛の原因となったり、血流の流れを阻害します。

あたまを冷やす時は、穏やかに冷やすか、首の横左右斜め前の太い血管(頸動脈)を冷やすようにしましょう。

 

■この「冷感商品は最高ですね!一面がパイル地になっていて冬OK、もう一面が冷感素材になっています。また洗濯にも強そう!

 

もしクールピローやアイスノンがなければ次の方法があります。

①冷水でしぼったタオルを頭や体にのせる(持続力に問題あり)
②枕を裏返す(裏返した側は冷たい→これを繰り返す)

 

10.寝る前に冷水シャワーを浴びる

就寝前に冷水シャワーをあびます。

イギリスのように乾燥した夏の夜では、体が少し濡れたままでも大丈夫。

そのまま窓からの自然の風や扇風機からの風が体にあたったとき、さらに体感温度がさがります。

注意点は、シャワーを浴びる水があまり冷たすぎないこと。冷たすぎると刺激が高すぎて覚醒してしまいます。

 

11.動脈の部分を冷やす

水と氷をいれたペットボトルかアイスノンを用意します。

私は看護師だったこともあり、体を冷やす方法は一通り習得しました。
冷罨法(れいあんぽう)と呼びます。

 

体を効果的に冷やす部位は?=体表近くを走行している太い動脈部位がベスト!

■頸動脈(けいどうみゃく)=首のよこ
■腋窩動脈(えきかどうみゃく)=わき
■大腿動脈(だいたいどうみゃく)=足のつけね(鼠径部)

 

12.冷たいことを想像してみる

はい、どうぞ!!

 

あたまがキーーーン!

 

ひーーーーーーーー!!

Photo by OVAN from Pexels

※「冷たいものを食べて頭がキーン!」
これは日本人特有の感覚のようです。イギリス人やフランス人に言っても理解されませんでした。

※「暑い夏にホラー映画で納涼」。
これも日本だけの風習のようです。イギリスでホラーはなんといってもハロウィンのころ!

13.ナイトウェアはコットン!

Photo by Tirachard Kumtanom from Pexels

寝苦しい夜に何を着て寝ますか?
キャミソールやランニング?・・もしかして裸!?

しかし、睡眠中にかく汗の量は(コップ1杯分)といわれています。肌の露出が高いと汗を吸いとるためのクッションがなくなり、汗は直接シーツへ。ベタベタになったシーツが余計に不快で眠れなくなったりもします。逆効果!

コットン(綿)は、通気性に優れ、吸水、保湿効果も高く、夏のナイトウェアに最適の素材。

風通しが良いガーゼ素材だとなおよし。
ゆったりした体を締め付けないものを選びましょう。

日本では涼風素材のパジャマの品揃えが半端ないですよね。

 

14.寝る前にシーツを冷やす・冷感シーツを使用する

イギリス人に強くすすめられました。。

それが、「シーツをまるごと冷凍庫で冷やす」という方法。

イギリス人にとっては快適な夜のためにベットシーツをまるごと冷凍庫で冷やすことは容易なのかもしれません。
冷凍時間は、約10分ほどで十分だそう!

■日本なら、接触冷感シーツが充実しています!
丸洗いOK、防ダニ、防臭加工、抗菌、いたれりつくせりの接触冷感シーツは、夏の必需品。いろいろみましたが、この商品がコストパフォーマンスがいいですね。

 

 

15.冷たい飲水をベッドサイトに準備

暑い夏の夜、何度か目を覚ますことがあります。

ベッドサイトに、水を用意しておけば、急に目覚めても水を飲むことで口の中と体の乾きを癒やし、冷静さを保つのにも役立ちます。

さらに暑いと感じたら、その水をパシャパシャ!と少し自分の体にかけてしまいましょう!

 

※熱中症のような症状があれば、水分塩分が必要です。

部屋の湿度の調節

湿度を下げたい(むし暑い日に)場合:日本式

■部屋の換気をする

扇風機(ファン)凍らせたペットボトルを使って部屋の湿度を下げる

①準備するもの
・凍らせたペットボトル(1~2リットルで8分目の水量)
・うけ皿(水滴が落ちる)
・扇風機(ファン)
②扇風機(ファン)の前に 凍らせたペットボトルを置き、スイッチON!
③ペットボトルに水滴がつく(=部屋の湿度)ので、定期的に拭き取るか受け皿に水が溜まってきたら定期的に捨てる。(水滴をそのままにすると空気中に蒸発してまた湿気の原因となります)

例えば、冷たい飲み物のグラスに水滴がつきます。これが空気中の水分(=湿気)なんだそう。

この方法は、もし扇風機がない場合凍らせたペットボトルと受け皿だけでもOK。

湿度を上げたい(乾燥した夜)場合:イギリス式

■部屋全体に霧吹きをする

■部屋に濡れたバスタオルや、洗濯物(未乾燥)を吊るしておく

濡れたベッドシーツをカーテンレールにかけろ、と紹介していたイギリス人もいました。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

日本でのむし暑い熱帯夜、イギリスでのヒートウェーブによる乾燥した暑さ。

どちらの夜も、暑くて熟睡できないのは同じです。

また、どちらも一番心配されるのが、熱中症です。

熱中症は、気温が高い場所に長時間いることによって、体内の水分・塩分バランスが崩れ、体温の調節ができなくなり、体温の上昇、めまい、吐き気、頭痛、体のだるさ、けいれん、さらには意識障害などを引き起こす大変危険な病態です。

イギリスにはエアコン自体がありません。

イギリス人達がヒートウェーブの夜に工夫している方法が、あなたのエアコンを使わない(使えない)夜のクールダウンの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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