エデン・プロジェクトってどんなところ?
そんなことを思っている あなたのために捧げます。
イギリス在住、旅好きアルノです。
「エデン・プロジェクト(Eden Profect)」とは、イギリス南西部コーンウォール州にあるエコロジーと教育型の非常にユニークな巨大植物園。
ここでは、自然と人間の共存をテーマに、さまざまな挑戦ともいえる取り組みが行われています。
大人はもちろん、子供連れでも楽しめる!
年齢に合わせた 楽しいしかけや教育のシステムが複合的に設計され、非常によくオーガナイズされています。
- 「植物が好き」
- 「エデン・プロジェクトって何?」
- 「一度は行ってみたかった」
- 「地球環境に興味がある」
そんなあなたに 全力でおすすめしたい イギリスの巨大植物園エデン・プロジェクト。
この記事で、イギリスの楽園・エデン・プロジェクトの8つの魅力と、行く前の4つの注意点がわかります。
エデン・プロジェクト8つの見どころ
1)バイオドームで究極のリラックス!
エデン・プロジェクトの施設内にはいると、まず眼下に広がるバイオ・ドームに圧倒されます!
また、施設いっぱいに植えられたハーブや花や野菜、さまざまな種類の木を眺めながら、植物の光合成による澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みます。
豊かな土壌による有用微生物からのセロトニンの上昇が期待できるし、耳をすませば、鳥の鳴き声、水の音、植物の葉ずれさえも聴こえてきます。
落ち着くわ~!
施設内のどこにいても「ヒーリングを受けている」、そんな心地の良さを感じられる場所なのです。
2)ラボで知的好奇心を刺激する!
エデン・プロジェクトはそもそも「自然と環境を学ぶ」という慈善事業としての目的があります。
施設は、「Mediterranean Biome(地中海ドーム)」と、「Rainforest Biome(熱帯雨林ドーム)」の2つのバイオーム(巨大温室)を中心。
それから、「The Core(コア)」と呼ばれる教育施設、季節のイベントが開催される「Stage(ステージ)」、木や菜園、彫刻が楽しめるアウトドアガーデン、それにレストランやカフェ、ショップが設置されています。
エデン・プロジェクトを象徴する蜂の巣のような、ゴルフボールのようなドーム。
このドームは、管状の鋼と、六角形(頂部は五角形)のETFE(高性能フッ素樹脂の一種)フィルムを層にして作られた透明なクッション状の壁でできています。
この壁は高強度で紫外線や温度、汚れに強く、長期の屋外の使用に耐えることができています。
ちなみにETFEは日本のAGC旭硝子が開発しています。
施設内は、いたるところに地球の進化や植物と人間との関わりなどについて勉強できる 楽しい説明板や遊び場が設置されているのです!
植物園内を見て回るだけで、勝手に自然について詳しくなり、さらなる興味を持つようになってる。
どんな人でもその知識欲が刺激される、そんな感じの楽しい仕掛け。
この場所は、もともとコーニッシュ粘土の採掘場跡地であり、世界の終わりを感じさせるほどの荒廃した土地だったといいます。(プロジェクト開発者ティム・スミスの言葉より)
1995年より この場所の再生事業がティム・スミスによって開始され、建築家ニコラス・グリムショー卿と、構造設計企業であるアンソニー・ハント社によってドームや設備が設計され、2001年にオープンしました。
今では世界中から この壮大な自然科学プロジェクトを実行するエデン・プロジェクトへやってきます。
お一人さまでもOK、車椅子でもOK、こどもでもOK、犬もOK(ドッグ・フレンドリー)!ここでは、身体的な問題をもつひとでも、年齢・性別を問わず楽しめる設備と要素があるのです。
そして、地球環境の未来への取り組みと、自然・植物と人間との関わりをこの植物園で体感することができます。
3)地中海ドームの温帯気候でゆったり過ごす
「Mediterranean Biome(地中海ドーム)」の門をくぐると、中はふんわり暖かく、オリーブやぶどうの木、サボテン、柑橘系フルーツなどが植えられ、地中海性気候の国々の雰囲気を感じられます。
夏は高温で乾燥し、冬は温暖で雨が多い地中海性気候である、「地中海」、「南アフリカ」、「オーストラリア」、「カリフォルニア」などが国ごとの区域にわけられ、特徴的な植物と彫刻などを見ることができます。
ここは説明板が豊富で、例えばオリーブの木があるそばには「オリーブの木の説明板」、ぶどうの木のそばには「ワイン醸造の説明」など、、知的好奇心をくすぐるものがあちこちに配備されています。
そして、このドームは椅子やベンチが多いので、ゆったりと過ごすのに最適な場所です。
4)熱帯雨林ドームで冒険する!
「Rainforest Biomi(熱帯雨林ドーム)」は、地中海ドームより規模が大きく、中はムンムンとした熱帯雨林気候独特の湿気がたちこめています。
まさかの イギリスで「ジャングル」!
年間を通じて高温多雨な熱帯雨林気候のさまざまな種類の植物、滝やジャングルの人々住処、池、吊橋などもあります。
途中、暑さで疲弊したら、クール・ルーム(エアコンや水飲みがあります)やスチームの出る橋で一休み。
そして、このドームの最大の見所、それはドームを上から眺めることができる「Rainforest Lookout(恐怖の空中階段)」!
わたしは高所恐怖症気味なので、いつも途中で挫折。。いつか渡りきってみたい。でも怖い。
このドームはアップダウンも多く、見どころも多いので、全部見て回るとかなりの運動量になります。自然界の雨のシステム、ゴムの木、パームやしの環境問題など、教育的展示も見られます。
「あれ?やんばるくいな?」とみまごう鳥「Roul roul」もあちこちに出没し、散策する人の心を癒やしてくれてます。
ここに住みたいよう!と旦那さんにブツブツと訴える私でした。
5)レストランでコーンウォール産の旬の食事を堪能
お腹がすいたら、地中海ドームと熱帯雨林ドームの階下のレストランへ。
ここには2つのレストラン(エデンキッチンと地中海キッチン)と、コーニッシュ・パスティのカフェ、ドリンクカフェがあります。
コーニッシュ・パスティはお腹がすいたらつまめるお手軽な肉や野菜が入ったパイ。本場のコーニッシュ・パスティを食べるのもいいですよね!
わたしたちは「地中海風レストラン(Eeden Med Kitchen)」をチョイス。
めっちゃ美味しかったです!盛り付けもモダン。素材も 旬のもの、なるべくコーンウォール産のものが使われています。
写真は、ラム・タジン。スパイスがほどよくきいたラムシチューにクスクスが美味しかった。他にもシーフードたっぷりのパエリアをオーダーしました。これももちろん美味。
ベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリー食にも対応。プラスチックの使用は極力ひかえています。
もし可能なら、水筒を持参してください。水を無料で詰められる場所があるんです。
また、蓋付きマグを持参すると、コーヒーやティーが少し割引になるシステムがあります。だから、エデン・プロジェクトでは蓋付きマグを手に持って歩く人の姿をよくみかけるのです。
おっと!忘れちゃいけない。エコロジー!
ゴミはもちろん詳しい分別場所が設置され、その生ゴミは堆肥化装置によって堆肥にかえられ、エデン・プロジェクトの土壌改良に役立てられています。
季節によって閉店している場合がありますが、その他のレストラン・カフェは以下のとおり。
- ビジターセンター(エントランス)にカフェ
- 地中海ドームにレストラン(季節による)
- 熱帯雨林ドームにドリンクバー「バオバブバー」
- ドームをつなぐ道にもアイスクリーム(バオバブアイスクリームがおすすめ)店やジュース店
- コアの2階にカフェ(季節による)
- アイスリンクに「アイスカフェ」(冬季)
6)施設の外、アウトドアガーデンを散歩&トラックツアー
施設の外であるアウトドアガーデンには、オークの木、竹林、柳、ツリーハウス、、などなど区域ごとにテーマのある木や植物、ハーブ、そして彫刻、こどもの遊び場が設置され、散歩を楽しむことができます。
極めつけは、「ランド・トレイン」と言われるトラック・バスでの遊覧。
施設全体をこのバスで遊覧できます。
7)季節のイベントで一年中楽しもう!
私達家族は、春、夏、そして今回の冬の3回、エデン・プロジェクトを訪れています。
冬の訪問については、少々不安がありましたが、まったく心配の必要なし!
冬には、熱帯ドームでのムンムンした暑さを満喫できるし、ステージが「アイスリンク(2月まで)」になっているので、アイススケートとカフェを楽しめます。
もちろん、夏には音楽のライブがあ、春にはイースターのイベントがあり、、、季節の植物、花々に囲まれ、エデン・プロジェクトは四季折々の楽しさがあるのです。
正規で購入したチケットは一年有効なので、何度でも訪れたい!
8)ザ・コアで植物の世界を体感する
エデン・プロジェクトには「The Core(コア=核)」と呼ばれる教育施設があります。
コアは、人間と植物との関係に着目した施設で、展示スペースやラボ、体のしくみ、宇宙のしくみなどを解説する設備、また「核」をイメージした巨大な造形物「シード(Seed)」が展示されています。
この「シード」は、石造りで重さ70トン、高さが4メートルもある巨大なアート。やはり植物の成長の根底にある幾何学的および数学的原理に基づく複雑な突起パターンが表現されています。
上からの長めも必見!
屋根は、「葉序(phyllotaxis)」と言われる、植物のほぼすべての成長のための数学的根拠である葉状体走路をイメージして作られています。
地球の空気誕生のもととなったとされるシアノバクテリアの光合成のオブジェは、本当に興味深いものでした。
オブジェから放出される煙状の空気は最後には輪となり、消え去ります。ゆっくり繰り返される空気の輪、そして突然それは始まります↓
イギリスの世界最大級の植物園、エデン・プロジェクトに行ってきた。
30億年前、シアノバクテリアによって地球の酸素が作られ始めたと言われる。これは太古の酸素の光合成を現す建造物。周囲はイオンで満たされ、子供にとっては最高の遊び場。
自然との共存を体感できる教育型のユニークな植物園 pic.twitter.com/IYi5abmhzT
— 毎日イギリス生活 (@ecerydayuk) 2019年1月20日
ずっと眺めていても飽きない、そして癒やされている感がすごい。わたしはここに一人で30分座り、無心で見入っていました。
エデン・プロジェクトへ行く前にチェック!
1)雨の日は注意
エデン・プロジェクトのメインの見どころは、2つのドームとコアと呼べばれる屋内の施設なので、寒い日でも十分楽しめます。
しかし、雨天の場合、エントランスからドームへの道のりで濡れてしまいます。
もし雨の日にエデン・プロジェクトを訪れるなら、フード付きのレインジャケットで濡れない工夫を。
2)入場料は割引を狙う
エデン・プロジェクトのサイトで前売り券を直接購入すれば、10%オフの割引になります。
また、エデン・プロジェクトの入場券は、一度購入すると一年間無料になります。
エデン・プロジェクトまで 徒歩か自転車できた場合も割引があります。
また、15人以上のグループには団体割引(40%ほど)があります。
お得に入場しましょう。
3)歩ける靴をはいていく
園内は広く、ゆっくり時間をかけて歩き回る施設です。
特に女性はヒールの高い靴ではなく、歩きやすい靴にしましょう。
エデン・プロジェクトの行き方は?
1)車(一番便利)
エデン・プロジェクとへは車で行くのが一番簡単です。
車の場合、広い駐車場が用意されています。(無料)
しかし混雑した日は、施設からかなり遠い駐車場に停めることになりますが、駐車場と入場エントランスを直結する園内バスが15分から20分間隔で運行しています。
自分の駐車場の場所の名前(季節のフルーツの名前)を確認して、園内バスでエントランスを目指しましょう。
2)バス(列車)
ロンドンからはパディントン駅からセント・オーステル駅(St Austell railway station)へ。
セント・オースティン駅からエデン・プロジェクトまでバス(101番)が運行しています。
>>National Rail Enquiries サイトで列車を見る
自転車で行くと、チケットの割引がありますよ。
エデン・プロジェクトの基本情報
エデンプロジェクトの基本情報
場所: Eden Project,Bodelva,Cornwall,PL24 2SG
時間: だいたい9:30~16:30だが季節によって異なる
金額: 大人28.50£│子供(5-16歳)15£(事前購入で10%OFFなどさまざまな料金設定がある)
駐車場: あり(無料)
入場チケットを購入すると、その後なんと1年間フリーで何度でも入場できます♪何度でも訪問したい!
まとめ
以上、エデン・プロジェクトの見どころ、行き方など、観光におすすめの情報を紹介しました。
私にとっては、最高にリラックスできる癒やしの場所、知的好奇心を刺激されるエデン・プロジェクトです。
人生で一度は行ってみてほしい、それほどユニークな植物園です。
園内は宿泊施設もある(YHA Eden Project)ので、泊りがけの旅もおすすめ。結婚式だってできます。
また、出口にあるショップも充実しているので、お土産選びも非常に楽しい。
ロンドンだけのイギリス旅行に物足りなくなったら、デボンとコーンウォールを巡る旅、そして「エデン・プロジェクト」を訪れる旅を計画してみませんか?
エデン・プロジェクトは、共通の理念をもつ組織と協力のうえ、北アイルランド、中国、オーストラリア、ニュージーランドなど、世界中で共同Edenプロジェクトの施設を設立しています。
なんとも夢のある植物園です。
イギリス南西部デボンの魅力は、『Devonカテゴリ│毎日イギリス生活』でまとめています。英国の田舎の旅はステキな発見があります♪
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。By@アルノ