・ウィンチェスターってどんなとこ?
・ロンドンから日帰りできる素敵な街はないかな?
ロンドンから電車で約1時間、日帰り旅行にちょうどいいイギリスの美しい古都ウィンチェスター(Winchester)。
この記事では、ウィンチェスターを日帰り、または1泊2日で楽しめる完全ガイドを紹介。この記事ひとつで、ウィンチェスターの交通と絶対行くべき観光スポット、グルメやおすすめホテルまでわかります。
英ハンプシャー州のウィンチェスターに興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
記事を書いているのは在英10年のアルノです。ウィンチェスターは日本人の大好きがまるっとつまってる。ロマンを満喫しに出かけましょう!
ウィンチェスターの行き方と交通
ウィンチェスターは、見どころが圧縮されたこじんまりした町で、観光スポットは歩いてみて回れます。そのため「町でどんな交通方法をつかえばいいの?」という心配はしなくて大丈夫。
歩ける靴と軽い服装でたのしみましょう!
ウィンチェスターへの行き方は、イギリス国内からだと「①電車」、「②バス」、「③車」を使う方法があります。
電車・バス・車でウィンチェスターへ行く方法
- 電車
ロンドン駅からウィンチェスターへは電車で、わずか1時間の旅。他の直通ルートとして、サウサンプトン、ボーンマス、ポーツマス、ウェイマス、バーミンガムなどからアクセスできます。
料金はオフピーク・ピーク、事前予約、レールカードの有無によってかなり変わります。あくまでも参考に。 - バス
距離バスなら、ナショナル エクスプレスがロンドン、ヒースロー、オックスフォードへの定期 サービスを運行。 セントキャサリンズ パーク&ライド到着後は市内まで歩いて25分、またはバスで向かうことになります。 - 車
ロンドンから車でドライブするとルートM3で 約 2 時間ほどかかります。さらにウィンチェスターから車で約 45 分の ストーンヘンジや、マグナ・カルタ(大憲章)が見れるソールズベリーまで足をのばすのがおすすめ!
最新の時刻表、ルート、料金、その他のその他の情報についてはOmio の アプリが便利。
Omio ならイギリスおよびヨーロッパ全土からウィンチェスターへの交通をすべて確認OK。また日本円の支払いもOKで電車・バス・飛行機予約の手配がかんたん。
電車をつかうときの注意点は、「ストライキの事前確認」と「駅から市内まで10 分ほど歩く」ということです。料金を安くしたいなら、事前予約したほうがお得
駅名 | 所要時間(目安) | 片道料金(目安) | |
---|---|---|---|
電車 | London ウォータールー駅 ⇔ Winchester | 約 1 時間 8 分 | £8.70~ £35 |
London パティントン駅 (乗換え Reading) ⇔ Winchester | 約 1 時間 13 分 | £11.70~ £45 | |
長距離バス | London ビクトリアOrハマースミス ⇔ Winchester St キャサリンズ パーク&ライド | 約 1 時間 55 分~ | £12.20~ £27 |
車 | LondonからM3 (駐車場はたくさんある) | 約2時間 | ー |
ウィンチェスターで絶対ここは行っとけ!観光スポット12選
ウィンチェスター(Winchester)は、古代ローマ時代の遺跡から、ノルマン朝の大聖堂、中世の建物まで見どころがぎゅっとつまったイギリスの古都です。
イギリス南岸ハンプシャー州の州都であり、アングロサクソン時代には首都として栄えていました。
日本で例えるなら、小京都「尾道」や「倉敷」くらいのスケールかな
ウィンチェスターの見どころを紹介します!
ウィンチェスター大聖堂
ウィンチェスター大聖堂は、英国最大のゴシック様式の大聖堂。
征服王ウィリアム1世が建設に関与し、リチャード1世の戴冠式(1194年)や、メアリー1世とフェリペ2世の結婚式(1554年)など、何世紀にもわたって歴史に名を残す式典が行われた大聖堂でもあります。
大聖堂に一歩入ると、厳かな様子にただ圧倒されます!
上から見ると十字の形になっていて、奥行きはヨーロッパ最大。
イギリスの大聖堂は、どこであっても自然に背中がシャキッと、心はゆっくりとほぐれるような不思議な気持ちにつつまれます。
見どころは、天井の壮大なアーチと、巨大なステンドグラス、世界最古の時計、イギリスの女流作家、ジェーン・オースティンのお墓があります。
イギリスの大聖堂は、基本入場料がかかります。しかし週末に行われる一般サービスでは建物が無料開放されるため、観光客でも無料で入場できます。
さらに入場料を支払うと、月曜日から土曜日の午前 10 時から午後 3 時までガイド付きツアーも含まれているため、大聖堂の地下にのこされた丸天井や塔を見学できるチャンスがあります(空き状況による)。
映画「ダヴィンチ・コード」のロケ地(法王とテンプル騎士団の会談シーン)にもなってます。またジェーン・オースティンの葬儀がおこなわれた大聖堂でもあり、彼女の墓碑も見つけられます(北側)
(学生、66歳以上の割引あり)
アルフレッド大王の像
アルフレッド大王(Alfred the Great)の像は、ウィンチェスターのシンボルといえる大きな立像です。
ギルドホールのすぐ近くに建っていて、見るからに「なんかスゴイことした人っぽい」感がただよってる!
アルフレッド大王は9世紀に実在したエセックス国王。
イギリスアングロ・サクソン七王国時代に、当時 100 年以上つづいていたバイキングの末裔デーン人(の北方系ゲルマン民族)の侵攻から国を守り、キリスト教文化や古英語復興に尽力した王として知られています。
ウィンチェスターの像は、大王の没後 1000 年を記念して 1899 年に建てられました。
アルフレッド大王は、イングランド王国の基礎を築いた王として尊敬されています!
グレートホール(Greal Hall)
グレートホールは 13世紀にヘンリー3世によって建築されたウィンチェスター城の一部の建物で、アーサー王の伝説である「ウィンチェスターの円卓」が一番の見どころ!
ダーツのような見た目で、中央にはチューダーのバラが描かれていました。
また、美しい中世様式の庭や大理石の柱、子供向けには歴史をたのしくクイズでまわるトレイルもあります。
以前は王城だった建物は、グレイトホールをのこしほぼ破壊されています。周辺には城壁の一部だった地下の遺跡や、ウェストゲートタワー(博物館になっていて塔にのぼれる:有料)が残されていて、確実に行くべき場所のひとつです。
円卓は本物ではなく13世紀につくられたレプリカです。しかし古い内装とともに壁一面の円卓は見ごたえがあります。
https://www.hants.gov.uk/greathall
Adult: £4 / Child (5-16 yrs): £3 、グループ割など…
ウィンチェスター軍事博物館(Winchester’s Military Museums)
ウィンチェスター軍事博物館は、ウィンチェスターのグレート ホールに隣接する地域にあり、 6 つの個別の軍事博物館になっています。
- ホースパワー:王立 軽騎兵隊博物館
- ロイヤル ハンプシャー連隊 博物館
- ロイヤル グリーン ジャケット博物館
- ライフル連隊 博物館
- グルカ博物館
- 副将軍軍団の博物館
わたしは滞在時間の都合上、いけなかったんですが、友人からは「行くべきだ」とおすすめされました。英国ミリタリーの歴史に興味がある人はぜひ!
https://www.winchestersmilitarymuseums.co.uk/
Adult: 各博物館で£3~5 / 6つの博物館でつかえるパス £11
ウィンチェスターカレッジ(Winchester College)
ウィンチェスター・カレッジ(Winchester College)は1382年に創設されたイギリス最古の全寮制パブリックスクール。
「ザ・ナイン」と呼ばれる名門パブリックスクールのうち最古の伝統を誇り、現在も14歳から18歳の男子学生を対象に運営。美しいゴシック様式の建物が見もので、広大なキャンパスには歴史的な建物や緑豊かな庭園が広がっています。
わたしが訪れた時には閉館していたんですが、カレッジ内の教会のサービスがあったので参加させてもらいました。教会の天井や回廊がすばらしい!
ガイドツアーは午後から2回行われていて、事前予約したほうが確実です。
わたしの推し俳優(監督)であるウィル・シャープの出身校です。厳しい入学試験があり、イギリスでも優れた才能ある学生の学び舎です。古い伝統的な校舎からロックミュージックが聞こえてきて、学生の息づかいを感じます
https://www.winchestercollege.org/visit-us
Adult £10 / Child (under11) 無料
ウルブジ―城(Wolvesey Castle)
ウルブジ―城、またの名を オールド ビショップ プレイス(Ruins of old Bishop’s place) は、12世紀に建設された ウィンチェスター司教(ビショップ)の居城。現在は廃墟となってます。
王の親族でもあり、裕福だった司教の遺跡は広大で、ここに足をふみいれた瞬間に歴史にひきもどされるような印象を呼び起こします。
中世やチューダー朝の君主がひんぱんに訪れた歴史的な場所だったんですね!
この居城で行われた最後の大イベントが、1554 年 のメアリー女王とスペイン王フェリペ2世の結婚披露宴(朝食会)だったそう
https://www.english-heritage.org.uk/visit/places/wolvesey-castle-old-bishops-palace/
無料
シティ ミル(City Mill)
ウィンチェスター・シティ ミルは、1000年以上つづく伝統的な粉ひき 水車小屋で、現在はナショナルトラストの管理下におかれています。
現在でもイッチェン川の水力を利用して、全粒粉を生産していてお店で購入することもできます。
カフェや、こどもむけのトレイルもあり、なかなか楽しめました!
https://www.nationaltrust.org.uk/visit/hampshire/winchester-city-mill
Bridge Street, Winchester, Hampshire, SO23 9BH
ナショナルトラスト会員は無料/Adult £4 / Child £2 他
イッチェン川沿いの散歩(River Itchen&Weirs Walk)
シティミルから反対側へわたり、イッチェン川に沿ってあるくと、素晴らしい景観がたのしめる散歩道があります。
この散歩道は、ウィンチェスターを訪れた人はマストで行くべきところでしょう。
イッチェン川の透明度はまぶしいほどで、川沿いの厳かな柳とブナの木々、色とりどりの花々が、ただもう異世界!
イッチェンは、イングランド南部に残る数少ない在来淡水シロツメザリガニと、カワウソやウナギの生息地でもあり、イギリスの美しさがぎゅっとつまったサイコーの散歩道です。
ウィンチェスターを訪れたら、絶対に散歩しましょう!
イギリスの古都Winchester(ウィンチェスター)が 美のむきだしだった。ヤナギを含んだ川の異世界感すごくてコレもうオフェーリアいるやつだよね!と妄想つきない
— 毎日イギリス生活🇬🇧 (@ecerydayuk) July 9, 2023
イギリスはお下品地域もたくさんあるけど、こんなとこも豊富にあるの最高✨
ウィンチェスターは1日日帰りor1泊で観光するの実にオススメ pic.twitter.com/kA6N7MsJXs
https://www.visit-hampshire.co.uk/explore/rivers-and-canals/river-itchen
おすすめ短時間コース
スタート:Winchester City Mill, Bridge Street, SO23 9BH
フィニッシュ:Winchester Cathedral refectory, SO23 9HA
ジェーン・オースティンの家
カレッジストリートにまったく目立つ様子なく佇むクリーム色の小さな家。それがイギリスを代表する女流作家、ジェーン・オースティンが最期の6週間をすごした家です。
ジェーン・オースティンといえば「高慢と偏見」、「エマ」の作品で知られ、現在のイギリス £10 紙幣の顔にもなっているイギリスでは尊敬されている作家。
彼女はこの家で1817年7月18に亡くなり、ウィンチェスター大聖堂に埋葬されました。
内部の見学はできないけど、家にはブループレートが飾られ、ウィンチェスター大聖堂には墓碑を見ることができます。
8 College Street, Winchester
ウィンチェスター私立 博物館(Winchester City Museum)
ウィンチェスター大聖堂ちかく、シティの中心にあるウィンチェスターの歴史を学べる博物館です。
古くはローマ時代から、アルフレッド大王、ノルマン朝、チューダー朝の時代からつづく歴史の深いウィンチェスターの歴史を体感してはいかがでしょう?
残念ながら、わたしが訪れた時は閉館してました。ローマ時代のモザイクや、ウィンチェスターの歴史を学ぶには最高!
https://www.hampshireculture.org.uk/winchester-city-museum
Adult: £6 / Child (5‐15): £3 その他割引あり
ギルドホール(Guild hall)
ウィンチェスターのギルドホール(市庁舎)は、ゴシック様式の建物で、古くから市政庁舎や結婚式場として活躍しています。
残念ながら現在 一般人の入場はできなくなっています。
見どころといわれる大広間には、中世からつづく歴代市長の肖像画や、アーサー王の円卓を模して作られた「ウィンチェスターテーブル」(Winchester Round Table)と呼ばれる円形のテーブルがあるそうです。
美しい外観は写真におさめられますよ!またギルドホールには旅のインフォメーションセンターがあるので、無料の地図をゲットしたり、お土産を見たり、おすすめの観光スポットの相談ができます。
https://guildhallwinchester.co.uk/
Adult: £10 / Child (under 11): 無料
ウィンチェスターのバタークロス(The Butter Cross of Winchester)
バタークロス(またはシティクロス)は、ウィンチェスターのタウン中心ハイストリートに佇む 石造りの聖十字架で、さまざまな聖人やアルフレッド大王が彫刻されています。
15世紀に建設され、アングロサクソン人のキリスト教徒コミュニティのシンボルだったといわれています。
階段状の台座に市民がこしかけてランチを食べたり、パフォーマーが音楽を奏でたりしている憩いな雰囲気ただよってました
ウィンチェスターのおすすめグルメ
ウィンチェスターは食の街!
1週間ごとにフードマーケットが開催され、ハンプシャー州の新鮮なローカルフードに舌鼓!
また個人運営のレストランやパブもひしめきあい、美味しいものに困ることはないでしょう。
おすすめパブ
・The Wykeham Arms
ウィンチェスター大聖堂やキングスゲート近くの1700年代からの古い歴史をもつパブ。ネルソン提督も訪れた層。店内にはいると「うわ~!」。テーブルは学童机、天井のステッキ眺めながら歴史あるパブで一杯。ランチやディナーもおすすめ。ホテルとしても人気
おすすめレストラン
・Bangkok Bistro(タイレストラン)
わたしが夕食で訪れたウィンチェスターのタイレストラン。ホスピタリティ最高!美味。英国料理以外で考えている人におすすめ
・RICK STEIN Winchester
エリザベス女王やサッチャー首相の料理人だった著名シェフ、リック・スタインの魚介類中心のレストラン
・The Chesil Rectory
築600年のグレードII指定中世の家を利用したレストラン。歴史ある特別な場所で特別な料理を味わいたい人むけ
ウィンチェスターのおすすめホテル
ウィンチェスターは、どこに宿泊しても移動に困らないのもうれしい。
わたしが宿泊したのは、おとなりがウィンチェスター大聖堂という最高のロケーションを誇る「メルキュールホテルウィンチェスター」。
ラウンジのカフェバーや、朝食ルームでは大聖堂を眺めながらゆっくりできる幸せを味わえます。
おすすめホテル
・Mercure Winchester Wessex Hotel
スーペリアルームからは大聖堂が眺めらる。4つ星ホテルの安心感と、バスやエアコンもついてます。建物も内装も古めなことに注意。立地もよし
・The Winchester Hotel and Spa
スパ付きホテルで安心快適。タウンの中心まで歩いて5分ほど
・The Wykeham Arms
おすすめパブでも紹介したけど、ホテルも非常に歴史の趣があり、高評価!
ホテル予約は、以前はBooking.comやHotels.comつかってたけど、最近は【Trip.com】公式サイト。比較するたび安値を更新してくるからついここになる
ロンドンから1時間で日帰りもOK!ウィンチェスターまじおすすめ!
ウィンチェスターの魅力は、エセックス王国の首都や、中世の面影がのこる歴史的な建造物が数多くのこっている点にあります。
イッチェン川沿いを犬と散歩する人や、魚釣りを楽しむ人も、ゆったりした雰囲気。
なにより日本人がイメージするのどかな英国の街そのまんまで期待をうらぎりません。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ
とにかく旅にでませんか?
わたしの人生の転機はいつも旅がきっかけでした。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。>>Byアルノ