・UKロック?どんなバンドがあるの?
イギリスは「UKロック愛好家」が世界中から集まるバチバチのミュージック大国。
全国各地で行われるロックフェスディバル、星の数ほどあるライブハウス、パンクにハードロックに、プログレッシブ、ヘビメタなどさまざまなロックを楽しめます。
この記事では、「イギリスの伝説的ロックバンド」をランキングにして紹介します。
「イギリスで人気のロックバンドが知りたい」、「留学・移住前に予備知識でUKロック聴いておきたい」「最近落ち込みがちな自分にカツいれたい!」と思っている方は、ぜひ参考にしてください。
記事を書いているのは、在英歴10年のアルノです。イギリスのロックを深く知らない人もUKロックバンドの基礎がわかります。
UKロックとは?
UKロックのいちばんの特徴、それはバンドによって中流階級や労働者階級出身でわかれていること。
イギリスの演劇界は中上流階級出身の人々がひしめきあっています。たとえばヘレナ・ボナム=カーターベネディクトカンバーバッチエディ・レッドメインなど。
しかしUK音楽は、1960年代に世界規模でおこった英国ロックブームの到来で、それまで脚光をあびなかった地方の労働者階級出身のロックバンドが注目されます。貧困や階級社会への問題を痛烈に風刺したり、弱い社会を背景にした曲をつくり一大ムーブメントをひきおこしました。
日本人がもっているイギリスは上流社会の華やかなイメージがありますが、英国民の多くくは労働者階級でしめられているのです。
そのため、UKロックは社会問題や政治、貧困などについて語っている詞も多いです。
またメロディはどこか哀愁があり、派手な中にも陰鬱とした雰囲気を感じます。わたしはそこに惹きつけられています。
そんなUKロックの伝説的なロックバンドを紹介します↓
No.1 ビートルズ(The Beatles)
活躍年代 | 1960年代 |
出身 | リヴァプール |
メンバー | ジョン・レノン 、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョージ・ハリスン |
好きな曲 | 「Hey Jude」「Help!」… |
ビートルズは、「20世紀最高のロックバンド」と呼ばれる世界で一番有名なロックバンドです。
スラングのない美しい詞と、何度聴いても飽きないメロディで、音楽で英語の勉強をしたいときにもビートルズの曲が役立ちます。
リバプールには「ザ・ビートルズ・ストーリー」という博物館があり、バンド結成から解散までの軌跡を写真やゆかりの地のモニュメントで知ることができます。
他にもロンドンのアビーロード、デビューのライブハウス「 ザ キャバーンクラブ」など、世界中のビートルズファンが聖地めぐりにイギリスを訪れます。
人類を熱狂の渦に巻き込んだビートルズ。1960年代に活躍した超伝説のバンドですが、現代でも絶賛されていますよね。
▼ビートルズの必聴アルバム:「Beatles 1」
米英のヒットチャートで1位を獲得した27曲を収録したお得なアルバム。ビートルズをあらためて聴いてみたい人へ。もちろん「Help」も「ヘイ・ジュード」も「レット・イット・ビ-」も入ってます!
No.2 クイーン (Queen)
活躍年代 | 1970年代 |
出身地 | ロンドン |
メンバー | フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコン |
好きな曲 | 「ボヘミアン・ラプソディーBohemian Rhapsody」、「Don’t Stop Me Now」… |
クイーンは、ボーカルの フレディ・マーキュリー を中心とした英国のレジェンドバンドです。
映画「ボヘミアンラプソディー」により世界中で人気が再熱。わたしも映画を観てクイーンの曲を聴いてみようと思い立ったクチです。
フレディマーキュリーの歌声とバンドの全体的なパフォーマンスが刺さるし、CMや映画のなじみ深い曲が多く、どんな人でも心を揺さぶられる一曲に出会えます。
▼クィーン必聴アルバム:「世界に捧ぐ(News of the World)」
疲れ脳にガツン!と元気をもらえるアルバム!「We Will Rock You」や「We are the Champions」など名曲が収録されています。
No.3 ローリング・ストーンズ (The Rolling Stones)
活躍年代 | 1960年代~ |
出身 | ロンドン |
メンバー | ミック・ジャガー、ブライアン・ジョーンズ、イアン・スチュワート、キース・リチャーズ(初期メンバー) その後ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツ |
好きな曲 | 「サティスファクション(I Can’t Get No Satisfaction)」、「無情の世界(You Can’t Always Get What You Want)」… |
「永遠のロック・スター」とよばれるローリングストーンズは、1962年の結成から今なおツアーで活躍するロック界の大御所です。約半世紀にわたって名曲を作り続ける情熱!
赤い唇に赤いベロのマークを見かけるとローリング・ストーンズの曲が頭の中をぐるぐるぐるぐる。
▼必聴アルバム:「スティッキー・フィンガーズ」のリマスター盤
昔聴いていた青春の曲を思い出す人も多いのでは?「ブラウン・シュガー」や「ワイルド・ホース」、「ビッチ」が収録されています。
No.4 レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)
活躍年代 | 1970年代 |
出身 | ロンドン |
メンバー | ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ボーナム、ジョン・ポール・ジョーンズ |
好きな曲 | 「移民の歌(Immigrant Song)」 「天国への階段(Stairway to Heaven)」 |
レッド・ツェッペリンは、「ハードロック界の神」、「ヘヴィメタルの元祖」と評される偉大な英国のロックバンドです。
レッド・ツェッペリンといえば、卓越したギターテクニックとスピードとパワフルなサウンド!
「移民の歌」は、アメリカの名レスラー、ブルーザー・ブロディの入場テーマ曲として日本でも知られています。これを選曲するセンス!超絶かっこいいギターリフからの「あああーーー」が中毒性があります。狂ってる感!
ちなみに英国知人いわく、「英国ハードロック御三家」と言えば、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)」、「ディープ・パープル(Deep Purple)」、「ブラック・サバス(Black Sabbath)」なんだそうです。
▼レッド・ツェッペリン必聴名盤:「マザーシップ」
レッド・ツェッペリンの代表曲が収録されています。 もちろん「移民の歌」や「天国への階段」など 美しくていっちゃってる世界にたっぷり浸れます。人生に疲れている人におすすめ。
No.5 ザ・フー(The Who)
活躍年代 | 1970年代~ |
出身 | ロンドン他 |
メンバー | ジョン・エントウィッスル、ダグ・サンダム、キース・ムーン、ケニー・ジョーンズ(初代メンバー) ロジャー・ダルトリー、ピート・タウンゼント(現メンバー) |
おすすめ曲 | 「Won’t Get Fooled Again」「My Generation」… |
ザ・フーは日本では知名度が低いっぽいですが、イギリスで長く愛されているロック・バンドです。
楽器を破壊したり、ドラムを爆破したり、腕をぐるぐる足をやたらキックしたりの派手なパフォーマンスが有名ですが、なにより「ロック・オペラ」という新しいジャンルを確率させた音楽性の高さが評価されています。
ちなみにビートルズのリンゴ・スターの息子ザック・スターキーは、父ではなくキースからドラムを教わった、というエピソードがあります。彼はサポートメンバーでもあります。
▼ザ・フー必聴アルバム:「Who’s Next」
ザ・フーの最高傑作、ハードロックの名盤といわれるアルバム!不朽の名曲といわれる「Bargain」「Won’t Get Fooled Again」「Behind Blue Eyes」など収録されています。
No.6 オアシス (Oasis)
活躍年代 | 1980年代、1990年代 |
出身 | マンチェスター |
メンバー | リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガー、ゲム・アーチャー、アンディ・ベル、クリス・シャーロック 他… |
すきな曲 | 「Wonderwall」「Roll With It」「My Generation」… |
オアシスは、ノエルとリアムのギャラガー兄弟を中心に結成された英国のロックバンドです。
兄が曲をつくり 弟が歌う、というバンドスタイルで1991年に結成、労働者階級出身でカリスマ性のあるバンドでした。
2009年に究極の兄弟ケンカによって解散!現在は兄弟それぞれのバンドで活動していますが、再結成が望まれているバンドです。
▼必聴アルバム:「モーニング・グローリー」
は、オアシスの最高傑作と評されるアルバム!代表曲といわれる「Wonderwall」、「Don’t Look Back in Anger」「Morning Glory」が収録されています。時代を超える名盤といわれています。
No.7 コールドプレイ(Coldplay)
活躍年代 | 1990年~ |
出身地 | ロンドン |
メンバー | クリス・マーティン、ジョニー・バックランド、ガイ・ベリーマン、ウィル・チャンピオン |
好きな曲 | 「Viva La Vida」「Yellow」… |
コールドプレイは日本でも人気のあるバンドですね!
1996年に結成した英国のロックバンドですが世界中で人気があります。
わたしはヴォーカルのクリス・マーティンが米女優グウィネス・パルトローと結婚した当時にコールドプレイを知りました。(現在は離婚)
哀愁のある透き通った声、シンプルでユニークな楽曲が魅力。
▼必聴アルバム:「ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ」
仕事をするきのBGMとしてこのアルバムを聞きます。わたしにとってのヒーリングロック。「Amazing Day」「Hymn For The Weekend」「Adventure Of A Lifetime」などが収録されています。
No.8 レディオヘッド(Radiohead)
活躍年代 | 1990年代~ |
出身地 | アビンドン=オン=テムズ |
メンバー | トム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、コリン・グリーンウッド、エド・オブライエン、フィル・セルウェイ |
好きな曲 | 「Creep」「OK COMPUTER」「No Surprises」… |
レディオヘッドは、ヴォーカリストのトム・ヨークを中心とし、世界的に熱烈なファンを持つ英国のロック・バンドです。
アルバムをだすごとにオルタナティブやジャズ、クラッシックとあらゆる音楽に進化、常に新しい変化をみせる挑戦バンド。
社会問題への取り組みにも熱心で、レディオヘッドは音楽シーン以外でも影響を与えています。
▼レディオヘッドの必聴アルバム:「OK COMPUTER 」リマスター盤
このアルバム聞けばとりあえずレディオヘッドが好きか嫌いかわかるだろう、と言われています。「Paranoid Android」や「No Surprises」が収録されています。
No.9 ポリス(The Police)
活躍年代 | 1970年代~ |
出身地 | ニューカッスル |
メンバー | スティング、スチュワート・コープランド、アンディ・サマーズ、ヘンリー・パドゥバーニ |
すきな曲 | 「Every Breath You Take(見つめていたい)」「Roxanne」 |
ポリスといえば、初期メンバーで スティング がヴォーカルだったことが有名。
ロック+レゲエを融合させ(ホワイトレゲエ)、次々とヒット曲を生み出しました。日本でもどこかで聞いた曲が多い。
▼ポリスの必聴名盤:「ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・スティング&ポリス」
名曲だらけ!「ロクサーヌ」「見つめていたい」などポリスの名曲に浸れます。スティングのソロ「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」も収録されています。大好き。
No.10 ユーツー(U2)
活躍年代 | 1970年~ |
出身 | アイルランド ダブリン |
メンバー | ボノ、ジ・エッジ、アダム・クレイトン、ラリー・マレン・ジュニア |
すきな曲 | 「I Still Haven’t Found What I’m Looking For」… |
U2(ユーツー)はアイルランドのダブリン出身の世界的なバンドです。このランキングにいれるべきか悩みましたが、10位で紹介することにしました。
だって好きなんだもん。
アルバム総売り上げ、グラミー賞獲得数は史上最多の22作品と違う世界にいっちゃってる!
社会的問題をテーマにしている楽曲が多く、ほとんどの作詞を手掛ける ボノ は慈善活動家なんですよね。
▼必聴アルバム:「オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド」リマスター盤
名曲「ビューティフルディ」が収録されていて、その他の曲も勇気つけられる曲が多く、SNSを覗くとコロナ禍で世界中のひとが聴いていることがわかります。
まとめ
以上、『英国のレジェンド!イギリスロックバンドTOP10【ランキング】』を紹介しました。
この記事のランキング以外にも魅力のあるUKロックバンドはたくさんあります。英国友達に好みのロックバンドを聞くと、三人三様の答えがかえってくるのもおもしろい!
わたしは沖縄に10年ほど住んでいましたが、当時 恩名村の「ココナッツムーン」というバーにたむろしていました。 知る人ぞ知る 海にすぐ飛び込めるビーチバーです。
店のオーナーが沖縄の伝説的ロックバンド「紫(むらさき)」の比嘉清正(きよまさ)氏で、よくロックのライブも見ました。あのときは「紫」がUKロックバンドの「Deep Purple(ディープ・パープル)」から命名したんだよ、と言われてもチンプンカンプンでしたが、長い時間を経てイギリスで沖縄にも通じるロック魂を発見しました。
沖縄へ行くときは、恩名村の名物バー「ココナッツムーン」や、コザのライブハウスへ行ってみてくださいね。沖縄のライブハウスはムンムン!
おっと、話がそれましたが、、「UKロック」に興味をもったなら、ぜひ他のバンドもチャックしてみませんか?きっとあなたのお気に入りバンドが見つかります。
UKロックバンド一覧
- ビートルズ(The Beatles)1960年代
- クィーン(Queen)1970年代
- The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)1960年代~
- Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)1970年代
- The Who(ザ・フー)1960年代~
- Oasis(オアシス)1980年代~
- Coldplay(コールド・プレイ)1990年代~
- Rediohead(レディオヘッド)1990年代~
- The Police(ポリス)1970年代~
- U2(ユーツー)1970年代~
- David Bowie (デヴィッド・ボウイ)1970年代~
- Pink Floyd(ピンク・フロイド)1970年代
- The Smiths(ザ・スミス)1980年代
- Blur(ブラー)1990年代~
- Deep Purple(ディープ・パープル)1970年代~
- Sex Pistols(セックス・ピストルズ)1970年代~
- Black Sabbath(ブラック・サバス)1970年代~
- The Cure(ザ・キュア)1980年代~
- Genesis(ジェネシス)1970年代
- Cream(クリーム)1960年代
- Dire Straights(ダイアー・ストレイツ)1970年代~
- Kaiser Chiefs(カイザー・チーフス)1990年代~
- The Clash(ザ・クラッシュ)1980年代
- Moody Blues(ムーディー・ブルース)1960年代
- Supertramp(スーパートランプ)1970年代
- The Yardbirds(ヤードバーズ)1960年代
- Joy Division(ジョイ・ディビジョン)1970年代
「むしゃくしゃして暴れたい気分のとき」、「気持ちを落ち着かせたいとき」、「心ふるわせる音楽に出会いたいとき」、「UKロック」が助けになるかもしれません!
「みんなのランキング│イギリスロックバンドランキング」にも執筆しています。よろしければ覗いてみてください。
▼イギリスの名女優35人についてこちらの記事でまとめています。お時間あればのぞいてみてください。ほとんどが中上流社会のサラブレット達です。
英国南西部デボンのエクセターよりお届けしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ