イギリスからこんにちは。最近ロンドン ガールズファッションについて質問を受けるアルノです。
わたしにとってロンドンガールのファッションは一言でいうと「カオス(混沌)」。
「古いものを尊重しながらも新しいものを好み、ヌケ感とハズしがあるものの 結果的に全体が恐ろしくまとまっている」
そんなイメージです。
ロンドンファッションシーンを新しく作り変え続けるロンドンガールたち。
今回は、そんなロンドンガールのファッションの特徴と法則らしきものを「TOP10」にして、英国田舎在住の一般人アルノが考察してみました。
多種多様な移民を包み込む都市、古いものを忘れない精神、常にあたらしいものを求める情熱、ロンドンファッションの面白みが伝わると嬉しいです。
アルノは特にファッション専門家というわけではありません。
あくまでも、ファッションを遠くから眺めるモノの一意見として拝読ください。
1)ロンドンガールファッションは、流行に左右されない
例えば、日本では、必ず次のシーズンに流行るカラーやファッションアイテムの宣伝があります。
「流行に左右されないぞ!」と思っていても、雑誌やテレビ、ドラマの俳優が身につけるものが、一斉に同じ方向へ向かい、ブランドショップも同じ傾向の服が揃うので、知らず知らずのうちに流行にのっかっている自分がいます。
日本の若者、ガールズも世界の目からみればファッションに対してかなり自由です。
自分自身のファッションを体現している有名人も多い。
しかし、ロンドンに来てみてください。
ロンドンファッションはさらに自由!まるで流行が機能していないかのようです。
ロンドンでは自分の本当に着たい服を 自由な組み合わせで着ることができます。
2.ロンドンガールファッションは、男性モノの服をとりいれる
イギリスの女の子たちは、ボーイフレンドジーンズや革ジャンが流行っていた時代よりもずっと以前から男性のワードローブをファッションとしてとりいれていたそう。
ボーイフレンドから借りたジャケットやTシャツ、、かと思えば、サヴィル・ロウ(Savile Row)スタイル(オーダーメイドの名門高級紳士服が連なるロンドンメイフェアの通り)のかっちりしたメンズコートを 自分のスタイルに取り込みます。
ロンドンガールのファッションは、ユニセックスも得意。
3.ロンドンガールファッションは、アンバランスが魅力
イギリスの王室、特に世界中でそのファッションが注目されるキャサリン妃のファッションは、実は英国の一般のファッションとは一線を画します。
キャサリン妃のファッションは、トータルバランスが完璧で、色、柄、素材、どれをとってもバランスが整っています。
かたや、ロンドンガールファッションは、カジュアルなアプローチを好み、アンバランスでどこか遊びのあるファッションが得意です。
4.ロンドンガールファッションは、古きを重んじ、新しいものとミックスさせる
トレンチコートや上質のウールのマフラー、バレエシューズなど…一見おばあちゃんのワードローブにはいっていそうなこれらのファッションアイテムは、イギリスで古くから現代まで長く愛用されているファッションアイテムです。
ロンドンガールは、これらのクラシックアイテムと新しいファッションを組み合わせて、より個性的にユニークに仕上げます。
例えば、チェック柄!
ロンドンガールたちは素材感、カラー、柄の異なるチェック柄を様々にくみあわせ、最終的には自分の個性でまとまりのあるファッションにしています。
5.ロンドンガールファッションは、どこかルーズな印象(Scruffyなスタイル)
Scruffyなスタイルとは、「だらしない、きたならしい」スタイルという意味。
どこかルーズで、ハズした感じ。
日本人によくある、服のみならず靴やバッグ、帽子などのアクセサリーまで合わせるというようなトータルコーディネイトは、ロンドンガールファションでは低確率。
上着やスカート、ズボンは皆別々に買ったもので、古着も大好き。
色も統一されていないし、髪もボザボサ。
見方によれば、だらしなく、汚れて見える、でもそれがロンドンガールスタイルです。
6.ロンドンガールファッションは、新しいファッションに挑戦(一見奇妙でもなんでもこい!)
例えば、私が驚いたファッションの一つ、アンクルカフ(Ankle cuffs)。
これは、犬の首輪のようなぶっとい足輪をつけたカフで、イギリスでは売り切れになるほど人気がでました。
ちょっとクレイジーに見えるくらいのアイテムがロンドンっ娘の心をくすぐります。
そして、「コレ誰がつけるの?」というほど斬新なファッションがうけるんです。
ロンドンファッション、攻めすぎ!
カルバン・クラインから発表されたストッキングセーターとか。これは米国でも売り切れでした。誰がどんなシーンで身につけるのか?謎だー!
カルバン・クライン、2017秋冬の新作「ストッキングセーター」。そのビーチクの透けっぷりにも驚かされるが、お値段なんと24万円。さらに完売済みという衝撃。これで、街を歩いていたら職質待ったなしのような気がしてならないのは…私だけ? pic.twitter.com/tZlhvhtXY4
— The loved tools (@thelovedtools) 2017年9月15日
7.ロンドンガールのドレススタイルも個性的!
もちろんロンドンガールもドレスが大好きです。
しかし、ロンドンっ娘たちのドレス姿はまた一風変わっています。
「自分が服を支配している」感じで…
「自分が服に合わせている」のとは違います。
例えば、ジーンズスタイルの上からルーズでクラッシックなサテンドレスをまとう。
また、皮のスキニーパンツスタイルにフリルたっぷりのロングスカートをあわせる。など。。
ドレスファッションの個性ここにアリ!という感じです。
8.ロンドンガールファッションのシューズは、歩くためにある
ロンドンガールにとって、最強のシューズアイテムは、スニーカーでしょう。
スニーカーはあらゆるファッションスタイルに合わせることのできる万能シューズ。
ハイカット、シンプルな白いスニーカー、ドレス、スーツ、ジーンズ、すべてのファッションにお気に入りのスニーカーを合わせてどこまでも歩きます。
ついで、ロンドンガールらしいシューズといえば、ドクター・マーティンズ(Doc Martens)。
ドクター・マーティンの黒いフラットシューズにタイツとあわせて、服はあえて明るい色の柄物を。最高にかわいいスタイルができあがり。
チェルシーブーツ(サイドゴアブーツ)も忘れてはいけません。
ロンドンガールにとって靴は歩くためのアイテムです。
9.ロンドンガールスタイルは、流行ヘアスタイルに手をかけない
ロンドンガールのヘアスタイルは、きっちり結い上げたりまとめたりせず、ルーズが法則です。
日本人女性のヘアセットテクニックは世界トップレベル(たぶん世界一ではないか)です。
日本人女性がルーズなヘアというと、ファッションに興味のない人か、手をかけているのにわざとルーズを演出しているのかのどちらかです。
対してロンドンガールたちはヘアブラシさえ使っていない印象。
ボサボサ!しかし明るい髪だからなのか、そこが魅力的に見えるんですよね。
ロンドンガールたちのファッションはルーズでボサボサのヘアで完成されます。
10.ロンドンガールは、ハズしたセクシーが得意
ロンドンガールもセクシーなドレス、セクシーな靴を身に着けます。
私が見かけたのは、例えセクシーなミニドレスであっても革ジャンや、ボンバージャケットなどダボッとしたボリュームのあるアイテムと合わせている女の子達。
これみよがしなアメリカンタイプのセクシーとは明らかに異なる、擦れた感じのハズしたセクシーが可愛らしく感じるロンドンガールです。
まとめ
以上、「ロンドンガール、ファッションの特徴」を紹介しました。
こうしてまとめてみると、ロンドンガールたちは、ファッションに対して非常に前衛的です。
前衛的でありながらも、古いものを愛する精神が遺伝子に組み込まれている。(と思う)
ロンドンっ娘たちは、この古いものと新しいものをミックスさせることが自然にできちゃうんでしょうね。
こんなにファッションに気負わず、あれもこれもといろんな素材、柄、季節のものを一度にミックスさせてしまうのに、全体がまとまってみえるのもフシギです。
ロンドンガールのファッションは、バラバラなのに統一している感じをうけます。
その最大の理由は、服のコーティネートどうこうではなく、ファッションが「自分自身の表現」の一つである、ということに尽きるかもしれません。
今日一日、なにものかに影響されることなく、あなたが着たいと思う服を自由に着ることができますように。
イギリスのファッションに関する記事はこちらでまとめて紹介しています。ファッション好きなかたの目にとまると嬉しいです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。