・フィッシュ＆チップスって美味しいの？
イギリスを代表する料理のひとつ「フィッシュ・アンド・チップス」！
これって、、、美味しいの？それとも不味いの？
今回は、フィッシュ＆チップスを徹底研究。
料理の由来と、魚の種類、お店で注文する方法、イギリス人の食べ方、おすすめのレシピまでフィッシュアンドチップスについて、「これだけ知っておけば大丈夫」という基本的な情報をまるっと紹介します。
アルノ記事を書いているのは、在英歴10年のアルノです。記事を読めばイギリス本場のフィッシュアンドチップスを美味しく味わうことができます！
①フィッシュ＆チップスとは？
フィッシュ＆チップスとは、代表的なイギリス伝統料位とされる魚料理。
一言でいうと、「白身魚の天ぷら風フライに、ポテトフライが添えられたもの」。これが大定番！
白身の魚を衣をつけて揚げ、ポテトフライと一緒にいただくシンプルな料理で、ゴーシャスにもファーストフードにもなり得るユニークな存在。
付け合せは、ポテトフライの他に、ゆでたグリーンピース、マッシュピー、（たまにマッシュポテト）があります。
ソースは、「塩」か「モルトビネガー」、または「オニオンビネガー」、お店によっては「レモン」も添えられます。おしゃれ系だと「タルタルソース」でいただきます。
アルノ生まれてはじめてフィッシュ＆チップスを食べた感想は「なにコレ！？」でした。食べきれないし、当時はまずく感じて衝撃をうけたのを覚えています。（今では美味しいと感じますよ！）
②フィッシュ＆チップスの由来は？
フィッシュ＆チップスの誕生は産業革命にまで遡ります。
この時代は蒸気船や鉄道の整備が発達し、ポテトや新鮮な魚など 食材の移動が容易にできるようになりました。これがきっかけとなり、安価な値段でつくれるフィッシュ・アンド・チップスがロンドンで定着したのです。
英国最古のフィッシュ＆チップス店は、1860年ロンドンのジョセフ・マリン（ポーランド系のユダヤ人）創業の「マリンズ（Malin’s）」。お腹いっぱいになるこのメニューは、産業革命時代の労働者階級の間でまたたく間にひろがりました。
キリスト教徒の多いイギリスでは、金曜に肉を食べない風習が残っているため「金曜にはフィッシュ・アンド・チップスを食べる」習慣がまだ残っています。
アルノ金曜日のフィッシュ＆チップス店は大忙し！
③どこでフィッシュ＆チップスが食べれるの？
イギリス│フィッシュ＆チップスを食べれる場所
イギリスでは、フィッシュ＆チップス専門店（テイクアウト＆イートイン）の他にパブやレストランで食べられます。
アルノおすすめは、フィッシュ＆チップス専門のテイクアウトショップで食べるのが一番！
魚の種類も豊富で、お店毎のこだわりが感じられます。だいたいはテイクアウトですが店内で食べれるお店も多いです。
レストランやパブは、お店の雰囲気でお値段もピンきり。お魚はその店の仕入れ魚で決まりますが、力をいれているところだとある程度は魚の種類が選べます。
高級レストランのフィッシュ＆チップスも珍しくなく、ラグジュアリーな盛り付けではこばれてきます。
その他、中華テイクアウトやスーパーでも扱っています。
日本、その他│フィッシュ＆チップスが食べれる場所
日本ではどこで食べれるのでしょう？
なかなか英国らしいフィッシュ＆チップスに巡り合うのは難しいですが、ブリティッシュパブやアイリッシュパブのお店で出される確率が高いです。
日本では、東北～九州まで幅広くチェーン展開しているイングリッシュパブの「HUB」、エールハウス「８２」で食べられます。（本場とくらべるとお魚がこぶり）
イギリスからの移民の国、オーストラリアやニュージーランド、カナダ、アメリカの一部などでフィッシュ・アンド・チップスはポピュラーです。
アルノ日本一時帰国の最中に、一度たりともフィッシュ＆チップスが恋しくなったことはありません。テイクアウトのフィッシュ＆チップスにビネガーをわしゃわしゃかけて、イギリスのビーチや公園で食べるのが一番美味しい！と思っています
④フィッシュアンドチップスに使う魚の種類は？
フィッシュ＆チップス店でよく見られる魚の種類は５種
- コッド（Cod│たら）
- ハドック（Haddock│こだら）
- プレース（plaice│ヨーロッパツノガレイ）
- レモンソール（Lemon sole│カレイの一種）
イギリスで一番食べられているのがコッド、次にハドックです。イギリス人と一緒にフィッシュ＆チップス店へ行くとだいたいコッドを注文しています。
それぞれの魚の特徴を紹介します↓
- コッド（Cod│タラ）
身がしまっていて歯ごたえがある - ハドック（haddock│コダラ）
コッドよりやわらかく、少し大味なイメージ - プレース（plaice│ヨーロッパツノガレイ）
イギリスで手に入るカレイ系では一般的。とってもやわらかくホロリと身がほぐれる - レモンソール（lemon sole│カレイの仲間）
ふわっとしてやわらかい、ちょっと高額になる
アルノいろいろ挑戦してみて自分のお気に入りを探すのも楽しい！わたしはプレースからコッドへと好みがかわりました♪サクサクの衣に引き締まった鱈のハーモニーがたまりません。
⑤フィッシュ＆チップスの注文方法
フィッシュ＆チップス専門店でテイクアウトするさいの注文方法を紹介します。
①メニューから魚の種類を選ぶ
わたしのおすすめはフィッシュ＆チップスの大定番であるコッドがおすすめ。
こぶりな魚からトライしたい人は、プレースを。コッドより少し小さく、身がやわらかいです。
アルノさらに、ソーセージやイカリング（カラマリ）もポピュラーメニュー。好みで注文してみてください。
②魚の大きさを選ぶ
初めてのかたは、【小】からトライしてみてください。
私は小でも大きい！大だと二人分くらいの巨大なフィッシュがやってきます（お店によりますが、今までの経験上、どこの店でも大は巨大です）
③付け合せを選ぶ
付け合せのおすすめは、王道である「チップス（ポテトフライ）」の「小」がおすすめ。
そのほかにマッシュしたグリーンピースも定番です。
アルノチップスの「小」をふたりで分けたりもします。ポテトはたっぷり！がイギリス流
④ソースを選ぶ
ソースといっても、だいたいのお店が「塩」か「モルトビネガー」を上からかけるかを聞かれます。
塩をかけると「さっぱり」、モルトビネガーをかけると独特のコクを感じます。
ここは「モルトビネガー」にチャレンジしてほしいですが、、
食べるまでに時間がかかるなら、塩がおすすめ。せっかくさっくり揚げた魚がべちょっとなるからです。（これもイギリス人は好きなのかも）
アルノ両方かけてもOKです！くし切りレモンが添えられるお店がほとんど
⑥フィッシュ＆チップスの食べ方
揚げたてのフィッシュ＆チップスに、塩かビネガー（またはどっちもかけて）を上からふりかけていただきます。
わら半紙や新聞紙に直接つつむタイプのものは、そのままかぶりつきます。
専用の箱にいれてくれるお店ではフォークを入れてもらい、自宅やお店の中、郊外でいただきます。
一番大切なのは揚げたてサクサクを食べるために、近くの場所でなるべく早く食べること！
ビーチや港の有名ティッシュ＆チップス店でテイクアウトして、そのままビーチに腰掛けて食べのが私の一番のおすすめ。
アルノ漁港から採れたて新鮮な魚、さくさくの食感は海を眺めながら食べることで美味しさが倍増します。
⑦フィッシュ＆チップスを自分でつくる！おすすめレシピは？
フィッシュ＆チップスの一番の味の決め手は、「魚の鮮度」と「衣」です。
衣はどちらかというと沖縄風天ぷら粉やフリッター粉に似ています。イギリスでは小麦粉、卵、地ビールなどを使ってこのバッター液をつくりますが、どの店も秘伝のレシピがあると聞きました。
とにかく「カリッとサクッと」しているバタードフィッシュが重要なのです！
クックパッドのおすすめレシピ
一度このレシピおすすめです。サクッと軽いしあがりで美味しくつくれました。
＞簡単サックサク衣のフィッシュ＆チップス♪By KaHalさん
⑧ネットで注文して、どんな味かまず知りたい
わたしが日本にいるなら、まずこの方法でフィッシュ＆チップスを体験するでしょう。
アマゾンでイギリス本場のバタードフィッシュを冷凍販売しているお店があります。ここはおすすめ。量も１Kg以上ありたっぷり。
ポチップ
こんな形状のポテトフライがイギリスでは多い。量は2.5Kgとすごく多いです。
最もポピュラーなモルトビネガーといえば、イギリスのサーソン（Sarsons)社製。
ポチップ
フィッシュ＆チップス人気店ランキング
さまざまなフード業界がロンドン、各州、英国全土の人気のフィッシュ＆チップス店をランキングで発表しています。
こちら英国全土の地域ごとのおすすめ店がざっくりとわかります。
- Knights Fish Restaurant（グラストンベリー）
- The Cod’s Scallops（ウェストブリッジフォード）
- Eric’s Fish and Chips（ソーナム）
- Fish City（ベルファスト）
- Henry’s of Hunstanton（ハンスタントン）
- Jacksons Fish and Chips（ニュートンアボット）
- No.1 Cromer（クロマー）
- Malt and Anchor（サイレンセスター）
- By the Sea Seafood Restaurant（セント・アイブス）
- Flyde Fish Bar（サウスポート）
▶ National Fish and Chip Awards 2023
ロンドンならTimeOutのランギングがおすすめ。
- Nautilus（West Hampstead）
- Toff’s（Muswell Hill）
- Golden Union Fish Bar(Soho)
- Seventeen Fish & Chips(Balham)
- The Golden Hind(Marylebone)
- Fish house(Victoria Park)
- The Fryer’s Delight(Holborn)
- Fish Lounge(Brixton)
- Sutton & Sons(Stoke Newington)
- Poppies(Spitalfields)
▶London’s 11best fish and chip restaurants│TimeOut
アルノまとめ
以上、「【フィッシュ＆チップス】不味いの？どんな料理？由来や食べ方、レシピまで！」について紹介しました。
フィッシュ・アンド・チップスは、白身の魚を衣をつけて揚げ、ポテトフライと一緒にいただくシンプルな料理です。
モルトビネガーを上からふりかけ、熱々のフィッシュにかぶりついてみてください。
潮の香りと香ばしい衣のハーモニーにあなたも大好きになるはずです。
「フィッシュ＆チップスは不味い」という人は、多分古い魚、不味い衣、揚げ方の下手な店舗で食べた経験のある人だと私は思います。
フィッシュ＆チップスは不味いのか？どうぞ自分で食べてみて感じてくださいね！
胃もたれにはお気をつけください！
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イギリスで「おふくろの味」といわれる「シェパ－ズパイ」、「コテージパイ」を知っているでしょうか？
日本人の舌にも合うとっても美味しいオーブン料理です。イギリス料理はまずい」と思っている人に一度は食べてほしいお料理をこちらで紹介しています。
英国南西部デボンのエクセターよりお届けしました。
この記事があなたのお役にたてばうれしいです。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ
