海外でも美味しいお米が食べたい!
海外製の激安炊飯器を使って「まずいな…」と思っているあなた。
海外で買うお米そのものが、「まずい」と思っているあなた。
この記事では、【海外で美味しいご飯を炊く方法】をきっちりご紹介します!
この記事でわかるのは、こちらです↓
- 「美味しいコメの見つけ方」
- 「品種の選び方」
- 「水(浸水)で美味しくする方法」
- 「炊飯器の選び方」
海外生活で「美味しいご飯があきらめられない」と思っている、私のような方の参考になれば嬉しいです。
1)海外で美味しい米をみつける!
海外でも中華米や、カリフォルニア米、韓国米などの外国産のお米や、日本のお米が手に入りやすくなりました。
まず自分が手に入れられるお米のなかでいちばんコスパがよく、かつおいしいお米を見つけましょう!
海外で美味しいコメの見つけ方
●高くても安くても、消費期限を確認し、なるべく新しい米を買う。
●米粒に割れやヒビがなく、美しいものを選ぶ
●米が割れている場合は、ザル洗いで細かいひび割れは取り除く
海外でお米を買う時は、だいたい日本食雑貨店や、中華・韓国系スーパー、ネットで購入することになります。
海外の安い米は、米粒が揃わない+割れやヒビがある+透明感もない、というお米が圧倒的に多いです。
そんなお米は、炊きあがりがパサっとしていて雑味があり、黄色っぽくなるものが多いのです。
日本米と表示されていても、生産元が韓国や中国産のものが中華系スーパーに売っているため、表示をきちんと確認する必要があります。
日本米だと米粒の質がよく、やはりおいしいです。しかし高額になるため常食できないかもしれません。
さらに注意すべきは、高い米であっても鮮度が落ちるとまずくなるということ。
だいたい8月~9月に出回る米が新米である可能性が高いです。
(英国在住者必見)イギリスのお米事情
イギリスのスーパーでよく見かけるのが2Kgの「SUSHI RISE」。真空パックされていて案外おいしいです。
日本食材店や中華食材店でてにはいる日本米で人気があるのは、スペイン産減農薬米のこしひかり「みのり(Minori)」、美味しいですが、10キロ40ポンドほど。高いです。同じく日本人に人気なのがこしひかり「夢にしき」だいたい10Kg25ポンド前後です。
「Yutakaのすしライス」も、小粒ながらおいしいです。
イギリスで手にはいるお米である、「錦(Nishiki)」「はるか」「みのり」「夢にしき」「こころ」「ユタカのささにしき」の米粒比較をしたことがあります。
「錦」「みのり」「夢にしき」「ユタカのささにしき」は米粒がだいたい揃っていて、割れもヒビも少なく、炊きあがりも上等!対して「こころ」、「はるか」は米がまちまちの大きさで、割れやヒビも多く、炊きあがりは旨味がぬけ黄色くなりました。
わたしは「夢にしき」がメインで、たまに奮発して「みのり」、すこしさらっとした寿司をつくりたいときは「Yutakaのすしライス」にしています。
このように、米一粒とっても全く違うし、これにコメの生産時期(鮮度)も関わってくるので、海外で美味しいコメを手に入れるハードルが高くなってしまっています。
カリフォルニア米、イタリアやスペイン産のお米は、海外では比較的おいしいお米になります。
2)海外で米の品種を考える
海外でお米の品種を気にしたことがありますか?
海外で手に入る米の品種はだいたい大きくわけて2つ、
「こしひかり」と「ささにしき」です。
“米は、品種による違いがある”を知っていると、より理解が深まります。
海外で米の品腫の選びかた
●粘りがあり、艶のあるご飯がすきなら →コシヒカリ
●さっぱりして、寿司にあうご飯が好きなら → ササニシキ
日本の米の代表品種である コシヒカリとササニシキの特徴は頭にいれておきましょう。
例えば、ササニシキを炊いて「ねばりがない」というのはちょっと違うかな。
「コシヒカリ」は、現代の日本人が最も好む旨味と粘りの強い米で、でんぷんの主成分「アミロース」と
「アミノペクチン」が絶妙のバランスといわれます。
そして米自体が甘く旨味が強いため、味付けの濃い料理との相性が良いです。おにぎりにも最高。
私もやはりコシヒカリの強い粘りとツヤが「ごはんらしい」と思っています。
「ササニシキ」は、粘りが少なく、あっさりしていて米もハラリとほどけるイメージ。
寿司米として最適です。
ササニシキは米の主張が少なく、魚ネタの旨さを際立たせることができる。日本より海外で「ササニシキ」をよく見かける理由は、海外の寿司ブームにあるのでしょう。他にチャーハンや雑炊にも向く米です。
コシヒカリ | ささにしき |
---|---|
粘りが強い | 粘りが少ない |
旨味・香りが強い | さっぱりして上品な味 (あっさりしている) |
ツヤのある美しい炊きあがり | 米自体の主張が少ない |
濃い味付けのおかずとあう | 寿司、チャーハンなどに向く |
もし、あなたが海外生活で「よく寿司をつくる」ならササニシキを選ぶべきだし、「ごはんの旨味、甘みを味わいたい」ならコシヒカリを選ぶべきなのです。
アルノ家では、金銭的に余裕があるときには、両方の米を常備して使い分けをしています。
しかし、なかなか経済的にそうはいっていられない場合もあり、その場合、米の旨味がある「こしひかり」を購入するようにしています。
3)海外の硬水をなんとかする!
美味しいご飯を炊くのに適していると言われるのは、軟水です。
ご飯をおいしく炊くためには、お米に吸水させる水を「軟水」で炊いてみてください。海外での「水」の対処法を紹介します。
美味しく炊くための水(浸水)の対処法
・居住地域が 軟水か硬水か を知る。
・硬水の場合、浄水機を使う
・どうしても軟水で炊きたければ、ボルヴィックなど軟水のミネラルウォーターで吸水する
・水はなるべく低い温度で。(できれば炊く前に水を冷蔵庫に入れておく)
日本の水は軟水なので、炊飯に適している水なのです。
対して、海外は硬水の地域が多いですよね!
イギリスも多くの地域で硬水であり、また、地域によってマグネシウムやカルシウム、石灰分(ライムスケール)の含有量がかなり異なります。
この英国の水の硬度をイギリスの地図でわかりやすくまとめているサイトがありました。下にリンクを貼っておきます。非常にありがたい!
ロンドンに住んでいたときは、常に電気ケトルは石灰分がついて真っ白でした。水道水からそのまま水を飲むと「ガツン!」として苦味のようなものも感じました。
現在暮らしているデボンでは、ケトルに石灰がつくことはなく、口あたたりが柔らかい軟水です。
硬水で炊くご飯は、米が吸水しにくくなり、その結果固くパサパサしたご飯になるのです。
硬水で炊く場合は、浄水機を使い不純物を取り除き、水を軟水に整えましょう。
▶私はロンドン時代から、BRITA浄水器付きの電気ケトルを使い、常に浄水するようにしています。これはケトルにブリタ浄水器がくっついいるのでズボラなわたしにはピッタリ!愛用しています。
▶海外でよく見かけるのが、BRITAの浄水ジャグです。海外在住の日本人が一番使っている浄水ポットと言われています。
また、ご飯を浸水させる時の水の温度も重要だと言われています。
冷たい水でゆっくり吸水されると、米の組織のすみずみに水がゆきわたり、硬さが減少しふっくらと粘りあるご飯になるといわれています。
水の温度は約6℃がおすすめとのこと。この水の温度に関しては様々な意見があるのですが、氷をいれて炊くと美味しいと日本で話題になりましたよね。
めんどくさがりの私は、氷をいれて炊いたり、吸水の間を冷蔵庫にいれて対処しています♪
4)海外でも炊飯器を選ぶ!
海外で美味しくご飯をたくマジック炊飯器が「土鍋」です!
海外製の炊飯器は、安いものはすばやく炊けますが、お釜のコーティングが脆くハゲやすいところ。
イギリスの炊飯器を使っている他の日本人家族の家では、ティファール製炊飯器がよく使われているようです。これはお釜のコーティングが剥がれることなく、炊飯も問題ないとのことでした。
わたしは、日本から炊飯器を持ってきてから、いろんなストレスから解消されました。これで炊くご飯は満足できるものです。
しかし!
実際にイギリスで3年使っていますが、使っているうちに良い点と悪い点を実感するようになりました。
<海外で使う日本の炊飯器の メリット・デメリット>
メリット
●手軽で失敗なく、美味しく炊ける
●熟成炊き、早炊き、粥炊き、ケーキ作りなどの様々な機能がついている
デメリット
●使用には1500Wほどの大型変圧器が必要になる
●通常の炊き時間はスイッチを入れてから約1時間かかる(早炊きで約30分)
いろいろ試行錯誤のすえ、たどりついた究極の炊飯器は…
「鍋炊飯」です!
土鍋でごはんを炊くという噂はもちろん以前から聞いていました。
しかし、聞いただけで「めんどくさそう!!」と尻込みしてしまってたんです。
アルノ家は、炊飯は毎日ではないものの週に4回は炊いています。毎回毎回そんなめんどくさそうなことできんわ!
しかし、イギリスで土鍋でごはんを炊く友人から「ぜひ一度 土鍋ごはんを炊くところを見に来てください」と嬉しいお誘いが♪
興味が絶好調に高まり「土鍋ごはんランチ会」を開催してもらうことになりました。
土鍋でつくる究極のごはん作りのようすはこちらの記事で紹介しています。土鍋炊飯ってどうだろう?と思っている人はのぞいてみてください。
この記事から早2年、現在は土鍋よりカンタンで電気・コンロ関係なく炊ける炊飯鍋がぞくぞくと登場しています。
▼土鍋よりかんたんに美味しく炊ける「HARIO雪平ご飯釜」がイチオシです♪
いままで使っていた土鍋では炊飯時間は10分ほどで短いですが、鍋の火を調節したり、電気(IH)に対応していない直火専用鍋が多く、コンロのない家はカセットコンロを用意するなど面倒なことがありました。
このHARIO雪平ご飯釜は、まず火の強弱の調整をする必要がありません。ガスでもIHでもOKとめちゃくちゃカンタン。おこげもOK、海外でおいしい炊飯のたのもしい味方です♪
海外でおいしいごはん、、それだけで「しあわせなひととき」が約束される、日本人。
海外でも、ほこほこの美味しいおにぎりをほおばりましょう!
まとめ
以上、「海外で【まずいお米を美味しく炊く】ための4つの対処法」を紹介しました。
美味しいごはんって日本人の超ソウルフードですよね。
そりゃたまには、お好み焼きやたこ焼きなどの粉物も恋しいし、イタリアンやフレンチも大好き。
でも、わたしが最後の晩餐に選ぶとしたら、ふっくら炊きたてご飯のおにぎりです。
そうですね、、具は塩昆布、おかかにツナマヨ、鮭、、
想像しただけで、よだれが!(失礼)
日本では当たり前に食べていたふっくらツヤツヤのご飯が、海外で食べるとなるとすごいハードルが高くなります。
米自体が非常に美味しければ、その他がどんな環境でも強引に抑え込んで美味しく炊けてしまいます。しかし、その美味しい米に海外で出会うことが難しいのです。
米の鮮度も関係するので「高ければいい」というわけでもありません。
そして、毎日のことなのでなるべく手間をかけず簡単に時間をかけずに炊飯したいと思うのも炊飯戦士としては重要なポイント。
この、どんな米でもOKで、手間もかからない、そして美味しい米が炊けてしまう、そんなアルノにとって、究極のごはん作りが「炊飯鍋でごはん作り」でした。
土鍋炊飯の詳しい方法は、こちらの記事で紹介しています。↓
海外でガス火を使っている人で、火の強弱の調整が気にならない人なら、土鍋炊飯がおすすめです。
海外生活中のみなさん、
ただでさえ日本食が恋しい生活ですが、ひと手間かけて海外でも美味しいご飯で癒やされましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。(@アルノ)