海外で美味しいご飯(白米)にありつけない4つの理由と、その対処法!

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イギリスからこんにちは。自称 “おいしい炊きたてご飯研究家” のアルノです。

遡ること7年前、ロンドンに住んでいたアルノ一家は、ご飯を炊く道具として夫が買ってきた激安炊飯器を使っていました。これはお釜のコーティングがどんなに気をつけていてもすぐに剥がれる、しまいには私の雑な扱いが悪いからだと言われ、炊飯が相当なストレスでした。お米も美味しく炊けない。。

そんなストレスから逃れるために私は日本から炊飯器を持参しました。

海外で手にはいるお米の質も低いものが多い。

日本製の炊飯器は往々にして満足していますが、日本で食べるようなツヤっとしたふっくらご飯が炊けるわけではありません。

今回は今までの海外生活で 実際に体験して感じた 、海外(イギリス)で美味しいご飯にありつけない4つの理由と、その対処法を紹介します。

海外生活で「美味しいご飯が食べたいよう~」と思っている、私のような方の参考になれば嬉しいです。

イギリス(海外)で美味しいご飯にありつけない4つの理由

1、美味しいコメが手に入らない。

まず、イギリスの米事情を説明します。

■安い米(激安米だと10Kg10ポンド~)

米粒が揃っていない、割れ多し、炊きあがりがパサっとしていて雑味あり、黄色い、など品質がよくないものが多い。
日本米と表示されていても生産元が韓国や中国産のものが中華系スーパーに売っています。
英国大手スーパーTESCOで取扱うカリフォルニア米「NISHIKI」が4.5Kgで12ポンド前後。NISHIKIは、安価でも美味しいほうに入るお米です。
スーパーでどこでも手に入るのが「SUSHI RISE」

■高い米(だいたい10キロで25 ~60ポンド)

米粒の質が良くなる、しかし、高い!
スペイン産減農薬米のこしひかり「みのり(Minori)」が美味しいですが、10キロ40ポンドほど。たまに購入してありがたくいただいてます。
同じく日本人に人気なのがこしひかり「夢にしき」だいたい10Kg25ポンド前後。


さらに注意すべきは、高い米であっても鮮度が落ちるとまずくなるということ。

同じく美味しいご飯作り研究家の友人曰く、だいたい8月~9月に出回る米が新米である可能性が高いとのこと。

また、イギリス南西部の町でも手に入り、まあまあの米であると噂に聞いた、「錦」「はるか」「みのり」「夢にしき」「こころ」「ユタカのささにしき」を買っては米粒を少し残しておき、米粒比較をしたことがあります。

「錦」「みのり」「夢にしき」「ユタカのささにしき」は米粒がだいたい揃っていて、割れやすくヒビも少なく、炊きあがりも上等。
対して「こころ」「はるか」は米がまちまちの大きさで、割れやヒビも多く、炊きあがりが黄色くなりました。

このように、米一粒とっても全く違うし、これにコメの生産時期(鮮度)も関わってくるので、海外で美味しいコメを手に入れるハードルが高くなってしまっています。

海外での米選びの対処法

●高くても安くても、消費期限を確認し、なるべく新しい米を買う
●米粒に割れヒビなど少なく、美しいものを選ぶ。
●米が割れている場合は、ザル洗いで細かいひび割れは取り除く

2、米の品種の問題

イギリスで手に入る米の品種はだいたい大きくわけて2つ。

「こしひかり」と「ささにしき」です。表示に品種が書いていない米があるのが問題。

“米は、品種による違いがある”を知っていると、より理解が深まります。

「コシヒカリ」は、現代の日本人が最も好む旨味と粘りの強い米です。私もやはりコシヒカリの強い粘りとツヤが「ごはんらしい」と思っています。そして米自体が甘く旨味が強いため、味付けの濃い料理との相性が良いです。おにぎりにも最高。

対して「ササニシキ」は、粘りが少なく、あっさりしていて米もハラリとほどけるイメージ。そして、寿司米として最適です。米の主張が少なく、魚ネタの旨さを際立たせることができる。日本より海外で「ササニシキ」をよく見かける理由は、海外の寿司ブームにあるのでしょう。他にチャーハンや雑炊にも向く米です。

<こしひかり・ささにしきの特徴>

こしひかり(越光)
粘り強い
旨味香りが強い
ツヤがあり、炊きあがりが美しい
●でんぷんの主成分である「アミロース」と「アミノペクチン」が絶妙のバランスといわれる

ささにしき
粘り少ない
さっぱりして上品な味(あっさりしている)
米自体の主張が少ない
寿司に使われる

もし、あなたが海外生活で「よく寿司をつくる」ならササニシキを選ぶべきだし、「ごはんの旨味、甘みを味わいたい」ならコシヒカリを選ぶべきなのです。

アルノ家では、余裕があときには、両方の米を常備して使い分けをしています。
しかし、なかなか経済的にそうはいっていられない場合もあり、その場合、米の旨味がある「こしひかり」を購入するようにしています。

海外での米の品種の対処法

●日本の米の代表品種である コシヒカリとササニシキの特徴は頭にいれておきましょう。例えば、ササニシキを炊いておいて「旨味がない!」というのは論外です。

3、水の問題(浸水)

美味しいご飯を炊くのに適していると言われるのは、軟水です。
日本の水は軟水なので、炊飯に適している水なのです。

対して、海外は硬水も多い。イギリスも多くの地域で硬水であり、また、地域によってマグネシウムやカルシウム、石灰分(ライムスケール)の含有量がかなり異なります。

この英国の水の硬度をイギリスの地図でわかりやすくまとめているサイトがありました。下にリンクを貼っておきます。非常にありがたい!

▶▶▶「news from nowhere│イギリスの水道水事情:硬水地域だけではない話(地図付きで説明)

ロンドンに住んでいたときは、常に電気ケトルに石灰分がついて真っ白!水道水からそのまま水を飲むと「ガツン!」として苦味のようなものも感じました。
現在のデボンでは、ケトルに石灰がつくことはなく、水も柔らかい軟水です。

硬水で炊くご飯は、米が吸水しにくくなり、その結果、固くパサパサしたご飯になるのです。
硬水で炊く場合は、浄水機を使い不純物を取り除き、水を軟水に整えましょう。

私はロンドン時代から、BRITA付きの電気ケトルを使い、常に軟水をとるようにしています。

気軽なものでは、BRITA浄水ポットが一般的です。海外在住の日本人が一番使っている浄水ポットと言われています。

また、ご飯を浸水させる時の水の温度も重要だと言われています。

冷たい水でゆっくり吸水されると、米の組織のすみずみに水がゆきわたり、硬さが減少し、ふっくらと粘りあるご飯になるというのです。

水の温度は約6℃がおすすめとのこと。この水の温度に関しては様々な意見があるのですが、氷をいれて炊くと美味しいと日本で話題になりましたよね。

美味しく炊くための水(浸水)の対処法

●居住地域が 軟水か硬水か を知る。
●硬水の場合、浄水機を使う。どうしても軟水で炊きたければ、ボルヴィックなど軟水のミネラルウォーターで吸水する。
●水はなるべく低い温度で。(できれば炊く前に水を冷蔵庫に入れておく)

4、炊飯器が問題である。

イギリスの炊飯器事情。安いものはシンプル炊きができますが、お釜のコーティングが脆すぎます。

イギリスの炊飯器を使っている他の日本人家族の家では、ティファール製がよく使われているようです。これはお釜のコーティングが剥がれることなく、炊飯も問題ないとのことでした。


※2018年6月18日、上記フィファールの炊飯器のリンクを変更しました。現在のリンクのライスクッカーはよりシンプル機能で安価な機種です。

わたしは、日本から炊飯器を持ってきてから、いろんなストレスから解消されました。これで炊くご飯は満足できるものです。

しかし!

実際にイギリスで3年使っていますが、使っているうちに良い点と悪い点を実感するようになりました。

<海外で使う日本の炊飯器の 良い点・悪い点>

良い点は、、、
手軽で失敗なく、美味しく炊ける。
●熟成炊き、早炊き、粥炊き、ケーキ作りなどの様々な機能がついている

欠点は、、、
●使用には1500Wほどの大型変圧器が必要になる。
●通常の炊き時間はスイッチを入れてから約1時間かかる。(早炊きで約30分)

米にも炊飯器にも問題がある海外生活。

では、どうしたら海外でも美味しいご飯が炊けるのでしょうか?

イギリスで美味しいご飯にありつく究極の方法(対処法)

先に答えをズバリ書きます。

それは

「土鍋で炊飯する」です!

土鍋でごはんを炊くという噂はもちろん以前から聞いていました。
しかし、聞いただけで「めんどくさそう!!」と尻込みしてしまいます。

アルノ家は、炊飯は毎日ではないものの週に4回は炊いています。毎回毎回そんなめんどくさそうなことできんわ!

しかし、イギリスで土鍋でごはんを炊く友人からこんな提案が!

「ぜひ一度 土鍋ごはんを炊くところを見に来てください」

わあああ!なんてありがたいお誘い!

興味が絶好調に高まり、「土鍋ごはんランチ会を開催してもらうことになりました。

次回に、土鍋でつくる究極のごはん作りを詳しく紹介します。

▶▶▶「海外で究極のご飯づくり! 「土鍋」で簡単10分ふっくらご飯の炊き方

まとめ

お米って、日本人のソウルフードですよね。
そりゃたまには、お好み焼きやたこ焼きなどの粉物も恋しいし、イタリアンやフレンチも大好き。

でも、わたしが最後の晩餐に選ぶとしたら、ふっくら炊きたてご飯のおにぎりです。
そうですね、、具は塩味が絶妙な昆布、おかかにツナマヨ、鮭、、、、なんでも来い!

日本では当たり前に食べていた日本のふっくらご飯が、海外で食べるのは非常に難しい。

ああでもない、こうでもないと世界中の日本人が美味しいご飯つくりに試行錯誤していると想います。

私も、自称 “おいしい炊きたてご飯研究家” ですので、やはり日々美味しいご飯づくりを実験しています。それは米の質であったり、保存方法であったり、水であったり、炊く道具であったりします。

米自体が非常に美味しければ、その他がどんな環境でも強引に抑え込んで美味しく炊けてしまいます。しかし、その美味しい米に海外で出会うことが難しいのです。

米の鮮度も関係するので、高ければいい、というわけでもありません。

そして、毎日のことなので、なるべく手間をかけず簡単に時間をかけずに炊飯したいと思うのもキッチン戦士としては重要なポイント。

この、どんな米でもOKで、手間もかからない、そして美味しい米が炊けてしまう、そんなアルノにとって、究極のごはん作りが今回体験した「土鍋でごはん作り」でした。

作り方の詳しい紹介は、次回に。

海外生活のみなさん、ただでさえ日本食が恋しい生活。美味しいご飯づくりで食卓をおいしく彩りましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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