イギリスからこんにちは。早寝早起きのアルノです。
2018年5月19日は、英国王室、さらに英国民にとって記念すべき日です。
そう!
ハリー王子とメーガン・マークルさんのロイヤルウェディング。
最近イギリス王家について調べていましたが、それよりなにより気になるのが…
イギリス国民ってロイヤルファミリーをどう思ってるの?
… ってことです!
英国民の生の声を実際に聞いてみるべく、ロイヤルウェディングイベントへ突撃潜入することにしました。
とはいっても、私が住むのは英国の田舎デボン。
小さな町の小さなロイヤルウェディングイベントに潜入です。
でもそのほうが、イギリスの田舎の人々の感想が聞けてわたしにとっては興味深い。
とにもかくにも、英国民が英国王室をどう思っているのか生の声をご紹介します。
「追記」
2019年5月6日、長男アーチー・ハリソンが誕生(王位継承順位は第7位)
2021年6月4日、長女リリベット・ダイアナが誕生
ヘンリー王子(Prince Harry)とは
イギリス国民からは、通常ハリー王子(Prince Harry)と呼ばれています。
正式には、ヘンリー・オブ・ウェールズ王子(Prince Henry of Wales)、またはヘンリー・チャールズ・アルバート・デービッドと長い名前がついています。
1984年9月15日生まれ、34歳で結婚するんですね!
女王エリザベス2世の孫、チャールズ皇太子とダイアナ元妃の次男として生まれる。
王位継承順位は、第6位です。
兄であるウイリアム王子の結婚は、7年前の2011年4月29日でした。
ウェリアム王子はこの日、ケンブリッジ公、ストラザーン伯とキャリクファーガス男爵の称号を授与されました。
そして、ハリー王子は、2018年5月19日挙式当日にサセックス公爵、ダンバートン伯爵、キルケル男爵の称号をエリザベス女王から授与されました。
メーガン・マークル(Meghan Markle)とは?
カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。
1981年8月4日生まれの37歳。姉さん女房なんですね!
義兄となるウィリアム王子は1982年6月21日生まれ、義姉となるキャサリン妃は1982年1月9日生まれなので、義兄夫婦より年上です。
こういった年齢のことはあまり報道されていない印象です。
元アメリカの女優であり、イギリスでは「ハリウッド・プリンセス」とも呼ばれています。
母親はアフリカ系アメリカ人、父親はオランダ・アイルランド系。
離婚歴あり(元夫は、俳優で映画プロデューサーのトレヴァー・エンジェルソン)。
ハリー王子のハートを射止めたメーガンは、とにもかくにも英国民からどのように思われているのでしょうか?
ロイヤルウェディング・祝う会に突撃参加
みつけたのは、デボンの小さな村の団体が行う、「ロイヤルウェディング・クリームティー」という会。
この会の説明では、、、
~ロイヤルウェディングを楽しみにしている方々へ~
村のカフェでハリー王子とメーガン・マークルの結婚を一緒に祝いましょう!
村の教会の大画面スクリーンに彼らが映し出されます。 またティーかコーヒー、村で手作りしたクリームティーがあなたを待っています!
すべてのひとを歓迎します!
小さな村の教会で行われるハートウォーミングな会。
時間は、11時から13時まで。
早速息子と2人で出かけました!
11:00、到着すると、待っていたのは小さなかわいらしい村と小さい村にしてはかなり立派な教会。
教会の外に、ユニオンジャック(英国旗)がはためいています!
この教会は、ローマンカソリック教会で歴史が古く内装も見事でした!
中に入ると、華やかに着飾った村のコミュニティの方が「ウェルカム!」と招き入れてくれます。
手作りスコーンの甘い香りが漂ってます。
すでに何人かの村人と思われる人たちが着席して談話していました。
さすが、ロイヤルウェディング、特にお年寄りはまるで結婚式に参加するかのようにドレスアプ、帽子やファシネータ(ヘアドレス)姿の方もいます。
途中で、村の団体が所持する帽子が配られます「誰かかぶりたい人いる?」と言っています。
このような席で帽子はイギリス人にとって重要なんだな、と実感。
椅子には、英国旗が置かれています。これをみんなで振るってこと??
とにかく旗を持って、着席。
大型テレビの前でみんな着席するの巻
前方に、大型とまではいえないけど、みんなで一緒に見るには十分な大きさのテレビが設置されています。
ふむふむ、このテレビに映し出されるロイヤルウェディングの中継をみんなで一緒に見ましょうってことですね。
中継はすでに始まっていて、出席者がぞくぞくと集まっている様子が映しだされています。
会の途中でクリーム・ティー!
「ティーかコーヒーどうですか?」と笑顔で言われ、ティーをいただく。息子にはオレンジジュース。感謝!
本日快晴なれど、風が冷たい日で教会の中もうっすら寒かったので温かいティーは嬉しかった。
すかさず、次はスコーンが配られる。
ここは、デボン。デボン式にスコーンの上に濃厚でとろりとしたクロテッドクリームをまず乗せてから、イチゴジャムがたっぷり乗っています。
息子と私と2つずついただきました。
しっとりめのスコーンに、濃厚ながらもさっぱりしたクロテッドクリーム、甘い甘いイチゴジャムが美味しい!
この「ティー&スコーンにクロテッドクリーム&ジャム」をいただくことを「クリーム・ティー」といい、デボン名物なのです。
みんなスコーンを頬張りながら、楽しく談笑。
挙式スタート!で大興奮
そうこうしているうちに、テレビにハリー王子の姿登場でどよめき。
みんな笑顔で「ハリー、今日めっちゃうれしそう」などと言っています。
ウイリアム王子と談笑しながらウィンザー城のセントジョージチャペルまで足を運ぶハリー王子。
ウイリアム王子挙式のときもこの二人が談笑しながら会場まで歩いていましたね。
当時は、公共の場でぺちゃくちゃぺちゃくちゃよくしゃべるなぁ、と思ていました。
日本に置き換えると、皇室メンバーの挙式であれば、こんな雑談しながら歩くなんて考えられなかったんでしょう。
今年同じく挙式をあげるユージェニー王女と結婚のジャック・ブルックスバンクの姿も。
「おお、帽子すてきやな」、「彼女きれいになったやん」とおばあちゃんの声。
他の王族や招待された有名人のファッションチェックが始まる。
そこへメーガンの母親が映し出される。落ち着いたペールグリーンのドレスが控えめな印象。
圧倒的に白人多数のこの挙式の中、どのような思いだろうか、と見ているこちらの胸がいっぱいになる。
女王のドレスは眩しいレモンイエロー!
「クィーンのドレス、いいやん!」とみんなの声。
そして、車から降りた花嫁姿のメーガンが登場!
え?介添人はチャールズ皇太子ですね。
てっきり母親がその役をするのかと思っていたので、驚き!
しかし二人共リラックスして見えてよい関係であることがわかります。
ドレスはジパンシィ、シンプル!ティアラもシニヨンにした髪型もいたってシンプル!
「わーーー!ベリィ シンプル! シー イズ ビューティフル!」の大きな声!
ベージボーイ役のジョージ王子が映し出されると「おおジョージ!」
みんな自分の親戚の子供に対するような感情があるように感じる。
わたしも「ジョージ!」って叫んでるし、完全にこの会と一体化してます。
テレビにはジョージ・クルーニーや妻のアマル・アラムディン、(アマルさんの鮮やかなイエローのドレス、テレビで見ていても際立っていました。シンプルで品があるのに非常に華がある)
エルトン・ジョン、ベッカム&ビクトリア夫妻の姿や、アメリカドラマ「Suits」共演者たちの姿も。
今回の式には、英国首相であるテレサ・メイや、野党であるジェレミー・コービン、親交があるとされるバラク・オバマ大統領、トランプ大統領など、政治に関連するメンバーの招待がまったくないことも印象的。
ハリーとメーガンが一緒に並ぶと、「ほ~~」とちゃかすような笑い声と安堵のため息。
みんなハリーの幸せそうな顔に、胸いっぱいという感じ。
カンタベリーの大司教による結婚誓約で、ふたりは互いを愛し、大切にすることを宣誓しました。そして、リングの交換。
ここに、ハリー王子と夫婦になるメーガン王妃、サセックス侯爵とサセックス公爵夫人が誕生しました!
すべて黒人聖歌隊による「スタンバイ・ミー 」素晴らしかった!
もちろん会場のみんな一緒に歌いました。歌が終わると「ラブリー!」の声。
式の終盤、弱冠19歳の黒人のチェリスト、チェン・カンネ・メーソンも素晴らしかった。堂々たる演奏!
ロイヤルファミリーも勢揃い、キャサリン妃はクリームホワイトで品よく、カミラ夫人は淡いピンクでしっとり。
教会をでたところで、ふたりがキスをお披露目!
「いやーーいい式だったわ!」とみんな口を揃えます。
一同、笑顔満開。
いまかいまか、と息子と旗をふるチャンスを狙っていましたが、旗をふることはなかった。
日本のようなお祭りごとではなく、一緒にウェディングを見て、今日というめでたい日をだれかと共有したい、ということなのでしょう。
13:30、教会をでると、すっかりウェディングモードになった息子が、「ママ キスは?」と言う。
ハリー王子とメーガン王妃のマネっこがしたいのか。
とにかくいい経験になりました。いろんな意味で。
ハリー王子、メーガン王妃、ご結婚おめでとうございます!
まとめ
わたしは、英国王室について否定的な意見もあることを知っています。
もちろん、今回の式の費用については王室がほとんどを支払うと公式発表がありましたが、護衛や街の清掃など様々な場面で英国民の税金も使われています。
(今回の挙式総額は、約32ミリオンポンドと言わる)
このことを踏まえても、今回の席に出席したような英国王室に非常にあたたかい感情を持ってる人も多いことを実感しました。
出席者は、車椅子にのったお年寄り、その家族、夫婦そろって、また半分は若者のグループ。若者の姿が多かったのはちょっと意外でした。
若者グループは、年配の方以上に挙式中おおいに笑い、ファッションチェックも楽しんでいましたね。
今回ロイヤルウェディングの祝いの場に言ってみて、一番感じたことは、英国王室はこの人達にとってまるで親戚かなにかのような近い存在だということ。
人生いろいろあったハリー王子なので、ことさら感慨深いこともあるでしょう。
また、幼いジョージ王子やシャーロット王女は、たぶん孫や親戚の子供に近い存在なのでは。
そして、メーガン妃に対しては、「彼女は美しい」「彼女が好きだ」いう声が圧倒的多数。
婚約を発表してからの彼女の公式の場での人々への思いやりあふれる態度が英国民を惹きつけているようです。
もう一つ、今回の式で花嫁の母親、黒人のミュージシャンなど黒人の参加が目立ちました。
それは、英国王室にとって歴史的なことだろうし、大きな壁、チャレンジがあったはずです。
挙式で黒人が映し出される度に、この国の多様性を感じずにはいられませんでした。
これが、ハリー王子とメーガン妃からのメッセージなのかな。
突撃で村のコミュニティの会、「ロイヤルウェディング・クリームティー」に参加したにも関わらず、あたたかい態度、クリームティーのもてなし、ありがとうございました!
◀イギリス王室、貴族のアッパークラスについても記事を書いています。
アッパークラスの人々が一同に集まるのもロイヤルウェディングならでは!


今後も英国王室ファミリーのありかたに期待します。
カミラ夫人についてのトリビアはこちらで。最近カミラ夫人の輝きが気になってます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。