ロンドン塔6つのおすすめ│幽霊・カラス・ビフィーター・・!

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ロンドン塔 イギリス 観光 ホワイトタワー

イギリスからこんにちは。イギリス在住アルノ(@ecerydayuk)です。

今回は、この春にイギリスを訪れる友人が「ぜひとも訪れたい!」と希望している「ロンドン塔」について紹介します。

イギリスの数ある観光場所の中で、ロンドン塔はイギリスの歴史と物語を感じられる特別な場所です。歴史好きなわたしのロンドン塔6つのおすすめについて紹介します。

まずは、最近英語の先生にもらったロンドン塔の英語紹介文より。


【The tower of London】

The tower of london is one of the city’s most famous buildings.
In its 900 year history the Tower has been a royal palace, a prison, a place of execution, and a jewel house.

Today, visitors can see the beautiful Crown Jewels, have a tour with a beefeater, see the famous ravens, and ancient swords and armour… as well as enjoy the view across the River Thames.


(訳)ロンドン塔

ロンドン塔は、街で最も有名な建物の一つです。
その900年の歴史の中で、タワーは王宮、刑務所、処刑場でした。それとジュエル・ハウスがあります。
今日、訪問者は美しい王冠の宝石を見たり、ビーフイーターとツアーをしたり、有名な鳥獣や古代の剣や鎧を見ることができ、テムズ川の景色を楽しむこともできます。


<英単語チェック>

a place of execution = 処刑場
beefeater = ロンドン塔を守る近衛兵
raven = ワタリガラス(大型のカラス)
ancient = 古い
armour = 鎧

ロンドン塔(Tower of London)とは?

ロンドン塔 ロンドンブリッジ 観光 テムズ川

ロンドン塔は、ロンドンを流れるテムズ川の岸辺にそびえ立つ情勢です。

すぐ側に世界で最も有名な跳ね橋である「ロンドンブリッジ」、対岸にロンドンのランドマーク「ロンドン・アイ」の観覧車、ウェストミンスター宮殿(国会議事堂)の時計塔「ビッグ・ベン」・・・とロンドン観光の名スポットが集結する場所に位置しています。

写真は、ロンドン塔から眺めるロンドン・ブリッジ。すぐ近くなので、歩いてブリッジに移動できます。

ユネスコ世界遺産に登録され、別名「ホワイト・タワー」、また「女王陛下の宮殿にして要塞(Her Majesty’s Royal Palace and Fortress)」とも呼ばれています。

1078年にイギリス征服王と呼ばれたウィリアム一世によって建造されました。

約1000年(940年ですが)の歴史を持つこのロンドン塔。
もともとは代々の国王が暮らすための宮殿で、造幣所、天文台もあったそうです。しかし、徐々に政治犯や反逆者を幽閉する場所として使われはじめ、ヘンリー8世(Henry VIII)の時代には王位継承争いで敗れた王妃、貴族、反逆者を幽閉、処刑する場所として使われるようになりました。

そして、ロンドン塔で処刑された人々が幽霊となってでるという「世界一有名な幽霊屋敷」と言われています。

霊感のあるという私の友人は、「ロンドン塔には絶対に近寄れない」と言ってました。

わたしはというと、まったく霊感がないので歴史的場所としてのロンドン塔をめいっぱい楽しめます。ロンドン塔のおすすめ6つの見どころを紹介します。



ロンドン塔6つのおすすめ

1.背筋が凍る、、さまよう幽霊たちを感じてみる

ロンドン塔は、王族が幽閉、処刑された場所として有名です。
ロンドン塔での処刑はヘンリー8世時代に盛んに行われました。ロンドン塔に出没する幽霊として一番有名な人物はヘンリー8世の2番目の妻であり、エリザベスⅠ世の母、アン・ブーリンです。

エリザベスⅠ世の母:アン・ブーリン(Anne Boleyn)

アン・ブーリン ロンドン塔

16世紀のイギリス国王、ヘンリー8世はそもそもスペイン王女キャサリン・オブ・アラゴンと結婚していました。ふたりの間には女児が一人生まれています。
(この女児メアリーも後にエリザベス女王と争い、多くの新教徒を処刑したことで有名。別名ブラッディ・マリー。赤いカクテルの命名元)

どうしても男児の世継ぎが欲しかったヘンリーは、キャサリンと離婚し、当時強烈に惹かれていたアン・ブーリンとの再婚を考え始めます。当時のローマ・カソリック教会では、離婚は許されません。そこで、ヘンリーはキャサリンと離婚しアンと結婚するために時の教皇クレメンス7世と対立し、とうとうローマ・カソリック教会からも離脱します。イギリス国教会、後のプロテスタントのはじまりです。(あれ?なんだか現代のブリクジット/Brexitとかぶった)

そこまでして結婚した二人ですが、彼女が王妃になってたったの3年で姦通罪を問われ、幽閉後処刑されてしまいます。しかも、当のヘンリー8世はアンが処刑された翌日にはアンの侍女だったジェーン・シーモア(Jane Seymour)と結婚します。

ヘンリー8世、、、、それはないでしょ??

しかし、このアン・ブーリンの産んだ女の子が、後のイングランドを大英帝国として栄華に導いたエリザベス一世とは皮肉です。

1536年、ロンドン塔内のタワー・グリーンで首を落とされたアン・ブーリン。ロンドン塔には、彼女の首なしの姿や生前の姿の幽霊が出没すると言われています。

9日間の女王:ジェーン・グレイJane Grey)

ジェーン・グレイ

「レディー・ジェーン・グレイの処刑」 「The Execution of Lady Jane Grey」Paul DELAROCHE , 1797 – 1856

ヘンリー8世の死後、16歳という若さでイギリス初の女王に就任します。しかしわずか9日後に反逆の罪でロンドン塔に幽閉され、夫のとともに処刑されました。ジェーンは9日だけの在位だったため、「九日間の女王Nine-Day Queen)と呼ばれています。

ロンドン塔のタワー・グリーンで斬首されています。ロンドン塔には、白いドレスを着た彼女の幽霊がでるというはなしです。

ジェーン・グレイの写真の絵画は、ロンドンのトラファルガー広場に面するナショナル・ギャラリーの一角に展示されています。ナショナル・ギャラリーに行かれる方はぜひ鑑賞を。

2人の少年:エドワード5世とヨーク公リチャード

ロンドン塔 エドワード5世 リチャード The Princes in the Tower 塔の中の王子たち(ジョン・エヴァレット・ミレー

塔の中の王子たち(ジョン・エヴァレット・ミレー画)

1483年にエドワード4世が病死すると、12歳だった息子のエドワード5世が王位を継ぎました。少年王の誕生です。
ところが叔父のリチャード(後のリチャード3世)が、エドワード5世(12歳)とその弟のリチャード(10歳)をロンドン塔に幽閉します。

ふたりは「塔の中の王子たち(Princes in the Tower)」と呼ばれ、幽閉されたブラッディ・タワーで消息不明となります。彼らの身に何が起こったのかは現在も不明であり、多くの推測が行われています。1674年にロンドン塔改修の時、2つの骸骨が発見され、小さい方はリチャードのものかもしれないと言われますが、確たる証拠はないそうです。

ロンドン塔には、いまでも幼い二人が塔の中を駆け回っている姿が目撃されるといいます。

アン・ブーリンやジェーン・グレイの処刑場として使われた「タワー・グリーン」ですが、タワーではなく、屋外の広場です。
貴族や王族などの身分の高い囚人に対して行われていた斬首刑は名誉ある処刑方法だったようで、ギロチンが発明される以前は斧が使われていました。

ロンドン塔へ行くと、このタワー・グリーンには、ガラス製の丸いメモリアルモニュメントが置かれています。ロンドン塔観光では、ぜひ立ち寄ってほしい場所の一つです。

2.恐ろしい場所:反逆者の門(Traitors’ Gate)を見る

ロンドン塔内にある、「反逆の門(トレーダーズゲート/Traitors’ Gate)」、テムズ川から城へ通じる水門です。

一見なんの変哲もなさそうなこの門、実は政治犯や反逆者とされた人々がこの門をくぐり、城内の獄へ監禁されました。「この門をくぐったものは二度と出ることはない」と恐れられていた門です。

この門をくぐったにもかかわらず生還した人物がいます。その人は、大英帝国を築き上げたエリザベス一世でした。

3.ロンドン塔のペット?ワタリガラスを見つける

Raven レイブン カラス ワタリガラス

1600年代の英国王、チャールズ2世の時代にワタリカラス(Raven)の駆除を考えていた所、占い師にこう予言されます。「カラスがいなくなるとロンドンは滅びる」。
そのため今日でも一定数のカラス(ワタリガラス。日本のカラスより大きめ)が塔内で飼育されています。

専門の「レイヴン・マスター」と呼ばれる王国衛士に飼育されているカラスたちは、ロンドン塔から出ていかないようにと羽の一部を切られているそうです。
人懐っこいこのワタリガラス、気性が荒いため近づきすぎるのはよくないと言われますが、わたしは見かけたことがなく、、ロンドン塔で見つけたいものの一つです。

4.Yeoman Warder(ヨーマン ウォーダー)ツアーに参加する

ビフィーター ヨーマンウォーダ ロンドン塔

ヨーマンウォーダーは、通称Beefeter(ビフィーター)と呼ばれる、黒字に赤い「ER」の文字をあしらった制服を着ているロンドン塔の衛兵たちです。

この「ER」の意味は、「Elizabeth Regina, the Style of the present UK Monarch(エリザベス・レジーナ,ザ・スタイル オブ ザ プレゼントUK モナーク」、つまり現エリザベス女王のことを表しています。さらに付け加えると、Reginaは、ラテン語で女王という意味です。

彼らはロンドン塔に住み込んで護衛をしています。

私のおすすめは、「ヨーマン・ウォーダー・ツアー」です。
ロンドン塔では、ビフィーターにより30分ごとに約1時間の塔内ガイドツアーがあるんです。英語の解説、ジョークも交えたドラマティックで面白い話が無料で体験できます。

5.ジュエル ハウスで巨大ダイヤモンド、カリナンを見る

鬱々としたロンドン塔で、煌びやかな一画がジュエル・ハウス。これでもかっ!と王室ゆかりの宝飾品が展示されています。

ジュエルハウスに展示されてある宝飾品は全て本物だそうです。
その中でひときわ目をひくのが世界的に有名な巨大ダイヤモンド、カリナン(偉大なアフリカの星Ⅰ)。
原石のカリナンは、3106カラットで、そこから9つのカットダイヤモンド、アフリカの星(Ⅰ~Ⅸ)が切り出されました。
カリナン、実際に見てみてください!

6.鎧!鎧!鎧!イギリスのピカピカの鎧と日本の渋い甲冑を見る

歴代の王たちが着用した数々の鎧が「ホワイトタワー」の中のラインオブキングス(The line of Kings)に展示されています。

どこを見てもピッカピカの鎧鎧鎧!その中でもヘンリー8世の巨大な鎧と、徳川幕府の2代目将軍だった徳川秀頼がジェームス1世に送ったとされる日本の甲冑は必見です。



ロンドン塔を見る前に。事前に勉強しておこう!

1.ヘンリー8世時代の歴史を知るための映画

映画『ブーリン家の姉妹』(『The Other Boleyn Girl』):2008年

監督はジャスティン・チャドウィック。王妃となることに執着するアン・ブーリン役をナタリー・ポートマン、心優しい妹役メアリーをスカーレット・ヨハンソン、姉妹を翻弄するイギリス国王ヘンリー8世をエリック・バナが演じました。

イギリス史に名高いアン・ブーリンとヘンリー8世の関係について知ることができ、それぞれの配役が適任に思えるいい映画だと思います。

2.夏目漱石の短編小説『倫敦塔』を読んでみる

夏目漱石はロンドンに2年間留学していました。その間に訪れたロンドン塔の印象を綴ったのが『倫敦塔』です。

あらすじは、ロンドン塔で過去に非業の死を遂げた人々の情景を思い浮かべるという内容。紹介した2人の少年やジェーン・グレイの様子を幻視します。
漱石の空想と幻想、現実がまじりあって、鬱々とした小説の雰囲気は、ロンドン塔そのものを思い浮かべます。

■ロンドン塔の基本情報

<チケット予約方法>

1.直接チケット売り場で購入-ロンドン塔の入場ゲートのすぐに大きなショップ併設のチケット売り場があるので、そこで購入できます。大抵そこまで混んでいません。

2.公式サイトから直接購入-当日売り場で購入できるので、あまり事前予約は必要ないかな。

3.ロンドン・パスならパス料金に含まれているので、チケットを別にとる必要がありません。→バッキンガム宮殿の紹介ページの「ロンドン・パス(記事最後のあたり」についての紹介文を参照ください。

<営業時間>
季節によって変更します。

夏の間は、火-土9.00-17.30、日-月10.00-17.30(17時までに入場)。冬の間は火-土 9.00 – 16.30、日-月10.00 – 16.30(16時までに入場)

時間の変動や、期間の変更の可能性があるため、上記の時間はあくまでも目安に、事前に必ずチェックすることをおすすめします。

営業時間はロンドン塔公式サイト(オープニングタイム)で確実に確認できます。

<料金>
搭乗プラン、各種割り引きなどによってまちまちです。だいたい大人£23~、子供£19を目安にするといいでしょう。
※ロンドン・パスならパス料金に含まれています
料金もロンドン塔公式サイト(チケット)で事前にチェック。

正直にいうと、無料の美術館や博物館めぐりができるロンドン観光の中では、ロンドン塔の入館料は高いと感じるかもしれません。でも、タワーの中は見どころがてんこ盛りです。特に歴史が好き、イギリスが好き、という方は行って後悔することはないでしょう。

<住所>
Tower of London, London, EC3N 4AB

<アクセス>
地下鉄Tower Hillタワー・ヒル(District Line(地下鉄マップで緑)かCircle Lines(黄))駅を出て階段を下り、地下通路を出るとすぐにロンドン塔が見えます。タワー・ヒル駅から徒歩で約5分。

Tower of London|ロンドン塔オフィシャルサイトはこちら(英語)
http://www.hrp.org.uk/TowerOfLondon/

まとめ

ロンドン塔は、監獄、幽閉、処刑の場所として使われたことから血塗られた場所であるものの、イギリスの歴史を感じる物語性があるため、それぞれのタワーや展示物が興味深く、知れば知るほど興味がわいてきます。ロンドン塔での観光を楽しむために、見学するなら時間にたっぷり余裕をもち、そして事前に下調べをしておくことをおすすめします。

今回は、ロンドン旅、歴史を感じるロンドン塔についておすすめの見どころを紹介しました。

以前の記事、ロンドン・アイとバッキンガム宮殿についての記事はこちら。

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