・終戦記念日って国によって違うの!?
日本の終戦記念日は毎年8月15日ですが、海外でも同じ日にちだと思いますか?
私はイギリス在住10年になりますが、恥ずかしいことに海外の終戦事情をよく知りませんでした。
イギリスでは第一次世界大戦の11月11日の「リメンバランスデー」が行事として大きく、この日にすべての紛争で亡くなった人や動物までも追悼します。
次にイギリスの第二次世界大戦の終戦記念日は、「VEデー(第二次世界大戦の終結記念日)」と「VJデー(日本との終結記念日)」の2つが設けられています。
この記事では、イギリスにおける第二次世界大戦の終戦記念「VEデー」について紹介します。
記事を書いているのは、在英歴10年のアルノです。これから海外移住をめざす人や海外で仕事の取引がある人はぜひ参考にしてください。欧米人の第二次世界大戦の終戦の考えかたを知ることができます
VEデーとはヨーロッパ戦勝記念日のことです
VEデーとは何か?
VEデー(Victory in Europe Day)とは、
毎年5月8日に行われる第二次世界大戦のヨーロッパ戦勝記念日を指しています。
第二次世界大戦で世界はおおきくふたつにわかれ、イギリス・アメリカ・フランスなどは「連合軍」。
対してドイツ、日本、イタリアなどの国は「ナチス同盟軍│枢軸国」として戦いました。
簡単にいうと、ヨーロッパ諸国におけるナチス・ドイツとの戦いに終止符が打たれ、ヨーロッパ全土の戦争が終結した日なのです(詳細には前日)
1945年4月30日にアドルフ・ヒトラーが自殺。それから約1週間後の5月7日にドイツの国家元首となったカール・デーニッツが連合軍最高司令官アイゼンハワーを訪問。
イギリス、アメリカ、ロシア、フランスの連合国将校の前でドイツ無条件降伏の文書に調印しました。
1945年5月8日、イギリスではウィンストン・チャーチル首相が「ドイツが降伏しヨーロッパでの戦争が終結した」ことをラジオで国民に発表し、この日がVEデー(ヨーロッパ戦勝記念日)となりました
VE デーはどのようにお祝いするの?
終戦当寺の1945年5月8日は、チャーチル首相の終戦演説で人々は熱狂的に喜びました。
時の国王ジョージ6世、エリザベス王女、妹のマーガレット王女、チャーチルが一緒にバッキんガム宮殿のバルコニーに出ると、人々は歓声をあげ勝利を祝福しましました。
VEデーは、終戦の喜びだけでなく戦没者への追悼、平和への願いを感じる日でもあります。
通常はバッキンガム宮殿で祝典、追悼の黙祷など行われ、イギリス国内のいたる場所でストリートパーティが開かれます。
まとめ
以上、「【VEデー】ヨーロッパ戦勝記念日」について紹介しました。
まとめると、以下のようになります。
VEデー:毎年5月8日、第二次世界大戦でのドイツ・ナチスが降伏し、ヨーロッパの戦争が終結した日
第一次世界大戦の終結、イギリスの代表的な終戦記念日「リメンバランスデー」についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
第二次世界大戦の日本との終結記念日「VJデー」については「【イギリスに反日感情?】8月15日の対日戦勝記念日【VJデー】を知ろう」の記事をぜひ参考にしてください。
映画『英国王のスピーチ』は、吃音症だったジョージ6世(エリザベス女王の父)が、言語療法士のアドバイスによって克服し、英国民にむけてスピーチをおこなう映画です。第二次世界大戦の始まりの場面までが描かれています。英語の勉強にもおすすめ。
あとはダイナモ作戦を描いた『ダンケルク』。今思い出しても体が勝手にガタガタふるえる作品。
英国南西部デボンのエクセターよりお届けしました。 この記事があなたのお役にたてばうれしいです。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ