・イギリスの歯医者って大丈夫?
イギリスの歯科事情ってどうなの?
そんな方のために、イギリス歯科について料金や実際の歯科での体験談など、事前に知っておくべき「やべぇ」お話を紹介します。
この記事でわかるのはこんなことです↓
- イギリスNHS歯科の支払い方法と料金
- NHS歯科とプライベート歯科の療法の治療体験談
- 治療後に、日本でチェックしてもらった結果。。。
『イギリスで歯医者どうしようかな?』と思っている人は 見ておいて損はない記事です!
イギリス歯医者の支払い方法は?
治療内容によって異なります。
治療が済んだらそのままレジで支払う、というのが一般的です。
また、治療内容によって前払いで治療の全額を求められることもあるし、段階的な支払いを求めれる場合もあります。
私は、NHS歯科での歯の検診や虫歯治療では【治療後にレジで支払い】でした。
料金については、デンティストが細かい説明をしてくれます。
私の場合、炎症が広がっているということでルートカナル(根管治療)をしましたが、細かく料金と治療内容の違いを説明を受け、成功率が高いとおすすめされたプライベート歯科ににしました。
プライベート歯科では支払いはカードで一括払い。
現金、デビットカード、クレジットカードで支払うことができます。
NHS歯医者の料金形態(2022年9月現在の情報)
NHSの歯科の治療金額は毎年見直しが行われますが、その度にどんどん値上がりしています。
NHS歯科治療では、受けた診療内容によって4段階(バンドコース)に分けられ、それぞれの支払額が決められています。
また、訪問した回数に応じた支払いではなく、【受けた治療】ごとの支払いです。
例えば、日本ではどんな治療であっても受診の度に支払いますが、イギリスでは治療が【ルートカナル(根幹治療)】となればそのルートカナルの料金である56.30ポンドを一回支払えばOKです。
その後治療に数回通う必要があったとしても都度支払う必要はありません。
緊急:£23.80
エマージェンシーデンタルトリートメント(Emergency dental treatment)。
これは、痛みの軽減や一時的な補充などの緊急ケアが対象です。
バンド1:£23.80
- 歯科検診
- 診断(レントゲンを含む)
- 治療プラン
- スケーリング(歯石取り)
- ポリッシング
- 予防方法のアドバイス
- フッ素塗布など予防ケア
バンド2:£65.20
- 上記のバンド1に記載されているすべてのもの
- 抜歯
- フィリング(詰め物)
- 歯髄除去
- 根管治療
- 歯の移植
Band 3でカバーされるより複雑でないものが該当します。
バンド3:£282.80
- 上記のバンド1と2に記載されているすべてのもの
- クラウン
- 入れ歯
- ブリッジ
- 歯列矯正
など
NHS歯科では審美歯科の治療はありません。歯のホワイトニング、審美としてのベニアなどはプライベート治療となります。
イギリス歯科で歯のクリーニングをしたい、と受診したら、ハイジェニストにケアしてもらうことになります。
料金はプライベート料金となり私の歯科医院では50ポンドほど。
あくまでもクリーニングのみの料金で、追加で歯のチェック、検診もしてほしいと願い出たら、バンド1の料金を追加支払いすることになります。
▶NHS公式サイトで最近の歯科料金情報を確認しましょう。↓
「How much will I pay for NHS dental treatment?」
NHS歯科治療が無料になる場合
イギリスでは、特定の集団について歯科の治療が無料になります。
イギリスでは子どもたちがよく歯列矯正をしている姿をみかけますが、これもイギリスでこどもの歯科治療費が無料というありがたい制度のおかげなのです。
英国で歯科治療が無料になる人とは?
- 18歳以下のこども
- 19歳以下で、フルタイムの教育を受けている
- 妊娠中、または12ヶ月以下の赤ちゃんがいるママ
- 支援を受けている障害者
- 年金生活者
- 納税を免除されている世帯または個人(生活保護者)
実際にイギリスで歯科治療をしてみての体験談
わたしの通うイギリスの歯科医院を紹介します!
閑静な住宅街にあります。
待合室、受付はこんな感じ。入るとすぐに待合室、レセプションで受付をします。
受付は、基本パソコンで。(レセプションのスタッフでも受付できますが)
最初に言語を選びます。
左から「英語」「アラビア語」「ポーランド語」「トルコ語」。移民の多いイギリスらしい表示ですね。
言語をクリックすると、次に性別を選ぶ画面になり、それから自分の名前をクリック入力するだけで簡単に受付がすみます。
わたしたち家族全員同じ歯科医院に通うものの、違うデンティストが担当しています。
わたしを担当してくれるデンティストはとても丁寧でタッチも言葉遣いも優しく、手技もうまいのでとてもラッキー!
日本では、歯科治療の際に目のあたりによくタオルをかけられますが、イギリスでは黒いメガネをかけられます。
タオルだと落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしていたので、このグラスのほうが安心。
わたしが通うイギリスのNHS歯科は家から来るまで5分の閑静な場所にあります。
どの歯医者もNHSとプライベートを両立させていることからか、NHS歯科医院でも待合室は明るく清潔、モダンで雑誌も豊富で、日本の歯科医院の雰囲気と似ています。
プライベート専用の医院だと、さらに待合室やトリートメントルールはゴージャスで、【なんだか場違いなんだけど。。】と気後れするほどセンスよく設備も整っています。
トイレで無料の歯ブラシと歯磨きセットを見つけたときは、びっくり。
日本と違うのはNHSでもプライベートでも、治療は完全個室で行われます。
名前を呼ばれると担当デンティストの部屋に入る。という感じ。これは落ち着けます。
トリートメントルームの雰囲気は、だいたいこんな感じです。
イギリス歯医者について私がきいた噂
・噂1:イギリスの歯医者はすぐ歯を抜きたがる
・噂2:イギリスの歯医者の治療(詰め物など)は日本より10年遅れ
・噂3:イギリスの歯医者の腕はとにかく悪い
悪い噂しか効かなかったイギリスの歯医者ですが、わたしが実際に体験してみた感想は、
【あれ?案外うまいじゃない】です。
日本と比べてイギリスの歯科がいいな、と思ったこと
・治療内容によって料金が明確にわかれていてわかりやすい
・黒メガネのほうがタオルを顔にかけられるよりいい。
・訪問回数がかなり少なくてすむ(虫歯治療たったの一回で終了)
・完全個室は、相当落ち着く
【後日談】日本で歯医者でイギリスの詰め物をみてもらった結果
2018年の夏の一時帰国で、イギリスで行った虫歯治療のフィリングを、日本の歯医者さんに確認してもらいました!
銀歯がぽろりと抜けたときも、とれた銀歯も見ないデンティスト、にまず不信感。
何か得体のしれない金属をいれられ、その後金属のスプーンやナイフを口の中に入れるとものすごい違和感を感じて不安に思っていました。
一時帰国で歯医者でチェックしてもらった結果は、このツィートでご報告しています。
以前イギリスの歯科で詰められた謎の金属。
日本の歯科で診察してもらうと、その謎の詰め物は、水銀を含む「アマルガム」だったことが判明。現代の日本ではほぼ使われない人体に有害な化合物。
イギリス・海外で歯科治療し、詰め物をしたことのある人は、日本帰国の際に歯科でチェック&詰め直しを! https://t.co/eJcjBCXKoD
— 毎日イギリス生活 (@ecerydayuk) 2018年7月28日
日本の歯科に診察してもらうと、イギリスのNHSで詰められた謎の金属は「アマルガム」という水銀が入った合金であることがわかりました。
人体に有害でアトピーを誘発するといわれるアマルガムが使われていたこともショックでしたが、それをそのまま型取りもせず、歯におしつけるだけで『出来上がり!』とさわやかな笑顔を見せたデンティストが衝撃でした。
結局、イギリスでいれたアマルガムをすべて取り除いてもらい、白い詰め物とパラジウム合金(いわゆる銀歯)に新しく詰め変えてもらいました。
NHS歯科、、、ヤバイです。
さらに、イギリスで作った義歯(デンチャー)と、日本で作った義歯の比較を比較してみましょう。
そして、イギリスでつくった3本分の義歯を、日本の歯科で保険の範囲内で短期間で作り直してもらいました。
ゆくゆくはインプラントにするつもりだし、今回は時間もなかったので緊急処置です。
日本:奥歯3本分の義歯作成。通院代も含めて約8,000円でした。
イギリス:NHS価格で約3万円。口に装着すると激痛が走る逸品
わたしは「一時帰国では、日本の歯科を受診すること」を全力でおすすめします!
まとめ
以上、『【イギリスNHS歯医はヤバイ】料金と日本で再検査した結果が恐ろしかった件』の記事を紹介しました。
やっぱり日本の歯医者さんのほうが安心で丁寧、そして高技術です!
日本へ帰国した際には毎回徹底的に検査・トリートメントを受けるつもりです。
前回の記事でもイギリスのNHS歯科、プライベート歯科の特徴、NHS歯科への登録方法、緊急(虫歯が痛む!など)の対処方法を紹介しています。
NHS歯科登録の記事と今回の記事を読めばだいたいイギリス歯科の概要がわかります。
歯は大切!
日本への一時帰国をまっていても緊急には対応できません。
イギリスで歯医者、、、、はヤバイことも多いので
海外生活では虫歯にならないよう予防ケアを徹底することが一番です。
▼イギリスで病院に行く方法は、こちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。アルノ