イギリスで歯医者:料金と歯科事情、そして体験談

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イギリスからこんにちは。アルノです。

前回の記事、「イギリスで歯医者:NHS?プライベート?その登録方法」ではイギリスの歯科医療(NHS・プライベート)の特徴や、登録方法、緊急の場合の対処方法を紹介しました。

NHS歯科に診てもらうには登録が必要です。また現在のイギリスNHS歯科の新規患者受け入れが厳しいため登録に数ヶ月待かかる場合があります。イギリスでNHS登録資格があるなら、早めに登録しましょう。

歯が痛くなってからでは遅すぎます!

私も最初は、歯科の登録方法に迷ってかなり無駄な時間をつかい、実際に行くことになったときも「イギリスの歯医者レベルが低すぎてヤバイ!」などの噂を聞いていたので、相当怖かったです。

今回のイギリス歯科の紹介では、料金や支払い方法を中心に、実際にわたしがNHS歯科とプライベート歯科で治療してみて感じたことを率直に紹介したいと思います。

イギリス歯医者の料金

支払い方法は?

治療内容によって異なります。
治療が済んだらそのままレジで支払う、というのが一般的です。また、治療内容によって前払いで治療の全額を求められることもあるし、段階的な支払いを求めれる場合もあります。

私は、NHS歯科での歯の検診や虫歯治療では【治療後にレジで支払い】でした。
料金については、細かい説明をしてくれます。結局炎症が広がっているということでルートカナル(根管治療)をしましたが、細かく料金と治療内容の違いを説明を受け、成功率が高いとおすすめされたプライベートにしました。プライベート医療では支払いはカードで一括払いとしました。

現金、デビットカード、クレジットカードで支払うことができます。

NHS歯医者の料金形態

ちょっと昔の料金表見たんですが、NHSの歯科の料金はどんどん上がっているようです。

NHS歯科治療では、受けた診療内容によって4段階(バンドコース)に分けられ、それぞれの支払額が決められています。毎年見直しが行われているようです。(下記の料金表は2017年4月から2018年現在のもの)

また、訪問した回数に応じた支払いではなく、【受けた治療】ごとの支払いです。
例えば、日本ではどんな治療であっても受診の度に支払いますが、イギリスでは治療が【ルートカナル(根幹治療)】となればそのルートカナルの料金である56.30ポンドを一回支払えばOKです。その後治療に数回通う必要があったとしても都度支払う必要はありません。

緊急:£20.60

エマージェンシーデンタルトリートメント(Emergency dental treatment)。
これは、痛みの軽減や一時的な補充などの緊急ケアが対象です。

バンド1:£20.60

歯科検診、診断(レントゲンを含む)、治療プラン、スケーリング(歯石取り)、ポリッシング、予防方法のアドバイスとフッ素塗布など予防ケアなど。

バンド2:£56.30

 これは、上記のバンド1に記載されているすべてのものと、抜歯、フィリング(詰め物)、歯髄除去、根管治療、歯の移植などでBand 3でカバーされるより複雑でないものが該当します。

バンド3:£244.30

上記のバンド1と2に記載されているすべてのものと、クラウン、入れ歯、ブリッジ、歯列矯正など。

※NHS歯科では審美歯科の領域の治療はありません。歯のホワイトニング、審美としてのベニアなどはプライベート治療となります。

 

NHS歯科治療が無料になる場合

 イギリスでは、特定の集団について歯科の治療が無料になります。イギリスでは子どもたちがよく歯列矯正をしている姿をみかけますが、これもイギリスでこどもの歯科治療費が無料というありがたい制度のおかげなのです。

・18歳以下のこども
・19歳以下で、フルタイムの教育を受けている
・妊娠中、または12ヶ月以下の赤ちゃんがいるママ
・支援を受けている障害者
・年金生活者
・納税を免除されている世帯または個人



 イギリス歯医者事情

イギリスでNHS歯科にお世話になっているわたしですが、治療をしてくれるデンティスト、また歯科周辺で働く人たちのことに興味がわいたので、調べてみました。

日本で歯科医師になるには、私立・公立の歯学部を卒業したうえで『歯科医師国家試験』に合格する必要があります。イギリスで歯科医師になるには、大学医学部(すべて国立)の歯科学科で学び、卒業時にBachelor of Dental Surgeryの学位が与えられるということでした。

1、デンティスト(Dentist)

NHS歯科やプライベート歯科で治療をする歯医者さん。イギリス人のデンティスト数は不足していて他のEU諸国(わたしのまわりではポーランドデンティストの評判がいい)出身の歯医者が増えています。

 

2.スペシャリスト(Specialist/専門医)

歯科矯正(Orthodontics)、口腔外科(Oral Surgery)、小児歯科(Paediatric dentistry),歯周病(Periodontics)など、、これらのスペシャリストは、だいたい総合診療所に勤務、コンサルタントや教育に携わっているようで、一般の診療では出会いません。

 

3.歯科保険職(デンタルケアプロフェッション)

Dental Hygienists(ハイジェニスト/歯科衛生士)、Dental Therapists(デンタルセラピスト)、Orthodontics Therapists(オルソドンティックスセラピスト)、Dental Technicians(歯科技工士)、Clinical Dental Technicians(臨床歯科技工士)、Dental Nurses(デンタルナース)などがいます。

 

イギリス歯科で歯のクリーニングをしたい、と受診したら、ハイジェニストにケアしてもらうことになります。料金はプライベート料金となり私の歯科医院では50ポンドほど。あくまでもクリーニングのみの料金で、追加で歯のチェック、検診もしてほしいと願い出たら、バンド1の料金を追加支払いすることになります。

また、デンタルナースは女性の姿しか見たことがなく、だいたい一人のデンティストに一人のサポートが付く感じです。

実際にイギリスで歯科治療をしてみての率直な感想

わたしの通うイギリスの歯科医院です。閑静な住宅街にあります。

イギリス 歯医者 歯科医院

待合室、受付はこんな感じ。入るとすぐに待合室、レセプションで受付をします。

イギリス 歯医者 歯科医院

受付は、基本パソコンで。(レセプションのスタッフでも受付できますが)
最初に言語を選びます。左から「英語」「アラビア語」「ポーランド語」「トルコ語」。移民の多いイギリスらしい表示ですね。
言語をクリックすると、次に性別を選ぶ画面になり、それから自分の名前をクリック入力するだけで簡単に受付がすみます。

イギリス 歯医者 歯科医院

わたしたち家族全員同じ歯科医院に通うものの、違うデンティストが担当しています。わたしを担当してくれるデンティストはとても丁寧でタッチも言葉遣いも優しく、手技もうまいのでとてもラッキー!

日本では、歯科治療の際に目のあたりによくタオルをかけられますが、イギリスでは黒いメガネをかけられます。わたしはタオルだと落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしていたので、このグラスのほうが安心。

わたしが通うイギリスのNHS歯科は家から来るまで5分の閑静な場所にあります。どの歯医者もNHSとプライベートを両立させていることからか、NHS歯科医院でも待合室は明るく清潔、モダンで雑誌も豊富で、日本の歯科医院の雰囲気と似ています。

プライベート専用の医院だと、さらに待合室やトリートメントルールはゴージャスで、【なんだか場違いなんだけど。。】と気後れするほどセンスよく設備も整っています。トイレで無料の歯ブラシと歯磨きセットを見つけたときは、びっくり。

日本と違うのはNHSでもプライベートでも、治療は完全個室で行われます。名前を呼ばれると担当デンティストの部屋に入る。という感じ。これは落ち着けます。
トリートメントルームの雰囲気は、だいたいこんな感じです。

 

イギリス 歯医者 歯科医院

 

イギリス歯医者について私がきいた噂

【イギリスの歯医者はすぐ抜きたがる】
【イギリスの歯医者の治療(詰め物など)は日本より10年遅れ】
【イギリスの歯医者の腕はとにかく悪い】

 

悪い噂しか効かなかったイギリスの歯医者ですが、わたしが実際に体験してみた感想は、
【あれ?案外うまいじゃない】です。

日本と比べてイギリスの歯科がいいな、と思ったこと

・治療内容によって料金が明確にわかれていてわかりやすい
・黒メガネのほうがタオルを顔にかけられるよりいい。
・訪問回数がかなり少なくてすむ(虫歯治療たったの一回で終了)
・完全個室は、相当落ち着く

 

まとめ

 

しかし、、わたしが今までイギリスでした虫歯治療のフィリングも、日本に帰国した際に日本の歯医者さんに確認してみるつもりです。
イギリスの歯医者さん、わたしが最初に思っていたほどひどいものではなかった。むしろ良い点もたくさんあった。でも、、、やっぱり日本の歯医者さんのほうが安心なんです。日本へ帰国した際には徹底的に検査・トリートメントを受けるつもりです。

その時には、またレポート追記します。

前回の記事でもイギリスのNHS歯科、プライベート歯科の特徴、NHS歯科への登録方法、緊急(虫歯が痛む!など)の対処方法を紹介しています。登録の記事と今回の記事を読めばだいたいイギリス歯科の概要がわかるかなと。

イギリスで歯医者:NHS?プライベート?その登録方法
イギリスからこんにちは。アルノです。 わたしは最近イギリスで歯の治療に通っていました。「ルートカナル(根管治療/Root Canal Treatment)」という治療で、NHS歯科とプライベート歯科の両方で治療し、今日が最後の...

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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