イギリスで歯医者:NHS?プライベート?その登録方法

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イギリスからこんにちは。アルノです。

わたしは最近イギリスで歯の治療に通っていました。「ルートカナル(根管治療/Root Canal Treatment)」という治療で、NHS歯科とプライベート歯科の両方で治療し、今日が最後の治療日でした。

お疲れさま。わたし。

はじめてのイギリス歯科体験だったわけですが、治療がスタートするまでは不安もあり、懐疑心もあり、料金などわからない部分も多かったので、イギリス歯科情報として自分で調べたことや体験したことを記事に書いて共有したいと思います。

今回の記事では、NHS歯科とプライベート歯科の違いや、NHSデンティストの探し方と登録方法、虫歯など緊急時にどうするか?を中心にイギリス歯科事情について紹介します。

NHS歯科とプライベート歯科の違いとは?

イギリスの歯科医療制度には、国営の「NHS(エヌエイチエス/National Health Service)」と、私立の「プライベート(Private)」という医療機関があります。

NHSは、医療費は原則無料。歯科もNHS制度の一環ですが、治療内容によって一定額の支払いが必要です。

対するプライベートの歯科医療は全額自己負担。支払額も高額です。

注意したいのが、ほとんどのイギリスの歯科医は、NHSと私的歯科治療の両方を提供しているということ。治療が始まる前に、この治療ではNHSまたはプライベート治療のどちらを選択するか、またはその2つが混在しているかどうかを歯科医と話し合う必要があります。

【NHS歯科とは】

・支払額が治療内容によって異なるが、プライベートと比べると安価

・18歳以下のこどもや妊婦など無料で診察できる条件がある

・新規患者の売れ入れが厳しい、受診まで時間がかかる時がある

・口腔、歯、歯肉の健康維持に必要な治療を提供するため、歯のホワイトニングなど対象外

NHS歯科では国家予算削減の影響から、新規のNHS患者受け入れが経営的に厳しいNHS歯科医院がますます増えているようです。わたしのまわりではだいたい1っヶ月待ち。田舎なので比較的待ち時間が短い可能性大です。

仮に「新規患者OK」のNHS歯科医院が見つかり登録できたとしても、すぐには診てもらえず、受診までに数ヶ月かかる場合もあるので注意が必要。

【プライベート歯科とは】

・新規患者を受け入れOKで、すぐに受診できる

・高レベルのサービスが受けられる。

・医療費は全額自己負担。かなり高額の医療費となる場合が多い。

・歯のホワイトニング、審美歯科の領域の治療や、高度な技術提供が可能

・旅行保険などでも補填されない

これらのことを念頭に、自分の治療をどこで行うかを選択しますが、NHSでは難しい治療もあるため、治療内容によってはプライベートを進められることもあります。

わたしの場合のルートカナル治療は、NHS歯科でもできると言われましたが、「高性能の設備がないため、失敗の確率が高くなる」と言われ、成功の確率が高いといわれたプライベート歯科をNHS歯科医から紹介してもらいました。

NHS歯医者の探し方

歯科医療は新しいNHS患者を受け入れる能力を持っているわけではないことを頭にいれ、歯科探しスタートです!

登録までの流れ

まず、自宅か仕事先、学校など自分の都合のいい場所の近くのデンティストを探します。
GP登録には自宅の住所の管轄内で探しますが、デンティストを探す場合は、自宅に左右されません。

↓下記のNHSサイトから検索できます。↓

1.検索ボックスに、ポストコードか街の名前を入力し、近くの歯科を検索(Search)

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次の画面で、近くのデンティストの一覧が表示される。

「Accepting new adult NHS patients」:大人のNHS新規受け入れ
「Accepting children as new NHS patients」:子供のNHS新規受け入れ

「YES」と表記されていれば新規受付をしてる。

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ネット上で新規受付「NO」でもめげずに次に進みます。

2.ネットでレビューやおすすめ度をチェックし、よさそうなところをピックアップ。

デンティスト一覧の歯科医院の名前をクリックすると、それぞれのサイトにとぶのでそこでより詳しいレビューやサービスの内容がチェックできる。そこからさらにその医院のサイトにとぶことができる。

3.ネットか電話、または直接チェックした歯科医院に出向き、新規患者として登録したいことを伝える。

私は直接歯科医院に出向きましたが、ほとんどの歯医者がオンライン予約を受付ています。

4.ここで登録できればラッキー!歯に問題があるか検診希望があるときは、予約を申し込みこむ。

5.受け入れ不可の場合は、待機リストがあればリストに乗せてもらう、または別の歯科を探すかプライベートを考える。


どうしてもNHS歯科登録が難しいと感じたら

NHS歯科は患者がしかるべき歯科治療をうけられるべきだという理念があります。
いくつかの歯科に受け入れを断られた場合、NHS歯科のカスタマーセンターに電話します。


NHS England’s Customer Contact Centre : 0300 311 2233


この番号は、その他クレーム、緊急の場合にも使える番号です。また、それぞれのローカル番号もあり訪問した歯科医から教えてもらえます。

登録ができたら、歯のチェックアップ、虫歯治療など治療の予約をとります。登録できても受診まで時間がかかる場合も多いので要注意。

わたしは歯がうずくので「あれ?虫歯かな?」と受診の予約電話をかけたら「学校の休み期間で忙しいから2週間は予約できない。痛かったらパラセタモール(イギリスの解熱鎮痛剤)飲んどいて。」と言われ、がっくりしたことがありました。



緊急の場合(歯痛など)

1.応急処置

鎮痛剤パラセタモール(Paracetamol)を飲み、まず痛みを和らげる

パラセタモールは日本のアセトアミノフェン。イギリスで手に入る鎮痛剤は、他にニューロフェン(Neurofen)、イブプロフェン(Ibuprofen)がありますが、非ステロイド抗炎症薬(NSAID)のため、アスピリン喘息・消化性潰瘍など禁忌があるので要注意。

2.未登録や休日・時間外のとき:NHS111に電話する

休日や時間外では、歯科医院が開いていません。そこでNHS111に電話します。
この番号は24時間無料の健康電話相談の電話サービスです。

緊急で健康問題を相談したい時や症状で病院にいくべきか悩んだ際などに便利。通常の電話で対応以外にも、ビデオ通話を使った手話でのサービスがあったり、会話の流れで緊急を要すると判断された場合に救急車を要請してくれるサービスがあったりと、きめ細やかなケアを実施しています。

注意点は、当然ですが【英語】です。

3.登録済みで平日・時間内のとき:登録している歯科医院に電話する

NHS歯科に登録済みで、歯科医院が開いている平日、時間内であれば登録先の歯科医院に連絡し、受診の相談をします。
予約できる日が遅いと思ったら、プライベート歯医者に連絡する手もあるでしょう。その場合は治療費が高額になることを覚悟したほうがよいです。(虫歯1本で100£前後だと聞きます)

4.本当に緊急だ!と感じたら?

NHSでは、以下の深刻な状態の場合は、病院のエマージェンシー(A&E)に駆け込む必要があると言っています。

・激痛
・かなりの量の出血
・顔や口、歯の重大なダメージ

※本当に救急に行くべきか迷ったら、先のNHS 111へ電話して確かめます。

5.言葉に不安があれば

英語がどうしても不安という人は、まず、ロンドンの日系の歯科医院へ電話相談してみましょう。相談だけで解決できる場合もあるでしょうし、そのままロンドンの日系歯科に診てもらう(その場合プライベート料金)こともできます。

ロンドンの歯科医院一覧

ロンドンには日本人の歯科医やアシスタントの勤務する歯科医院があります。プライベート歯科となり高額ですが、イギリスの歯医者に診てもらうより日系の歯医者のほうが安心。

ロンドンのプライベート歯科一覧を参考に載せておきます。

キース・コーヘン総合歯科医院Keith Cohen Dental Surgery: Harley Street・City・Acton

クーパー・順子(よりこ)歯科医院(Cooper Dental Surgery) Gardens Finchley

高歯科医院(Ko Dental Surgery: Marylebone

奈美デンタルクリニックNami Dental Clinic) :Finchery Road

LICデンタルクリニック(ロンドン医療センター併設):Hendon

まとめ

イギリスに来たら、NHS歯科の登録を早めにすませましょう。歯が痛くなってからでは遅すぎるんです。

イギリスは、歯ブラシの質が劇的に悪いし、スィーツは日本より砂糖が大量にはいっているものだらけ。大人も子供も口腔ケアは丁寧にする必要があります。歯ブラシ数回使っただけでブラシがヘナヘナになるし、そもそもブラシの質も悪い。初めてイギリスの歯ブラシを使ったときの衝撃。。

歯の定期的クリーニングや虫歯、親知らずなどの歯のメンテナンスは一生付き合って行く大事な問題。大事にしていきたいです。

イギリスの歯医者の料金や歯科事情、実際の体験レポートは、こちらの記事です。合わせて読むとイギリス歯科の概要がわかると思います。

イギリスからこんにちは。アルノです。 前回の記事、「イギリスで歯医者:NHS?プライベート?その登録方法」ではイギリスの歯科医療(NHS・プライベート)の特徴や、登録方法、緊急の場合の対処方法を紹介しました。 NHS歯科に診てもらうには登録が必要です。また現在のイギリスNHS歯科の新規患者受け入れが厳しいため登録に数ヶ月待かかる場合があり...

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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