イギリスで花粉症とアレルギー対策:市販薬まとめ

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イギリスからこんにちは。イギリスで芝花粉症のアルノ(@ecerydayuk)です。

イギリスでは、アロマセラピーやホメオパシーなど補完療法としての花粉症対策が浸透しています。

私はこれらの療法を、穏やかな効き目と、副作用のない方法として利用しています。
しかし仕事や勉強、大事な用事で鼻水やくしゃみなどの症状を取り去らなければならないとき、大量の花粉が飛来しているとき、そんな時は市販薬に頼っています。

イギリスで生活の質をあげるために実際にどんな花粉症・アレルギー対策の市販薬があるのかをまとめました。

特に花粉に注意すべき日というのがある

気象的に花粉が大量飛散する条件がそろう日というのがあります。こんな日は「花粉の大量飛散」になる可能性が高いため、注意しましょう。

わたしは、こんな日に大事な外出や仕事などがある場合に事前に市販薬を飲んでいます。

・気温が急に上がる晴れた日
・空気が乾燥している日
・風が強い日
・雨上がりの翌日
・気温の高い日が数日続いたあと

イギリスの花粉症対策の市販薬について


イギリスでも花粉症に対して、予防策をとった上でさらに花粉症の症状がひどいときは、かかりつけ医のGPへ行くことをすすめられます。

イギリスでは、芝花粉症の季節(5月~8月上旬)が一番大変ですが、他の草木花粉アレルギーや、ホコリやペットによるアレルギー患者も多いため、一年中ドラッグストアには花粉症・アレルギー対策コーナーにたくさんの薬が並んでいます。

実際に花粉症の薬のコーナーを見てもたくさんの種類でどれを買っていいのかよくわからない!少し整理してみましょう。

【アレルギー用の薬の種類:おおまかに次の3種類】

1.飲み薬
2.点鼻薬
3.目薬

【イギリスのどこで買えるのか?】

●大型ドラッグストアのBootsなどの薬局。
TESCOをはじめとするイギリスチェーンのスーパー
AmazonUKなどネット利用

1.イギリス 花粉症の飲み薬

花粉症の薬は治療薬ではなく、症状をコントロールするためのものとして、主に抗ヒスタミン薬の錠剤が販売されています。

イギリスで抗ヒスタミン薬として販売されている代表的な2つの種類があります。

ロラタジン(Loratadine)
セチリジン(Cetirizine)

この2つにアクリバスチン(Acrivastine)が加わります。

日本でロラタジンは「クラリチン」。セチリジンは「ジルテック」の名前で広く知られています。

どの飲み薬も、鼻の症状(くしゃみ、鼻水、かゆみ)、目の症状(かゆみ、涙目)、皮膚(湿疹など)を抑えてくれる薬です。

では、どちらを購入すればいいのでしょう?

それぞれの種類や違いなど詳細をみていきます。

ヒスタミンとは?

体内にアレルゲンが侵入することに反応して細胞から放出され、鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどのアレルギー症状の原因になります。抗ヒスタミン薬とは?

アレルギー症状がでたとき過剰に分泌されるヒスタミンをブロックすることで、アレルギー症状を抑える薬です。

ロラタジン(Loratadine

ロラタジン イギリス 花粉症 薬

(裏)

ロラタジンは第2世代の抗ヒスタミン剤・アレルギー性疾患治療剤です。
また、Clarityn AllergyおよびClarityn Rapide Allergyというブランド名でも呼ばれています。

【ロラタジンの効果】
・花粉症
・アレルギー性結膜炎(赤、かゆみ)
・湿疹および蕁麻疹
・虫刺されや
・食物アレルギーなど

【ロラタジンの特徴】

・第1世代の抗ヒスタミン薬やその他の第2世代抗ヒスタミン薬とくらべて、眠気や口の渇きなどの副作用が少ない
・持続性があり1日1錠(10mg)の摂取ですむ。
・比較的速効性があり、服用後30分から1時間で効果がでる。
・体内で活性代謝物に変化してヒスタミンを抑える

【ロラタジンの対象者】
・成人、2歳以上のこども(注意!子供用があります!子供用の項目参照)

【注意点】

・以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
・肝障害、腎障害がある。

【主な副作用】

・眠気、けん怠感、腹痛、口渇、吐き気、嘔吐、発疹など

■さらに詳しいロラタジンの説明については、NHSサイトを確認してください(英語)

NHS medicines information on loratadine (Clarityn) - what it’s used for, side effects, dosage and who can take it.

セチリジン(Cetirizine)

セチリジン イギリス 花粉症 薬

(裏)

セチリジン イギリス 花粉症 薬

セチリジンは第2世代の抗ヒスタミン剤・アレルギー性疾患治療剤です。
またBenadryl Allergy、Piriteze、Zirtekというブランド名でも呼ばれています。

【セチリジンの効果】
・花粉症
・アレルギー性結膜炎(赤、かゆみ)
・湿疹および蕁麻疹
・虫刺され
・食物アレルギーなど

【セチリジンの特徴】
・第1世代の抗ヒスタミン薬より眠気や口渇などの副作用は少ない
・ロタラジンより強い
・持続性があり、1日1回(10mg)の内服で済む
・眠気が強いため、運転は控える

【セチリジンの対象者】
・成人、6歳以上のこども(2歳以上はシロップがある)

【注意点】
・セチリジンをのんでいる間はアルコールを控えたほうがよい
・ピーナツ、大豆にアレルギーがあるひと
・以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある
・腎障害、肝障害がある
・てんかんなどの痙攣性疾患またはこれらの疾患の既往症がある。

【主な副作用】
・一般的な副作用には、頭痛、口渇、病気、めまい、おなかの痛みおよび下痢

■さらに詳しいセチリジンの説明については、NHSサイトを確認してください(英語)

NHS medicines information on cetirizine - what it’s used for, side effects, dosage and who can take it


アクリバスチン
(Acrivastine)

イギリス 花粉症 薬

(裏)

アクリバスチン イギリス 花粉症 薬

アクリバスチンは日本未承認の抗ヒスタミン剤・アレルギー性疾患治療剤です。
また、Benadryl Allergy Reliefというブランド名でも呼ばれています。

【アクリバスチンの効果】
・花粉症
・ペットアレルギー
・ダストアレルギー
・アレルギー性結膜炎(赤み、かゆみ)
・湿疹および蕁麻疹
・虫刺され
・食物アレルギーなど

【アクリバスチンの特徴】
・眠気を感じにくいとされるが個人差あり
・カプセル(8mg)を一日3回
・一般的な副作用には、口渇やめまい
・飲んでいる間はグレープフルーツを取らないようにする

【アクリバスチンの対象者】
・12歳以上、65歳未満の成人

禁止:65歳以上の成人(この年齢層では未研究のため)と12歳以下のこども

【注意点】
・以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある
・腎障害、肝障害がある
・てんかんなどの痙攣性疾患またはこれらの疾患の既往症がある。

■さらに詳しいセチリジンの説明については、NHSサイトを確認してください(英語)

NHS medicines information on acrivastine (Benadryl) - what it’s used for, side effects, dosage and who can take it

2.イギリス 花粉症の点鼻薬(Nasal spray)

イギリス 花粉症 アレルギー 点鼻薬 ナーザルスプレー

イギリスの鼻スプレーには、成分にベクロメタゾン(Beclometasone dipropionate)を使用したステロイド系抗炎症薬が市販されています。

「ステロイド」と聞いただけで使用をやめたくなりますが、鼻スプレーのように局所投与で使用する場合は、粘膜から吸収されても血中への移行が少なく、全身性の副作用が少ない比較的安全な医薬品だとされています。

花粉の時期のだいたい1~2周間前から定期的に使うか、必要時に使うことをすすめられています。

【効果】
・鼻炎
・副鼻腔炎
・鼻ポリープなど

【対象者】
・12歳以上、65歳未満の成人

・禁止:65歳以上の成人(この年齢層では未研究のため)と12歳以下のこども

【注意点】
・必要ないと思ったら使用をやめること
・1ヶ月以上の使用は✕(ドクターに要相談)
・過去にステロイドでアレルギーを起こした
・こどもに使用したい場合ドクターへ要相談など

【副作用】
・鼻や咽の乾燥
・味覚の変化
・鼻の赤み、腫れ、かゆみ
・鼻血など

■さらに詳しいステロイド点鼻薬については、NHSサイトを確認してください(英語)

Find out about steroid nasal sprays, including why they're used, how to use them and possible side effects.

3.イギリス 花粉症の目薬

目薬 花粉症 イギリス 薬

(裏)

目薬 イギリス 花粉症

イギリスの花粉症用の目薬には、成分に クロモグリク酸ナトリウム(Sodium cromoglicate)が入っています。これは、ヒスタミンなど化学伝達物質の放出を抑えることにより、アレルギー症状の発現をおさえる成分です。

花粉症で起こる目の充血やかゆみ、痛み、涙目に効果があります。

使用できるのは6歳以上で、16歳以上でないと購入できません。

4、子供用の花粉症薬(2018年6月追記)

小児用ロラタジン(Loratadine

(裏)

(サイド)

子供用の花粉症飲み薬は、まず通常の薬コーナーに陳列されていません

購入したい場合は、Bootsの薬専用カウンターで薬剤師に小児用のアレルギー薬がほしいことを伝えます。レジ奥の薬棚から小児用薬を販売してもらえます。

なぜそんな面倒なことをするのかというと、この製品は2歳以上が対象であり、顧客が間違って2歳以下の子供に飲ませてしまうことを防ぐためであると、Bootsの薬剤師から教えてもらいました。2歳以下の子供にのませないよう、注意しましょう。

ロラタジンは第2世代の抗ヒスタミン剤・アレルギー性疾患治療剤です。
効果、特徴など大人用ロラタジンと同様です。

写真で紹介したBootsオリジナルブランドの薬は、一日一回の服用。甘苦い味の液体で、付属の5mlスプーンで飲みます。12歳以下は体重によって飲む量が変わるので、これも要注意です。

【Boots小児用 花粉症薬の服用量】●2歳~12歳以下で30Kg以下の子供: 5ml(スプーン1杯)
●2歳~12歳以下で30Kg以上の子供: 10ml(スプーン2杯)
●12歳以上~大人: 10ml(スプーン2杯)

まとめ

イギリスでの花粉症対策の飲み薬についてはロラタジンとセチリジンの2つが主流で販売されています。

わたしは大事な用事があるときは、眠気が少ないロラタジンを服用します。
わたしの夫もさらにひどい芝花粉症もちですが、彼はロラタジンが効かないといい、セチリジンを服用して仕事にいきます。

よくわからない場合は、まずは副作用の少ないロラタジンを試してみて、効き目を感じない場合セチリジンを試すなど段階的に試してみるのがいいかもしれません。薬の有用性は個人差があるようです。

日本のスギ花粉の飛来シーズンは、2月下旬から5月ごろまで。
イギリスでもっとも多い 芝花粉の飛来シーズンは5月から8月上旬までで、この時期にイギリスを訪れるかたは注意が必要です。

この記事は、イギリス在住者の花粉症のかたと、日本で花粉症やホコリなどアレルギーがある方がイギリス旅行の際に症状がでてしまった場合に困るだろうな、、との思いからまとめました。イギリスのどこでも手に入る市販薬です。

写真はすべてイギリス中どこにでもあるドラッグストア大手の「ブーツ(Boots)」のものです。料金は、Tescoなどの大手スーパーの自社ブランドのほうが安めです。

この記事が花粉症で困っている方の助けになれば幸いです(^^)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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