イギリスでボランティアをしてみたい!
そんなことを思っていませんか?
今回はイギリス国内どこでも目にする「チャリティーショップ」で実際にボランティアをするための方法を紹介します。
イギリスのチャリティとチャリティショップ
イギリスには、歴史的建築物や自然の風景地の保護を目的とする「ナショナルトラスト(National Trus)」や、貧困と不正を根絶することを目指す団体「オックスファム(Oxfam)」など数えきれないほどの数の慈善団体があります。
イギリスでのチャリティーの歴史は古く、ロイヤルファミリーから一般庶民まで英国民の生活に根付いています。
私が接したイギリス人を見る限り、彼らにとって慈善活動はごく自然な行いで、自ら楽しみ生きがいを感じながら活動に参加しているように見うけられます。
また生活に余裕がある人ほど活動を2、3個かけもちし、生き生きとして若々しいのも特徴です。
慈善事業のひとつであるチャリティショップは、イギリスから生まれたイギリス独自の機関です。
わたしは専ら「イギリス名物チャリティーショップ」と言ってます。
スペイン人、フランス人、イタリア人の友人たちは「チャリティショップは他のヨーロッパの国にはない」と言い、チャリティショップで大量の買い物を楽しんでいました。
オーストラリアにもチャリティショップはありますが、イギリス移民から受け継いだものだと思われます。
チャリティショップでボランティアすることをオススメする5つの理由
数あるイギリスの慈善団体の中で、なぜチャリティショップで働くことをオススメするのか?こんな理由があります。
- にぎやかな通り(High Streetあたり)に必ず店舗があり、ボランティアは常にウェルカム
- 買い物客や、チャリティショップで働くスタッフと交流がもてる(英語含む)
- 思わぬ掘り出し物に最初に出会うチャンスに恵まれる
- 何かの役にたっている、イギリス社会の一員となっている、と自分に自信がもてる
- 週に1日、3時間くらいから始められ、自分の予定中心に活動できる
私の場合、町の買い物に便利な場所にあるチャリティショップで週に1回、10時から13時までの3時間だけのボランティアワークをしました。
働いていると、新品の値札のついた素敵な服に出会えることもあるし、スタッフから日本の小説をもらったり、街の情報を教えてもらったり、チャリティショップで扱う商品、売れる商品を見ていると、イギリス人が好んで使うものがだいたいわかってきます。
子供のホリデー中は、長期の休みも気兼ねなくとれることも、私がチャッリティーショップで働くことの理由のひとつ。
また、イギリス人相手の自己紹介のとき、自分のことを「主婦」というよりは「ボランディアスタッフとして働いています」と紹介したほうが、「アルノ」という個人として興味をもってくれるように感じることも多いです。
チャリティショップの運営方法は、一般の人びとから不用品や中古品の寄付を募り、ショップで販売、売り上げを親団体の活動資金源とします。
寄付される品は、大きなものではテーブルや椅子、ソファーなど。
一番多いのは服。
その他アクセサリー、靴、帽子、食器類、絵画、おもちゃ、本など家にあるもので不要となったものはなんでもチャリティショップに持ってきます。
私たちも、まわりの日本人たちも、不要になった日用品や服はチャリティショップにまとめて持っていきます。
捨てるにはもったいない、でも誰かにあげるほどのものではない物たち、もらったけど全然使う機会がない家電、新品だけど似合わない服、、、、
などなどいろんなものを持っていきます。
編み物が趣味のおばあちゃんが、自分の編んだバックやベビー服や花瓶敷きなどの小物を寄付することも多いです。
今までで、ちょっと驚いたチャリティショップで売られていたもの
- あきらか使い古されたセクシーな赤いパンティー2枚セット(誰が買うねん!ってくらいの使い古し)
- 乗馬につかうムチ(これ何?)
- ピカチュウの着ぐるみ(目つきの鋭い女の子が買っていきました)
- う〇ち のしみのついたベビー服(いくらなんでも、、、)
- ウェッジウッドのティーセット一式(ピッカピカでした!)
- 実際には壊れていたアコーディオン(お客様の指摘で壊れていることが判明)
- 使いかけのマニキュアやスキンクリーム
- グッチのバック(マネージャーは本物だと言ってたけど?)
チャリティーショップは中心オフィスがあり、そこで全体的な経理などの事務作業、在庫などを一括で管理しています。
各ショップにはそれぞれ店のマネージャーがいて(ボランティアではない)、その店が持つ在庫の管理や経理、店の飾りつけ、ボランティアスタッフの調整など店舗の全体的な管理をしています。
イギリスのチャリティショップ団体(一例です)
・「Cancer research UK|キャンサー・リサーチ」~ガン撲滅研究団体
・「Oxfam|オックスファム」~貧困と不正を根絶が目的の団体
・「British Red Cross |ブリティッシュ・レッド・クロス」~イギリスの赤十字団体
・「RSPCA」~国王立動物虐待防止協会 、世界で最初の動物福祉を目的にした慈善団体
・「Barnardo’s|バーナードズ」~イギリスの最大の子ども支援団体
・「British Heart Foundation|ブリティッシュ・ハート・ファンデーション」~心臓病患者への支援、研究財団
・「Scope|スコープ」~障害者支援団体
チャリティショップのボランティアワークの探し方
まず働くショップを見つける
- 街中のチャリティショップのウィンドウにボランティア募集の紙が貼ってあるかチェック
- インターネットで家の近くのチャリティショップを検索する
- サポートしたい団体をまず探す →その団体が家の近くにないかを探す
▶ネットでショップを検索するには、このサイトが便利です。
検索窓に自宅のポストコードを入れて検索すると自宅に近いショップ一覧が表示されます。
チャリティーショップには、ビンテージ物、家具、本などの各種専門店も存在します。
例えばあなたが本好きなら 本専門チャリティショップでのボランティアで英語本にどっぷりひたることもできるのです。
ボランティア募集の希望をお店のスタッフに伝える
ネットでも募集広告ありますが、一番手っ取り早いのは直接お店に行ってボランティア手続きをすること。
募集中であればスタッフが希望の日時の調整とボランティア申請用紙などの手続きをしてくれるはずです。
実際に働いてみる(仕事内容は?)
初日は、マネージャーから店の案内、仕事の説明、レジの使い方、寄付品の扱い方などの基本的なことを教えてもらいます。
レジスタッフ ~キャッシャー、店内の品の整理整頓、ウィンドウ飾りつけ
在庫品管理 ~在庫チェック、季節の品を変える、服のしわをスチームアイロンで伸ばす、値札をつける(値付けはマネージャーが行います)、品物が不良品でないかチェックする、品物の汚れを取り除く、など。
これは、わたしの働くチャリティショップの仕事内容ですが、だいたいどこのチャリティショップもこんな仕事内容です。
まとめ
以上、今回はイギリス国内どこでも目にする「チャリティショップ」で実際にボランティアをするためにはどうするか?の紹介でした。
実際にやってみると、毎回いろんな発見があり楽しいですよ!Let’s Try!
▶イギリスと日本のチャリティの違いを紹介します。徹底的に違っています。

▶イギリスでボランティアをすることのススメ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ