イギリス移住で感じるイギリス義務教育制度がややこしやの件(小学校から中学校)

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勉強する子どもたち

イギリスからこんにちは。イギリス在住アルノ(@ecerydayuk)です。

今回は、イギリスの義務教育制度(Compulsory educatイギリスion)について紹介します。日本と大きく異なるイギリスの教育制度を語るうえでは、まずイギリスの正式名称を意識する必要があります。

イギリスの正式名称は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)です。
下のイギリス地図のイラストのすべての部分をさします↓

イングランド 地図

「U.K.」とは、つまりイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドから構成される連合王国なのです。

日本人が思い描く「イギリス」とは、ブリテン島の要地であるイングランド地方(ウェールズを含めて)であり、他の国の人も日本人と同じく混乱している人が多いように感じます。

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」=「U.K.」の4つの地域(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)は文化や言語も異なり、教育制度や法律など多くの点に違いがあるため、今からこのサイトで説明するイギリスの教育制度の違いはイングランドだけで比較していきます。

また、公立学校、私立学校などによっても異なっているため、その仕組みを理解しようとするとさらに複雑になります。

わたしの息子は、現在イギリスの小学校にあたるプライマリースクール(Primaly school)のYear2のクラス(日本の小学一年生)に通っていますが、いまだに混乱します。。

一緒にがんばって理解していきましょう。

まずは簡単にわたしの感じるイギリス義務教育制度の要点を4つ紹介します。

イギリスの義務教育、4つの要点

1.日本より2年長い義務教育

2.9月新学期スタート

3.私立、公立、地域によって違い、なんだかややこしい

4.GCSE(ジーシーエスイー|義務教育の修了試験)の結果が、生涯において影響する

日本との比較

日本の現在の義務教育

義務教育:満6歳から15歳(小学校入学から中学校卒業までの9年間

4月学期スタート。

すべての子どもが公立学校において、授業料、教科書無償。

・6歳~12歳 小学校の小学1年生~小学6年生まで。
・12歳~15歳 中学校の中学1年生~中学3年生6:3のしくみ。

イギリスの教育制度: Compulsory education

義務教育:5歳から16歳(Year1からYear11までの11年間
9月学期スタート。

すべての子どもが公立学校において、授業料無償。
Primary School(プライマリースクール|小学校), Secondary school(セコンダリースクール|中学校~高校一年)がこれにあたる。

・5歳~11歳 Primary school(小学校)の YEAR1~YEAR6まで。
・11歳~16歳 Secondary school(中学校から高校一年)YEAR7~YEAR11までと6:5となっている。

日本より2年長い義務教育。

イギリス教育機関の3つの分類

イギリス こども 教育 勉強

State School(ステート・スクール|公立高校)

イギリスでのほとんどの子供が通うのが公立校です。公立学校は、イギリス政府か地方の教育委員会からの資金を得て運営されています。

Private School(プライベート・スクール|私立学校)

ほとんどの私立学校が、親が支払う授業料で運営されています。
イギリスの私立学校の最たるものが、public school(パブリック・スクール|私立の中等教育学校)です。

13歳~18歳の子供を教育するイギリスの私立学校の中でもトップ10%を構成する正にエリート校の名称であり、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学などへの進学を前提とした教育が施されています。

入学基準が厳格で、学費が非常に高額であるため、富裕層の子供達がほとんどであり、寮で寄宿生活を送っています。ウェストミンスター校、ウィンチェスター校、イートン校、ハーロー校、ラグビー校、マーチャント・テイラーズ校、セントポールズ校、シュルーズベリー校、チャーターハウス校などがあります。

パブリックスクールといえば、わたしは真っ先にイートン校を思い浮かべます。ウィリアム王子やヘンリー王子の母校です。

Homeschooling(ホームスクーリング|在宅教育)

4歳から16歳までの子どもが学校に通学せず、家で親や家庭教師によって学習していることをいいます。わたしのまわりでも、ホームスクーリングを選択するイギリス人友人がいます。

イギリスの学習指導要領

日本では、1学年ごとに教育内容、学習指導要領が決められています。

しかし、イギリスでは1学年ごとではなく、「Key Stage(キーステージ)」といわれる2~3学年まとめたごとに必修科目とその内容が定められています。

  • Key Stage1(キーステージ1)5歳~7歳まで Year 1,2
  • Key Stage2(キーステージ2)7歳~11歳まで Year 3,4,5,6
  • Key Stage3(キーステージ3)11歳~14歳まで Year 7,8,9
  • Key Stage4(キーステージ4)14~16歳まで Year 10,11 (※GCSE(義務教育終了試験))

義務教育終了の試験(GCSE)とは?

イギリスにおいて将来を左右する重要な試験、正式名称は、 General Certificate of Secondary Education(GCSE|ジーシーエスイー)といいます。

日本では、中学を卒業すると義務教育が終了するので、その後は任意で高等学校を受験し合格すれば高校生に進学します。
しかしイギリスでは義務教育が終わる際に、 国家試験であるGCSE(最低5教科)を受ける義務があります。
試験科目は約30科目の中から自分の適性や能力に合わせて最高10科目、最低5科目(英語、数学、生物、物理、化学、フランス語やドイツ語などの外国語科目)を自分で選び試験を受けます。

この試験の目的はこれまでの教育成果の証明であり、テストの結果はその後の進学や就職に影響する重要な試験です。

そのためイギリスの子ども達は、この試験にいい結果を出すために必死になり、ストレス大爆発の時期でもあります。

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1.教科書がない。鉛筆やノートなど学校のものを使う

2.9月新学期スタートになかなか慣れない。始業式、終業式がないので、年度区切りの気持ちの整理ができない

3.学校に通っていた子が、急に来なくなり、どうしたんだろう?と思うことがある

4.学校によって教育のスピード、カリキュラムが違う

5.子供の誕生日パーティが盛大に行われる

6.担任の先生や、先生のアシスタントに、年度終了時やクリスマス、誕生日などにプレゼントを渡す

7.学校狙いで、家探しを必死にがんばる

まとめ

以上は、あくまでもわたしの周りの体験談であり、やはり学校や土地によってかなり変わってくると思います。

桜の季節にしっとりと新しい年度が始まる日本に慣れているので、夏休み後の9月にダダーっつと新学期がスタートするのは、なかなか慣れません。。始業式、修了式がないのもちょっと、、、人生の区切りをしっかりつける、という考えはイギリスにはないようです。

先生へのプレゼントも、何をあげたらいいのかとても悩みます。
わたしの友人の公立校では先生にプレゼントはあげない、と言っていたし、ロンドンで小学校の先生をしている知人は、年度終わりには高額のギフト券やブランド物の小物などいろんなものをもらう、と言ってました。かなり違いますね。結局私は、日本から用意した箱入り4色ボールペンやオーガニックドリンク、ワインなどをプレゼントしています。

また、「学校が合わなかったから別の学校に移動した」「普通の学校に通っていたが、親の判断でホーム・スクーリングに変えた」などもちょこちょこ耳にします。日本より柔軟に学校の移動が行われています。

教育方針や教育のスピードに関しては、かなり違います。今一番早いな、と感じるお友達の子ども5歳の例でいうと、5歳ですでに2桁のたし算、引き算、かんたんな掛け算をしているといっていました。5歳って日本では年長さんです。かたや息子の通うシュタイナー校は教育理念の違いもあるため、かなりのスローペース。7歳でやっと掛け算を歌にあわせて覚えはじめました。

そんなこんなで、公立校でも学校によってかなりの違いがあります。

ある学校では移住してきた外国人だらけであったり、いかにもガラが悪そうな学校の雰囲気だったり、公立校の中でも優秀な人材を育てるシステムの学校があったり。

自分の子どもを少しでもいい条件の学校にいれたい親は、自分が選んだ「いい学校」に子供をいれるために、その学校の校区に住居を探します。学校探し、それはイギリスの子どもの親にとって最重要問題なのです。

イギリスでは学校の評価をOFSTED( オフステッド|Office for Standards in Education)という教育監査局が情報公開しています。親はそのOfSTEDの評価を参考に学校探しをしています。あとはなんといっても口込みが最良の情報です。

Ofsted

今回は、イギリスの義務教育について、調べてみました。
5歳までの幼児教育制度や、16歳からの高校・大学にあたるイギリスの教育制度については、またの機会に。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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