・紅茶って体にいいの?悪いの?
・飲んだあとのティーバッグ、なにかに使えないかな?
イギリス南西部デボンの田舎町よりこんにちは。アルノです。
イギリスに移住してからというもの、午後のミルクティーが日課になっています。
しかし、紅茶を眺めながら「紅茶ってそもそもどうやって作られてるの?」「身体にいいの?」「ティーバッグの再利用法ないかな?」と、疑問がフツフツとわいてきました。
この記事では、「紅茶が身体におよぼす12の効能と、ヘアケアや美肌方法、消臭法まで」たっぷり紹介します。
この記事でわかるのはこんなことです↓
- 「紅茶とは?」
- 「紅茶の4つの成分」
- 「紅茶の12の効果と、利用方法」
紅茶を飲んだり、紅茶液や、出がらしのティーバッグを利用して得られる12の効能を知ることで、ティータイムがより楽しくります。
紅茶すきな人はぜひ最後までご覧ください♪
記事を書いているのは、在英10年以上のアルノです。ミルクティーとビスケットのひと時が午後の楽しみです♪
紅茶とは?どのように作られるのか?
紅茶は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹(学名:カメリア・シネンシス│Camellia Sinensis) の茶葉から作られます。
紅茶の製法は、まず摘み取った生葉を萎凋(しおらせる)させ、醗酵が進みやすい状態にし、その後 揉捻(もみほぐす)し、完全発酵、乾燥させて作ります。
また、緑茶・烏龍茶・紅茶は、すべて同じ茶樹からつくられますが、その製造法に違いがあります。
お茶の葉の中には発酵酸素が含まれていて、その醗酵を途中で止め、その時の醗酵の度合いによって様々な種類が出来上がります。
この働きを利用して発酵して作るのが紅茶、少しだけ発酵するのが烏龍茶、摘んだ生葉を熱処理し、葉の醗酵を止めて作るのが緑茶です。
発酵度 | 種類 | 茶葉の色 | 色 | 香り |
---|---|---|---|---|
発酵(100%) | 紅茶 | 褐色 | 赤褐色 | 華やかで芳醇 |
半発酵(70%) | 烏龍茶 | │ | │ | │ |
不発酵(0%) | 緑茶 | 緑色 | 緑黄色 | 新鮮でグリーン |
紅茶も緑茶もウーロン茶もすべて同じ茶樹!製法によって、お茶の種類が変わり、色や香りがことなります。
そういえば、イギリスには緑茶(グリーンティ)は人気がありますが、烏龍茶は売っていません。イギリス人の好みに合わないのでしょうか?
紅茶の代表的な4つの成分
次に紅茶にふくまれる4つのおもな成分について紹介します。
①カフェイン
カフェインは中枢神経を刺激し、覚醒、強心、利尿作用の効果があるとされます。
紅茶に含まれるカフェインは、タンニンと結びつくため、その効果は抑制されます。
つまり、紅茶の覚醒的作用は緩やかに作用するのです。
また、紅茶とコーヒーはどちらがカフェイン含有量が多いのか?と聞かれる事が多いです。
1人分に使用する量がコーヒーは紅茶の3倍。そのためカップ1杯分の浸出液で比べるとコーヒーのほうがカフェインが多くなります。
イギリスには、デカフェ(カフェインフリー)の紅茶もたくさんの種類があります。カフェインを抜きたい人は「デカフェ」を♪
②タンニン(紅茶ポリフェノール)
紅茶に含まれるタンニンは、苦味に影響するカテキン類(エピカテキンやエピガロカテキンなど)と、渋味に影響する没食子酸エステル誘導体から構成されています。
タンニンは、ポリフェノール化合物の一種でもあり、紅茶の味や紅茶独特の紅色の水色、香り、渋みに作用し、タンニンの多い紅茶ほど良品質であるとされます。
タンニン(紅茶ポリフェノール)には、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病の予防に効果があると言われています。
③アミノ酸
紅茶に含まれるアミノ酸は、テアニン、アスパラギン、アルギニン、グルタミン酸、などを含んでいます。
水溶性のアミノ酸が紅茶にとけだして、旨味成分となります。
④ビタミン類
紅茶には、ビタミンA(カロチン)、ビタミンB群(B1,B2など)やビタミンP(ポリフェノール化合物を含む)が含まれています。
紅茶の4つの成分は、「カフェイン」「タンニン(紅茶ポリフェノール」「アミノ酸」「ビタミン類」です。
紅茶の驚くべき12の効能と、利用方法
紅茶を飲んだり、紅茶液や、出がらしのティーバッグを利用して得られる12の効能を紹介します。
紅茶を眠気ざましに
紅茶に含まれるカフェインはコーヒーと比べると穏やかですが、覚醒作用があり、眠気覚ましになります。
また、大脳の中枢神経に作用して、集中力や思考力を高める効果もあります。
紅茶で集中力とリラックス(勉強やスポーツにむく)
紅茶に含まれるテアニンとカフェインには、集中力を高める効果があります。
さらにテアニンには、リラックス効果があるとも言われています。
集中力が高まり、リラックスした状態、これは勉強やスポーツに最適です
紅茶で疲労回復、いろいらを抑える
カフェインは疲労回復の作用があります。
紅茶に含まれる適度なカフェインは大脳に働きかけ、疲れやイライラも解消してくれます。
仕事や運動のあとのティータイムは、いらいらを抑え、疲れを癒やします。
紅茶でリラックス
紅茶に含まれるテアニンは、α波(脳がリラックスするときに出る波長)を出すことにより、リラックス効果がえられます。
テアニンは集中力を持続する作用もあります。
紅茶のカップを持ったときに立ち上る紅茶の香り、ホッと一息つけるリラックスできる香りですよね。最近ストレス?と感じている方はぜひ一杯!
紅茶が風邪予防になる
紅茶に含まれるカテキンは抗菌・殺菌作用があります。
紅茶をのむことで、口内の細菌増殖を抑え、サルモネラ菌、ボツリヌス菌、O157など食中毒や下痢を起こす細菌を殺菌する作用も期待できます。
濃い目にいれた紅茶でうがい、これが効果的!
紅茶のカテキンはインフルエンザ予防になる?
カテキンは、細菌とともにウィルスにも作用します!スゴイ!
ウィルスは、細菌と違い 単独では増殖できず、他の生物の細胞内に感染して増殖します。
一般的にワクチンによる予防は、体内にウィルスの抗体を作り、感染症に対する免疫をつくります。ワクチンの弱点は、種類の違うインフルエンザウィルスが複数あるため、ワクチンの抗体と合わないインフルエンザウィルスの感染を防ぐことができないということ。
一方、カテキンのウィルス感染予防効果は、ワクチンとは異なり、ウィルスの種類を問わず効果を発揮することができるのです。
紅茶エキスでのインフルエンザウィルスに対するマウスによる実験でも、紅茶による効果が有効であることが報告されています。
インフルエンザ予防に濃い目にいれた紅茶を飲む。さらに濃い目にいれた紅茶でうがいをしましょう!
紅茶でアンチエイジング
タンニン(紅茶ポリフェノール)渋み成分には強い抗酸化作用があります。
この成分が、体の老化を防止するアンチエイジング効果と生活習慣病の予防効果があるといわれています。
さらにカテキンは、肌の老化を防止する作用があります。
紅茶ダイエット!
カフェインには胃液の分泌を促し、消化促進効果もあります。
運動前の紅茶は、カフェイン効果で糖質より脂肪が先に燃焼されるため、ダイエットに効果的。カフェインには利尿作用もあるので、体の老廃物がすばやく体外に排出されます。
紅茶はカロリーがほとんどない天然のアルカリ飲料。ストレートで飲めば、カロリーを気にせずに楽しめます。ダイエットにうってうけの飲み物じゃないですか!
眼精疲労に紅茶ティーバックでアイパック
紅茶に含まれているカテキンやビタミン類は、疲れ目に効果があります。
《紅茶のアイパックの方法》
1)ティーバッグの紅茶を飲む
2)使い終わったティーバッグを冷蔵庫で冷やす
3)ティーバッグの水気をしぼり、まぶたの上にのせるだけ
ティーバッグのアイパックは手軽にできておすすめ♪パソコン疲れにも効いてます♪
使い終わった茶葉で消臭
紅茶の茶葉は、周りの匂いを吸収しやすい性質があります。
この作用を利用して、使い終わった茶葉やティーバックを冷蔵庫や靴箱にいれておき、脱臭剤として再利用します。
匂いが気になるまな板や、臭いものを触った時の手洗いにも、紅茶液をつかうといやな匂いがとれます。
紅茶をヘアケアと白髪染めにつかう
え!?ヘアケアに紅茶!??私は初めて知りました。驚きです。
・タンニン(カテキン類):たんぱく質と結びつきやすい性質があり、傷んだ髪を修復する
・カフェイン:地肌を引き締める作用あり
・アミノ酸:頭皮の血行を促す効果あり。薄毛対策もできる
さらに紅茶特有の茶色い色素で白髪を染めることができます。染める際に髪を傷つけることがないので安心して染めることが出来ます。
紅茶を使ったヘアケアを紹介します↓
■材料: お湯500ccに対して紅茶パックを1~3個で紅茶液を作る(適当で大丈夫!)
1)紅茶液を冷ましておく。
2)シャンプーの後に、冷ました紅茶液で髪をすすぐ
3)乾かすと、髪がやわらかくサラサラツヤがでています
つぎに紅茶を使った白髪染めの方法を紹介します↓
■材料: お湯500ccに対して紅茶パックを3個
1)冷ました紅茶をスプレー容器にいれる
2)髪を十分に濡らし、紅茶スプレーを髪に直接スプレーする
3)頭皮マッサージをして、30分ほど浸透させる
4)シャンプーで洗い流す
紅茶の白髪染はすぐに染まるわけではありません。しかし安心して使えるため人気があります
紅茶で布を染める(紅茶染め)
紅茶の葉には染色作用があります。(白髪染でも紹介しました!)
私もやってみたことがあります。少し裾がよごれてしまったキャミソールを染めてみましたが、全体が淡いミルクティー色になりシミも目立たなくなったのを覚えています。
この紅茶染めは、「生地の素材」「紅茶液の濃さ」「煮る時間」で色の風合いがかわります♪
まとめ
以上、「紅茶の基本知識と、驚くべき12の効能」について紹介しました。
紅茶を飲みながら執筆していますが、紅茶にこんなに多くの効能があったとは驚きです。
ティータイムが健康と美容にプラスになるのは一石二鳥で嬉しいことです。
また、これらの効果は個人差があり、かならずすぐに効き目があるとは限りません。カフェイン飲料の一日の限度量400mg(マグカップで3杯以下)を守り、安心して楽しむことが大事です。
わたしはカフェインを過剰に摂取しないよう、デカフェ(カフェインフリー)の茶葉も揃えています。
紅茶の効能がわかったところで…
いったい、どんな紅茶をのめばいいのでしょうか!?
どんな紅茶ブランドを選べばいいかわからない人、次はどんな種類の紅茶を飲もうかな?と迷っている人が読んでいる記事を紹介します。
紅茶好きな人は、ぜひ参考にしてください↓
アフタヌーンティーについてはこちらの記事で紹介しています↓
英国南西部デボンのエクセターよりお届けしました。
この記事があなたのお役にたてばうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ