ヨーロッパ6ヶ国の危険な火山まとめ!世界的噴火活動

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イギリスからこんにちは。最近の火山噴火のニュースに驚いているアルノです。
 

世界のあちこちでの火山の噴火ニュースを見かけます。日本(御嶽山、草津白根山など)、インドネシア(シナブン山)、フィリピン(マヨン山)、、、他にも警戒レベルが上がっている火山が世界中で多くなっています。地球の地殻、火山が活発化していることは明らかなようです。

日本では火山、噴火のニュースや研究についての情報が多く、いざ調べようとするとたくさんの情報が手にはいります。

しかし、イギリスはどうでしょう?

「災害のない国」と言われるイギリス。確かにイギリスに住んでいて大型の台風、地震、噴火のニュースなど目にしたことがありません。

そこで、イギリスの火山、イタリア・アイスランド・ギリシャ・ドイツ・フランスのヨーロッパ6ヶ国の火山について調べてみました。

 

イギリスの火山活動

 

「イギリスには火山はない」と言われています。

ただ長い長い歴史の中で見ると、若い火山こそないもののイギリスにも火山活動があった形跡(火山岩)が残っているようです。

また、北アイルランドの世界遺産「ジャイアンツ・コーズウェーGiant’s Causeway=巨人の赤道の意味)」は、約6万年前の火山活動で生まれたと言われる石柱群(ほとんどが六角)です。全長8キロにわたって続く4万もの石柱群が連なる景観は圧巻!北アイルランドを訪れる際は必ず行きたい場所です。

 しかし、現在確認される火山と呼べるものはイギリスにはないようです。
 

Giant's Causeway ジャイアンツ・コーズウェイ イギリス 巨人の赤道

現在イギリスに火山がないとしても、近隣のヨーロッパ諸国の火山噴火活動はどうなっているでしょう?

記憶に残っているのが2010年のアイスランドエイヤフィヤトラヨークトルの噴火。
ヨーロッパ全土の上空に広がった噴煙のためイギリスでも数日間飛行機が飛べなくなるなどの大混乱がおきました。

ヨーロッパで火山をもつ6カ国の主要な火山を調べてみました。

 

1)イタリア共和国の火山(10火山)

ヨーロッパの火山といえば、真っ先にイタリアの「ポンペイ最後の日」を思い浮かべる人も多いでしょう。わたしもその一人。

イタリアには約10火山があり、もっとも危険視されているのが活発な活動を続けているシチリア島のエトナ火山です。

青い地中海を背景としたイタリア火山の姿は美しく有名な観光の場所にもなっています。

エトナ火山(Etna)

イタリア南部シチリア島の活火山(標高3329m)。

1169年に死者16000人、1669年に死者1万人もの噴火被害がでたと記録にある。ヨーロッパ最大の活火山といわれ、非常に活発で数カ月おきに噴火している。

ノアの洪水」を引き起こしたという説もある。

 

 

ヴェスヴィオ火山(Il monte Vesuvio)

 

カンパニア州に位置し、歴史的に大規模な噴火を繰り返している火山(標高1281m)

紀元79年8月24日の大噴火でポンペイを火砕流が埋め尽くし、死者は約18000人といわれる。1631年の噴火でも死者3,000人。1944年にも噴火している。

現在は国立公園となっていてナポリ湾岸にそびえるイタリア火山の象徴的火山。

 

ストロンボリ島 (Isola di Stromboli)

 

地中海のティレニア海エオリエ諸島に属する火山島(標高926m)で、現在400名ほどが住んでいる。ストロンボリ式噴火の名前の由来にもなっている。

ストロンボリ式噴火とは、溶岩を火口周辺に吹き上げる噴火のことをいう。赤い溶岩がふきだしている火山の画像、あれがストロンボリ式噴火。

夜になると、時々赤い炎が上がるのが見えるので、古代ローマ時代から「地中海の灯台」と呼ばれてきた。

 

ブルカーノ島(Isola di Vulcano)


エオリエ諸島ヴルカーノの火山島。ブルカーノはイタリア語で、後の英語のVolcano(ボルケーノ/火山)の由来となった火山。

過去およそ6000年の間に少なくとも9回の大きな噴火を繰り返し、最新の噴火は1888年8月3日に発生し1890年まで続いた。現在でも山上での水蒸気や海底での硫黄質泥の噴出などがある。また、レヴァンテ港は、観光客でにぎわう港町として有名。

※イタリアの火山は、上記の他にも、パンテッレリーア島、イスキア島、そして超巨大火山と恐れられるフレグレイ平野があります。フルグレイ火山については別の記事で紹介したいと思います。

 

 



2)アイスランド共和国の火山(約200火山)

アイスランドは,火山と氷河によって彩られた自然豊かな島です。観光でにぎわう国であり、世界中から自然豊かで過ごしやすい夏のアイスランドを訪れます。

そんなアイスランドには、約200の火山が存在しているといいます。1個の火山ではなく火山列であったり、火口が氷河に隠れている場合もあります。

 

ラキ火山(Lakagígar/ラーカギーガル)

アイスランド南部の標高1725mの火山。歴史を遡れば934年に人類史上でおおきな噴火が起きている。

1783年の巨大噴火は地下水がマグマに触れたことによる水蒸気爆発が原因となり長さ26kmにわたり130もの火口が誕生した線状噴火で世界中に影響を与えたといわれる。

アイスランドは壊滅的被害を受け、ヨーロッパ全土に異常気象をもたらし大飢饉をひきおこす。フランスでは貧困と飢饉をうみ後のフランス革命の原因となったといわれ、日本では天明の大飢饉の原因となったという説がある。

 

ヘクラ山(Hekla)

アイスランド南部の標高1491mの活火山で、国内で最も活発な活動を続けている。

長さ27kmの火口列。最大の噴火は1766~68年噴火で、1.3km3の溶岩を流出した。1845年にも大爆発。2000年2月28日にも噴火している。

 

エイヤフィヤトラヨークトル(Eyjafjallajökull)

アイスランドの氷河。

2010年4月14日に始まった噴火は、火山噴火としては比較的小規模にもかかわらず、以後20日間にかけヨーロッパ全域の航空運行を麻痺させる大混乱を引き起こす。

上空高く噴出した火山灰はジェット気流によりヨーロッパ上空に広がり、多くのヨーロッパの国では5日間航空便が欠航、ヒースローなどの主要空港も閉鎖される事態となった。

カトラ火山(Katla)

火山の上を595キロメートルにわたりミールダスヨークトル氷河(Mýrdalsjökull glacier)が覆っている。

1485年に大噴火。カトラ火山はアイスランドでもっとも危険な火山といわれる。氷河の下にあるために噴火すると付近は大規模な洪水がおこるため。近い将来の大型噴火の可能性が指摘されている。

 

 

※アイスランドは危険な火山だらけ。しかし、地熱を利用した発電で省エネルギー電力100%という火山からの恩恵をうける国でもあります。日本も地熱利用が進むことを願うばかりです。

火山は他に、アイスランで2番めの高さを誇るバルダルブンガ山、エルトギャゥ、スルツェイ島、エルトフェットルなどたくさんの火山があります。

 

ギリシャの火山

エーゲ海の青い海と切り立つ断崖、白壁の家々、まるで絵に描いたような美しい風景。ギリシャのサントリーニ島は「まるで夢の世界」だと行った人が口を揃えます。

美しい地中海を望むギリシャの国の火山を紹介します。

サントリーニ島(Santorini)

かつての大噴火で形成されたサントリーニカルデラの大部分は海中に存在する。サントリーニカルデラの外輪山にあたるサントリーニ島、ティラシア島、アスプロニシ島。カルデラ中央部のネア・カメニ島、パレア・カメニ島が海面上に存在する活火山とされていいる。

紀元前1628年、ミノア噴火(海底火山の爆発的噴火)によりカルデラが誕生。 この爆発的噴火で90mもの津波が発生し、エーゲ海一帯に惨禍をもたらしたとされる。高度な文明を築きながらも一昼夜で海に没したという「アトランティス伝説」を生む。

また、旧約聖書の出エジプト記の、モーセが弾圧されていたユダヤ人を引き連れ海を割って紅海をわたったという「海割れ伝説」の元となったいう説がある。

 

ギリシャの火山島は、サントリーニカルデラの他ニシロス島がある。



 

ドイツの火山(22火山)

ドイツに火山があったとは意外でした。ドイツには22の火山があり、アイフェル地方に集中しています。

アイフェル火山帯(Eifel)

。アイフェル火山帯はドイツ西部からベルギー東部にかけて広がる標高の低い山地アイフェル山地に位置しています。現在は豊かな自然と丘陵地に囲まれる地域ですが、約1万年前に火山活動が盛んだったことを証明する280Kmにわたるアイフェル火山街道、国立自然公園があり、観光地として多くの観光客が訪れる場所になっています。

多くの城とともに、ダウンやメンディヒの火山博物館、国立自然公園、ヒレスハイムのジオ遊歩道、マイエンの火山公園・体験センター、メンディヒの溶岩地下道・火山博物館など多くの見どころがあります。

 

ラーハ湖(Laacher See)

ラーハ湖はアイフェル地方にある深さ51m、面積3.3平方kmの湖。約1万3千年前の火山大噴火によって地下に空洞がつくられその後岩盤が陥没し形成した湖です。

 

 

 

フランスの火山

フランスに火山?

私もフランス、ピュイ山脈を訪れてみてはじめてフランスが火山活動の活発な国だったことを知りました。

 

ピュイ・ド・ドーム( Puy de Dôme)

フランス中央部のオーヴェルニュは、森林や湖、草原などの豊かな自然が堪能できる。

その中のピュイ=ド=ドーム県にある火山群最高峰の溶岩ドーム(標高1464m)がピュイ・ド・ドーム。約1万1千年前の大噴火で形成されたといわれる。

かつては活発な火山活動があったこの場所、現在は穏やかな約80の山脈や旧火山、湖があり、ピュイ・ド・ドームの山頂からの雄大な姿には圧倒される。

 

 

※フランスは他にモンドールのカルデラ火山、ヴレイ火山群があります。

 
 

まとめ

 

今回の調べで、イギリスに活動している火山はないものの、イギリスを取り囲む近隣のヨーロッパ諸国の火山は意外に多く、そして活発な噴火活動をしていることがわかりました。上記の他にも、スペイン(8火山)、トルコ(18火山)など、ヨーロッパには多くの火山があります。

 

わたしがイギリスにいて、火山活動による影響があったといえば2010年のアイルランドのエイヤフィヤトラヨークトルの噴火による航空便の麻痺です。

当時は日本で出産準備をしていたので、夫は出産に立ち会おうとイギリスから日本へ来るため出国しました。そして予期せぬ噴火、経路地での足止め、再予約、ルート変更、ホテルの手配、イギリスへ戻ることもできない、など大混乱に陥りました。

この噴火騒動で結局出産に立ち会うことができず、わたしたち家族にとって忘れられないこととなったのです。

フランスのピュイ・ド・ドームの山頂に立った時、その雄大な自然に感動するとともに、この見渡す限りの脈々とした山脈が活動を開始したらどうなるんだろう???と同時に恐怖の念もわきました。

出身地であるフランス人夫に火山活動のことを聞くと「数万年も前から休止している。噴火の危険などあるはずがない」と笑っていました。

ほんとうにそうでしょうか??

「自然にはかなわない」「災害は忘れたころにやってくる」「甘んじて死を受け入れる」「諸行無常」。。これは災害大国に生まれた日本人がもつ独自の生死感だと思います。

文明や人間そのものの持つはかなさ。

広大なユーラシア大陸に抱かれるヨーロッパ人には理解し得ない心持ちです。なんてことを深く考えることができた今回の記事作成でした。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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