お友達の出産祝いに、英語絵本を贈りたいな
バイリンガル教育のスタートとして、赤ちゃんに英語絵本の読みきかせをする家庭がふえてきました。
イギリスは早期の本の読み聞かせが重視されているお国柄で、赤ちゃんのころからたっぷり良質の絵本を読んで育ちます。そして絵本作家やイラストレーターも一流!
イギリスの絵本は、物語のおもしろさだけでなく、赤ちゃんの目や体の発達段階にあわせて、さまざまな工夫がこらされています。
大人がみたら「これ?」と思うような絵本でも、赤ちゃんが夢中になる不思議な世界がひろがっています。
これはイギリスで子育て経験をしたからこそわかったことで、日本にいたらここまでの絵本の情報を得ることはむずかしいでしょう。
この記事では、在英10年のわたしがすすめる 「0歳から1歳までの赤ちゃんの読み聞かせ英語絵本」を厳選して 10冊 紹介します。
発達段階ごとにふさわしい読み聞かせも考えながら、親子でたのしい知育絵本タイムとなると嬉しいです。
目次
- Faces: Baby Touch First Focus│フェイス:ベイビータッチ・はじめての集中
- Hello You! (Baby’s First Peekabook) │ハロー!ユー!(赤ちゃんのはじめての いないいないばぁ)
- Baby Touch: Playbook│ベイビー タッチ:プレイブック
- That’s Not My Dinosaur(ザッツ ノット マイ ダイナソー)
- Don’t Tickle the Hippo│あ、かばくん!だめだよ、だめだよ、くすぐっちゃ!
- The Rainbow Fish Bath Book(にじいろのさかな・おふろ絵本)
- Orange Pear Apple Bear(オレンジ なし りんご くま)
- Where’s Spot?(スポットはどこ?)
- Peter Rabbit Finger Puppet Book│ピーター・ラビット ゆびにんぎょう絵本
- Where’s Mr Lion? (Felt Flaps)│ライオンさんはどこ?
- 赤ちゃんの発達段階にあわせた読み聞かせを!
- まとめ
Faces: Baby Touch First Focus│フェイス:ベイビータッチ・はじめての集中
この絵本は、最初の英語絵本にピッタリです。
新生児の目でも認識できる コントラストの強い、黒と白、黄のシンプルでくっきりとした絵に、赤ちゃんの目はくぎづけ!
角がおおきくカーブしているので、角で肌を傷つける心配がなく、小さいので持ち運びしやすいのも便利。
物語はなく、ママやチーター、ゾウやフラワー、そして最後のページに鏡がついていて、Babyは自分!と驚くしかけがあります。
この本で学べるのは、目への刺激と色やさまざまなカタチ、シンプルな英単語です。
また、しっかりしているので立てかけることができます。ママやパパがちょっと手が七瀬ないときに、立てかけて赤ちゃんがじっと見ているのを、友人宅でみました。
イラストも可愛く、出版社のLadybirdはロンドンを拠点とした子供向けの教育・絵本のパイオニアです。間違いなくおすすめです。
出版社:Ladybird ロンドン拠点の出版社
ページ数:12
オススメの月齢:0~6ヶ月の赤ちゃん
Hello You! (Baby’s First Peekabook) │ハロー!ユー!(赤ちゃんのはじめての いないいないばぁ)
この絵本は、イギリス南西部ブリストル出身のスティーブン・ベーカーが手掛けた、赤ちゃんのための絵本です。
黒・白・黄色・赤・青の色をつかったハイコントラストのイラストは、「Face」の次の段階で読むべき絵本です。
赤ちゃんの注意と集中力がつく絵本で、登場するのは、ミイラやパパ、ママ、おばあちゃんやおじいちゃん。
のぞき穴をつかった「いないいないバア!」の遊びがたのしく、そして最後のおりたたみページでハッピー感が爆発!もちろん鏡がついています。
大胆でシンプルでハッピーなイラストと鏡が赤ちゃんの目を刺激し、集中力を養います。英語表現も「Smile」、「Guess Who?」など赤ちゃんにつかう英文が登場。
この絵本もベッドサイドに立てかけることができます。間違いなくオススメの、赤ちゃん用絵本です♪
作者・絵:Stephen Barker (スティーブン・ベーカー)
ページ数:12P
オススメ月齢:0~12ヶ月
Baby Touch: Playbook│ベイビー タッチ:プレイブック
「Baby Touch」は、イギリスで大人気の「赤ちゃんしかけ絵本」シリーズです。
紹介する絵本はとくに人気の一冊で、ページをひらくと両ページに触って遊べる素材の埋め込みや、のぞき穴、めくるタイプのさまざまな 遊びのしかけが!
つるつるした魚、鏡のお花、ふわふわにザラザラ、鏡などで 赤ちゃんは不思議そうな顔でタッチしています。
この絵本で学べることは大変多く、色・カタチ・動物・大きさ、こどもと話すシンプルな言葉がたくさん登場します。
カラフルで耐久性があり、赤ちゃんの感覚発達をうながす最適のハッピーになれる絵本です。長く使えるのもGood!
出版社:Ladybird ロンドン拠点の出版社
ページ数:12p
オススメ月齢:3ヶ月~2歳
That’s Not My Dinosaur(ザッツ ノット マイ ダイナソー)
(2021/04/15 17:53:55時点 Amazon調べ-詳細)
作者は、イギリス、ダートフォード出身でエクセター大学の学士号を持つフィオナ・ワット。
この絵本の特徴は、繰り返しの言葉と、のぞき穴や絵の中にしこまれた毛や布、ザラザラしたテクスチャーを実際に触れて楽しむことです。
数多いシリーズの中で、他にも人気の絵本を紹介します。
- 「That’s Not My Tractor(トラクター)」
- 「That’s not my puppy(子いぬ)」
- 「That’s Not My Kitten(キティ)」
- 「That’s Not My Unicorn(ユニコーン かわいい!)」
女の子へは、「That’s Not My Unicorn」。ユニコーンがかわいくて大切な一冊になります。
絵:Rachel Wells (レイチェル・ウェルズ)
ページ数:10
おすすめ月齢:3ヶ月~2歳
Don’t Tickle the Hippo│あ、かばくん!だめだよ、だめだよ、くすぐっちゃ!
イギリス、ヨークシャー出身のサム・タプリンと、パキッとやわらかいイラストが大人気のスペイン人イラストレーター、アナ・ララニャガが手掛けた さわって音の出るしかけ絵本です。
すべてのページには、違う動物が描かれていて、さまざまなテクスチャのさわれる素材のしかけと、ボタンを押すことで動物たちの鳴き声が楽しめます。
「カバくんをくすぐらないで!」と こどもに話しながら、こどもがボタンを押すのがたのしくなる仕掛けがいっぱい!
明るくておしゃれなイラスと、動物たち、さわりここちや無き声のイメージを教えるのに役立ちます。(音はスイッチがあるのでオフにもできます!)オススメです。
絵:Ana Martin Larranaga (アナ・マルティン・ララニャガ)
ページ数:10
おすすめ月齢:3ヶ月~3歳
The Rainbow Fish Bath Book(にじいろのさかな・おふろ絵本)
スイス人作者のマルクス・フィスターが手がけた美しい本「にじいろのさかな」の小さなバスブック(おふろ絵本)です。
「にじいろのさかな」はイギリスでもよく読まれていますが、赤ちゃんの読み聞かせにはまだ早い絵本。
このお風呂絵本はとにかく美しいのでギフトにもピッタリ!
虹色のサカナと一緒にバスタイムが楽しめます。センスのいい赤ちゃんお風呂用ブックをさがしている方へおすすめします。
わたしは、イギリス人の友人に男の子が生まれた際、プレゼントして喜ばれました。
作者・絵:Marcus Pfister(マルクス・フィスター)
ページ数:4
おすすめ月齢:6ヶ月~3歳
Orange Pear Apple Bear(オレンジ なし りんご くま)
(2021/04/15 22:46:57時点 Amazon調べ-詳細)
「Orange Pear Apple Bear」は、イギリスの絵本作家・イラストレータである、エミリー・グラヴェットによるシンプルかつ、言葉あそびの絵本です。
登場する英単語は、題名の「Orange」「Pear」「Apple」「 Bear」の4つと、もうひとつの結末の単語のみ!
最初読んだときのわたしの感想は「シンプルすぎて飽きちゃいそう。。」でしたが、こどもの食いつきが想像以上でびっくりしました。
くりかえされる「韻を踏んだ単語」がおりなす物語は、こどもにとってはかなり独創的で想像力をかきたてる世界のようです。
イラストも美しく、英国らしい素朴な絵柄でかなりオススメです。
作・絵:Emily Gravett(エミリー・グラヴェット)
ページ数:32
オススメの月齢:6ヶ月~5歳
「Where’s Spot」の作者、エリック・ヒルはイギリスの著名な絵本作家で、子犬のスポットシリーズがイギリスの子どもたちに大人気!
この絵本は、フリップをめくって スポットといろんな捜し物をする「しかけ絵本」。
「スポットは時計の中?箱の中?敷物の下??」
赤ちゃんと一緒に、スポットを探すのに夢中になります。
赤ちゃんのころは大人が読み聞かせを、2歳ごろになると自分でページをめくってスポットと遊ぶ、長く楽しめるイギリスの古典的絵本です。
作者・絵:Eric Hill(エリック・ヒル)
ページ数:22
おすすめ月齢:6ヶ月~6歳
Peter Rabbit Finger Puppet Book│ピーター・ラビット ゆびにんぎょう絵本
「Peate Rabbit Finger Puppet Book」は、イギリス絵本界の人気者、ピーター・ラビットのゆびにんぎょう絵本です。
ビアトリクス・ポターが描く 美しいイギリス田園地帯の世界観はそのまんま!
赤ちゃんから幼児が長くたのしめるように、ピーター・ラビットのゆびにんぎょうがついています。
物語は あひるのジマイマや ねずみたちが暮らす英国の森の中で、ピーター・ラビットをさがすシンプルなストーリー。
「But Where’s Peter?」
「Here he is!」
と かくれんぼごっこで子供が大喜び!
ピーター・ラビットが好きな人への贈り物に オススメの一冊です。
ページ数:14
オススメ月齢:6ヶ月~3歳
Where’s Mr Lion? (Felt Flaps)│ライオンさんはどこ?
「Where’s Mr Lion?」は、スェーデンの絵本作家インゲラ・アリアニウスによる「フェルトのめくりしかけ絵本」です。
カラフルでポップなイラストがこどもの目をひくなんとも可愛らしい絵本!
フェルトのフラップをめくって、隠れている動物たちをさがすのに子供が夢中になれる本。
ライオンさんはどこ?最後のフラップを持ち上げると、鏡がこんにちは!
フェルトは赤ちゃんの手にやわらかく、紙のようにしわにならず、破れたりしないスグレモノ。最後の鏡がビックリな質のよさで、こだわった製本に関心します。
他にも「Where’s Mr Dog?」や「Where’s Mrs Ladybird?」が人気。いろんなシリーズがでているので、お気に入りを探すのも楽しい。
作者: Ingela Arrhenius (インゲラ・アリアニウス)
絵:Stuart Lynch (スチュワート・リンチ))
ページ数:12
オススメ月齢:0~4歳
赤ちゃんの発達段階にあわせた読み聞かせを!
生後1ヶ月(新生児)
シンプルな絵、コントラストの強い絵の絵本に惹かれます。
生後3~4ヶ月
首が座りはじめ、4ヶ月頃からはものをつかもうとする気持ちが高まります。
視力が高くなり、いろんなものに興味を示し、観察する力が育つころ。
この頃は、色も認識できるので、カラフルな絵本やおもちゃに反応します。
生後6~8ヶ月
寝返りやお座りが上手にできるようになり、8ヶ月あたりで、ハイハイやつかまり立ちをするころ。
この時期は脳の発達が急速に進むため、自発的に遊びに参加しようとします。
運動機能に加えて言葉や精神面も成長します。自我が芽生え始め、人見知りが始まります。
喃語の種類がどんどん増え、自分の名前を呼ばれると反応します。
穴あきの絵本や、押すと音が出る絵本の読み聞かせ、散歩などの刺激はこのころの脳の発達にとっても大切です。
生後10~12ヶ月
よく動き回るようになります!
大人の声まねや、「バイバイ」などしぐさをまねたりします。
また、指先を使ったおもちゃや、聴覚がより発達するため音の出るものに強く惹かれます。
会話を理解し始めるころで「ママ」「パパ」「わんわん」など意味のある言葉も話しはじめます。
この時期の絵本選びのポイント
●指先をつかうもの
●音の出るもの(楽器がついているもの・車や動物の声など擬音語の本をリズミカルに読む)
●日常をテーマにしたもの
●この時期の赤ちゃんが座っていられる 秒単位で読み終わるような絵本
指先の力がついてくるので、びりびりと紙を破いたりする行為も夢中になります。
びりびりと破る行為もまた成長の証ですね!
名付けで迷っているなら、「海外でも困らない名前」の参考に、イギリス・アメリカ・フランス の人気の名前ランキングをあつめた記事が参考になります。
» 海外で人気のこどもの名前ランキング 100 まとめ│赤ちゃんの名付けに!

まとめ
以上、イギリスの赤ちゃんの読み聞かせの英語絵本10冊を紹介しました。
イギリスでは、赤ちゃんのころからの絵本の読み聞かせが重視されていて、赤ちゃんブックギフトという制度もありました。
絵本の読み聞かせで 感情が発達し、好奇心が育ち、集中力、語彙力の発達が促されると言われています。将来の集中力、語彙力を育てることになるんですね。
私は、息子が赤ちゃんのころから毎晩の絵本の読み聞かせを日課にしてきました。
英語の絵本、フランスの絵本、日本語の絵本のトリリンガル教育です。
おかげで息子は本が大好きな好奇心旺盛なこども(11歳)に育ってくれています。
もしあなたが自分のこどもに対してそう思っているなら、英語絵本を一冊手にとってみることをおすすめします。
バイリンガル教育の第一歩は、親子で英語のアルファベット、英単語のくりかえしの音を楽しむことなのです。
また、これらの絵本はこどもの集中力と高める楽しいしかけとともに、イラストも美しく、贈り物にもとても喜ばれます。
▶1歳からのこどもへ読み聞かせる絵本に迷っているあなたへ。イギリスで絶大な人気のある英語絵本12冊は、こちらの記事でわかります。

▶2歳~5歳は物語を楽しめるようになります。おすすめの英語絵本はこちらで確認を!

▶4歳~の英語絵本で、イギリスの公立小学校が推奨している絵本はこちらです。

英国南西部デボンのエクセターよりお届けしました。
この記事があなたのお役にたてばうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ