イギリスの食べ物、料理って本当にまずいの?
世界で最もまずいといわれるイギリス料理!
ヨーロッパ大陸の美食大国であるフランスとイタリアに対し、イギリス人の食への優先順位はあきらかに低いといわれています。
この記事では、「イギリスに来たら食べておくべきイギリス料理」を独断と偏見によりランキング形式で紹介します。
果たして本当にイギリス料理は、ヤバイのか!?
記事を書いているのは、在英歴10年以上のアルノです。移住当初はイギリス料理がまずすぎて食べれませんでした!
イギリスを訪れたら食べるべきイギリスらしい料理を紹介します。
10位.イギリス流スシ
イギリス、特にロンドンを始めとする都市部ではスシのテイクアウェイショップ、日本食レストランが軒を連ねています。
日本人が経営する本格和食店は、本当に日本の味に飢えたら行ってみましょう。
ここで紹介したいのは、イギリス人の好みに成長したイギリス流巻きスシです。
オーナーは韓国人だったり、イギリス人だったり、中国人だったりします。
「カリフォルニアロール」は当たり前、「ドラゴンロール」に「キャタピラロール」、「スパイダーロール」、「チキンアボガドロール」に「サーモンてりやきロール」、「スパイシーロール」…
なんでも具材にしちゃって、いろんな名前をつけちゃってます。
ベジタリアンやブラウンライス(玄米)を選べるのも健康志向の高いイギリス流。イギリスへ来たら、ぜひ食べてみてください。
ブリティッシュ巻きずし どこで食べれる?
おすすめは、各地のスシレストラン、スシテイクアウェイショップ(有名店: Yo!sushi、It’s、Wasabi、Japan center)日本の味を期待してはいけません。
9位.バンガーズ&マッシュ
人気のある英国パブ料理のひとつが「バンガーズ&マッシュ」です。
皿にまずマッシュ・ポテトをこんもり、その上にこんがり焼いたソーセージ。
さらに上からグレービーソースをかけた料理です。写真のように、グリーンピースも添えられたものが定番。
ソーセージは、「真っ黒やんっつ!」っていいたくなるほど、焼いています。。
しかし、食べ続けると美味しい、、と思えるようになってきます!
美味しいバンガーズ&マッシュのお店をみつけたら英国生活のレベルアップした証なのかもしれません。
バンガーズ&マッシュどこで食べれる?
おすすめはパブ。パブの定番メニューです。
6位.ステーキ アンド キドニーパイ
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イギリスが生み出した「超絶くさいパイ」がこれ!
腎臓(牛、ラム、豚が多い)と牛角切り肉がはいった「ステーキ&キドニーパイ」です。
味付けは、毎度おなじみグレービーソース!他にマッシュルームや人参など野菜がはいっています。キドニー(腎臓)と言えば日本では「マメ」とよばれる部位。あまり料理としてみかけませんよね。
キドニーがそら豆の方にそっくりなことから「マメ」とよばれています。
このキドニーは尿をつくる器官で泌尿器系臓器です。なので、非常に臭いっ。。。
このなんともいえない臭さが イギリス人をとりこにするんでしょうか?いい点といえば、ビタミン・鉄は豊富に含まれていること。
ステーキ&キドニーパイどこで食べれる?
オススメは、英国老舗パブ。ブリティッシュ・レストランでも遭遇できます
8位.コーニッシュ・パスティ
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イギリスのコーンウォール地方で生まれたベイストリーが「コーニッシュ・パスティ」です。
ぶ厚いパイの中にたっぷりの牛肉、ポテト、タマネギなどの具をつめたもの。
南米料理のエンパナダに似てますね。
パスティの起源説はいろいろありますが、一般的には鉱業が盛んだったコーンウォール発祥といわれています。スズ鉱山で働く鉱員たちのランチで、すすや泥で汚れた手にとってもいいように、パイストリーは分厚く、中の具材や汚れていない部分を食べていたとのこと。
また、分厚い皮は中の具材の保温の役目もはたし、持ち運ぶとカイロみたいだったようです。
ナイスアイデア!
今では全国規模での人気料理。ロンドンでも駅を中心に専門チェーン店が増えています。もちろんデボンにもあります。これ、案外美味しいんです。
まわりのペイストリーが分厚くてわたしは全部食べきれませんが、中の具材はしっかり味付けされていてなかなかいけます。お安いし、一度たべてみる価値はあり
どこで食べれる?
おすすめは、パスティ専門店(Cornish Pasty Shop)、ベーカリー。バスティ専門店がおすすめ
6位.シェパーズ・パイ&コテージパイ
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シェパーズパイにコテージパイは、わたしが唯一家庭でつくるイギリス料理です。
基本的には、牛肉、ラム肉のどちらかを使うかで名称が異なります。
・シェパーズパイはラム肉
・コテージパイは牛肉
もともとは、ビーフやラムのローストで残った肉を細かく切ってレシピに使われていたようです。
パイという言葉にまどわされますが、パイ生地はまったく使われず、肉と人参やビースなどの野菜類の具材の上からたっぷりのマッシュポテトをかけ、オーブンで焼いた料理。
わたしはオーストラリアのホームステイ先で初めて食べ、イギリスに来てからは冬になると月に2回ほどはつくる定番料理で、とても美味しいです!
英国大使館のレシピがオススメ。日本でも簡単に手に入る食材で簡単に!
どこで食べれる?
おすすめはパブやカフェ。
5位.カレー(ブリティッシュ)
イギリス人はカレーが大好き!
イギリスには本格的なカレーレストランが多く、日本人も100%満足できる味を堪能できます。
インドがコロニー(植民地)だった時代からインド人とともにインドカレーがやってきました。現在ではインド、バングラデシュ、パキスタンなどの本格的なインディアン系レストランが各地に存在します。
わたしがおすすめしたいのは、イギリス生まれのオリジナルカレー2種!
チキン・ティッカ・マサラとバルチです。
イギリスのスーパーのレンジでチンコーナーにもあるほど浸透している ブリティッシュ・カレーなのです。
- チキン・ティッカ・マサラ(Chicken tikka masala)
チキンティッカ(ヨーグルトと香辛料で味付けしたチキン)をマサラソース(香辛料とトマトとクリームのソース)で煮込んだクリーミーでマイルドなカレー。大人気! - バルチ(Balti)
バーミンガム発祥のカレー。このカレーの特徴は中華なべっぽい鉄なべでサービスされること。バーミンガムではバルチ料理のレストランは、「バルチ・ハウス」と呼ばれ、人気です。味は、基本マイルド
インディアンカレーはどこで食べれる?
おすすめは、インディアン料理店。はずれがあまりありません。テイクアウトのインド料理専門店も人気
4位.サンデー・ロースト
日曜日のローストディナー!ディナーといいつつ、ランチですよ~。
伝統的には日曜日にパブで食べますが、多くの場所でいつでも食べられるメニューです。イギリスのパブ料理の定番で、基本的にカーベリー(Sunday Roast Carvery)で提供されています。
牛肉、豚肉、ラム、鶏胸肉などのロースト肉から自分の好みを選び、付け合せにポテト(フライやマッシュなど)、人参やグリーンピースなどのくたくたのゆで野菜にグレービーソースをたっぷりかけたメニュー。
忘れてはいけない、ヨークシャー・プディング! プディングといいながら、ふわふわの円形状のパイです。これにグレービーソースをつけて食べます。
わたしも たまに遠出した先のパブでサンデーローストを注文します。
店選びを間違えなければ、美味しいローストにありつける可能性はあります!トライ!
どこで食べれる?
おすすめはサンデーローストを売りにしているパブ、ロースト専門店もあり
3位.イングリッシュ・ブレックファースト
イギリスに来たら、これを食べねば話のネタになりません
「フル・イングリッシュブレックファースト」と呼ばれるものは、ベーコン、ソーセージ、ベイクドビーンズ、ブラックプディング(血のソーセージ)、焼きトマト、ハッシュブラウン、マシュルーム、卵(目玉焼きかオムレツ)、これにトーストがついたセットです。(お店によって違う)
わたしはイギリスツアー旅行の際に初めてこれをホテルで食べました。
1日目「ふーん。普通だな」
2日目「え?ホテル変わったのに、また同じ朝食メニュー?」
3日目「ええ?またホテル違うのに同じメニュー!?もう食べられない。ヨーグルト食べよう」
4日目「はいはい、違うホテルなのに同じね。今日はコーンフレークでいいや」
って感じでしたね。。
当時は「旅=その土地の美食が味わえる」と思っていたので、かなりの衝撃でした。
イギリスに移住してからは、たまにカフェなどでいただきます。
美味しいかって?
「限りなく普通に近いイギリス人の美食メニュー」とでも言っておきましょう。
どこで食べれる?
おすすめはカフェやレストラン。ホテルやB&Bの朝の定番朝ごはん
2位.フィシュ&チップス
フィッシュアンドチップスはおそらく世界中で最も有名で、もっとも人気がある英国料理です。
メニューで魚を選ぶのに困ったら、迷わず定番のコッド(Cod/タラ)をチョイス。 フィッシュ&チップスで一番重要なのは、カリっとしたBattered Fish (バタード・フィッシュ)をつくるための「衣」といわれます。
テイクアウト店では フライドポテトの上に揚げた魚をのせ、上に塩かモルトビネガーをかけ、紙袋で包まれたものが渡されます(箱などに入れる店もある)。あつあつうまうまなんです。
魚の種類はコッド(タラ)がメイン。他Place(ヒラメ)も人気です。
フィッシュ&チップスの由来や魚の種類、注文の方法やレシピなど、フィッシュ&チップス好きにはこちらの記事が参考になります。
どこで食べれる?
もちろんフィッシュ&チップス店へ!
1位.アフタヌーン・ティー
堂々一位は、料理ではありません。イギリスが世界に誇る「イングリッシュ・アフタヌーン・ティー」です!!
まだあたたかいスコーン、フレッシュなクロテッド・クリームとジャムを添えて食べる幸せ。
ティーもイギリスでは美味しい銘柄が多く、一緒に味わうことで優雅な気分も味わえます。アフタヌーン・ティーはイギリスへやってくる世界中の人におすすめできる 拡張高いイギリスメニューです。
正式なアフタヌーンティーを食べる方法に迷ったら、この記事が参考になります。
わたしが本場のアフタヌーンティーを求め、憧れの【ザ・リッツ】アフタヌーンティーを体験した様子はこちらで記事にしています。どんな服装していけばいいの?と思っているひとにおすすめです。
どこで食べれる?
おすすめはホテルの格式あるアフタヌーンティ。他にマナーハウス、ティールーム、カフェ、レストランなど
まとめ
以上、超個人的にアルノが選んだ「イギリスの食べ物ランキング10」を紹介しました。
英国料理はヤバイのか?!
・・・正直ヤバイですね!!
なにしろ、書いていてぜんぜんワクワクしない。。写真もがんばってキレイで美味しそうなものを厳選しましたが、実物は茶色一色のものが多いのです。
いやいや、イギリスにも確かに美味しいものは存在します。
しかし、それは素朴な食材であったり、丁寧につくられた農家のオーガニック製品だったりします。
また、世界中の食文化が集まる他民族文化の町ロンドンなら美味しいレストラン、美味しいテイクアウト、センスあふれるカフェ、めずらしい食にありつけます。
今回、他にも候補にあげた料理は、、、ケバブにハンバーガー、スープオブ・ザ・デイ、サンドイッチだったりします。
ケバブはイギリス各地にテイクアウェイショップがあり、油っぽいのを覚悟して挑めば味もそこそこ。ハンバーガーは、どこのパブにもあるイギリス人大好きメニューだし、サンドイッチやスープは美味しいものをつくっているカフェもたくさんあります。
しかし、、日本人の私が思うに、、しょせん軽食ですから!(大汗)
私の個人的トップに輝いたアフタヌーンティーは、料理とはいえませんが、ボリュームがありティーとスィーツのバランスも絶妙で、雰囲気や味をふくめ満足感があります。これでランチをすませる日本人もたくさんいるのです。
せっかくイギリスに来たのだもの!
イギリスの料理を食すことは旅のよい思い出になります。あなたのイギリス旅行が楽しいものになりますように!
▼イギリスらしいお菓子を食べたいと思っているあなたへ。「英国伝統菓子10選」の記事が参考になります。
▼おすすめレシピ本は、予約がなかなか取れないお菓子教室「Mornington Crescent』のこの一冊。『イギリスのお菓子って美味しいんだ』が実感できます。
英国南西部デボンのエクセターよりお届けしました。 この記事があなたのお役にたてばうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ