イギリスの名作で勉強したい!
イギリス南西部デボンの田舎町よりこんにちは。
本の虫、アルノです。
『名作文学で英語の勉強をしたいナ!』
あなたも一度はそんなことを考えたことがありませんか?
でも、どんな名作があるのか?本の内容まではなかなか思い出せません。
この記事では、そんな『名作で英語の勉強をしてみたい』、『久しぶりに名作を読みたい』、『子供と一緒に読む本を探している』という人のために、
20世紀後半に執筆された『英国の名作』といわれる児童書を17作品紹介します。
20世紀の名作児童文学は、実は英語の勉強におすすめの本がざっくさく!
20世紀後半といえば、第二次世界大戦(1939年~1945年)が終結し、戦後の復興と国力の再建が行われた時代です。
時代背景とともに、イギリスでどんな名作がうまれたのか一緒に見ていきましょう。
目次
- ①ナルニア国物語 ライオンと魔女 (The Lion, the Witch and the Wardrobe)
- ②床下の小人たち (The Borrowers)
- ③グリーン・ノウの子どもたち(The Children of Green Knowe)
- ④101ぴきのダルメシアン (The Hundred and One Dalmatians)
- ⑤トムは真夜中の庭で (Tom’s Midnight Garden)
- ⑥くまのパディントン(A Bear Called Paddington)
- ⑦ブリジンガメンの魔法の宝石 (The Weirdstone of Brisingamen)
- ⑧チャーリーとチョコレート工場(Charlie and the Chocolate Factory)
- ⑨おちゃのじかんにきたトラ(The Tiger Who Came to Tea)
- ⑩ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ(When Hitler Stole Pink Rabbit)
- ⑪ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち (Watership Down)
- ⑫ミルドレッドの魔女学校 (The Worst Witch)
- ⑬もものきなしのきぷらむのき(Each Peach Pear Plum)
- ⑭おやすみなさいトムさん(Goodnight Mister Tom)
- ⑮戦火の馬 (War Horse)
- ⑯ハウルの動く城 (Howl’s Moving Castle)
- ⑰マチルダは小さな大天才(Matilda)
- まとめ
①ナルニア国物語
ライオンと魔女 (The Lion, the Witch and the Wardrobe)
【洋書】
【和訳書】
『The Lion, the Witch and the Wardrobe(ライオンと魔女)』は、C・S・ルイス(C.S. Lewis)による児童文学「ナルニア国ものがたり」の7部作のうち、最初に出版(1950年)された作品です。
イギリスでは当然みんな知ってる!というくらい親しまれている物語。
わたしのまわりではこどもが5才くらいになったころから、ハリポッターやナルニア国物語のシリーズ作品を読み聞かせていく家庭が多い。
読み聞かせがひととおり終わったころに、今後はこども自身がそれらの物語を自分で読むようになります。
②床下の小人たち (The Borrowers)
【洋書】
【和訳書】
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『The Borrowers(床下の小人たち)』はイギリスの作家メアリー・ノートン(Mary Norton)が1952年に第一作を出版した児童向けファンタジー小説(全5作シリーズ)。
人間の家の床下に暮らす小人たち。
彼らは人間からものを借りることで暮らしていますが、娘のアリエッティが家の男の子に見られたことから、冒険がはじまります!
スタジオ・ジブリの『借りぐらしのアリエッティ』の原作となったことで注目されました!
③グリーン・ノウの子どもたち(The Children of Green Knowe)
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【和訳書】
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『The Chirdren of Green Knowe(グリーンノウの子どもたち)』は、イギリスの作家ルーシィMボストン(Lucy M. Boston)が1954年に第一作を出版した児童書(全6作シリーズ)です。
主人公の少年トースランドは、冬休みをおばあちゃんの田舎の屋敷、グリーン・ノウですごすことになります。
グリーン・ノウの屋敷に宿る家族の歴史(十字軍の時代から建っています!)、昔のこどもとの交流、、さまざまな不思議な出来事が少年を成長させます!
読み手もついつい懐かしいような、不思議な世界にひきこまれます。
④101ぴきのダルメシアン (The Hundred and One Dalmatians)
【洋書】
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【和訳書(絵本バーションで紹介)】
『The Hundred and One Dalmatians(101匹わんちゃん物語)』は、イギリスの作家ドティ・スミス(Dodie Smith)が1956年に出版した児童書です。(続編あり)
ロンドンのデアリーさん夫妻と暮らす、ダルメシアンのポンゴとミセス。
15ひきのかわいい子犬たちが誕生しますが、子犬たちは毛皮をつくろうと目論むクエルラに誘拐されてしまいます!
ん?15匹?ってなったあなた、本を読んだら101匹の意味がわかります♪
ディズニーのアニメ『101匹わんちゃん』の原作として有名になりました。
⑤トムは真夜中の庭で (Tom’s Midnight Garden)
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【和訳書】
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『Tom’s Midnight Garden(トムは真夜中の庭で)』は、Ann Philippa Pearce(アン・フィリッパ・ピアス)が1958年に出版した小説。
トムがおじさんの家のアパートの大時計で聞いた真夜中の13回の鐘の音。
あるはずのない庭にまよいみ、ハティという少女と友情をはぐくみ、時間の中を旅行します。
しみじみするラストがなんともいえない!ぜひ読んでほしい一冊。
作品は欧米で高く評価され、『時』をテーマにした物語の古典、またイギリスの児童文学の代表作ともいわれています。
⑥くまのパディントン(A Bear Called Paddington)
【洋書】
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【和訳書(絵本)】
ロンドンの街をはしりぬけるパディントンベア!
ペルーからやってきたくまのパディントンと、ブラウンさん一家の楽しいはなし。
イギリスではこどもが大好きな超人気キャラクターの一人です。
※くわしくは『英国在住者が教える【イギリスの伝統的な人気絵本10選】』を参考ください。(こちらでは絵本バージョンを紹介しています)
⑦ブリジンガメンの魔法の宝石 (The Weirdstone of Brisingamen)
【洋書】
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【和訳書】
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『The Weirdstone of Brisingamen(ブリジンガメンの魔法の宝石)』は、Alan Garner(アラン・ガーナー)が1960年に出版した児童小説。
コリンとスーザンの兄弟が善と悪の戦いに巻き込まれていきます。
イギリスのアーサー王伝説や、ケルト文化や妖精など魔法の世界がからみあってついついひきこまれてしまうファンタジー。
⑧チャーリーとチョコレート工場(Charlie and the Chocolate Factory)
【洋書】
【和訳書】
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『Charlie and the Chocolate Factory(チョコレート工場の秘密)』は、1964年に英国を代表する児童作家Roald Dahl(ロアルド・ダール)が出版した児童小説です。
イギリスでロアルド・ダールは【誰もがとおる道】というくらい、多くの作品が子どもたちから愛されています。
チャーリーの住む街にある世界一有名で世界一不思議なチョコレート工場。
あるとき、5人のこどもたちがチョコレート工場の見学へ招待されることになりますが、、
映画でもおなじみなのストーリーは、まるで不思議の国のアリスのような奇想天外な世界にみちあふれています。
⑨おちゃのじかんにきたトラ(The Tiger Who Came to Tea)
【洋書(絵本)】
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【和訳書(絵本)】
お茶の時間にあらわれた、、トラ!?!
トラがあわられたにもかかわらず、ひょうひょうと接するソフィーとママなのです。
※くわしくは『英国在住者が教える【イギリスの伝統的な人気絵本10選】』を参考ください。(こちらでは絵本バージョンを紹介しています)
⑩ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ(When Hitler Stole Pink Rabbit)
【洋書】
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【和訳書(現在高額になっています!注意)】
『When Hitler Stole Pink Rabbit(ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ)』は、ドイツ出身でイギリスで活動していたJudith kerr(ジュディス・カー)が1971年に出版した自伝的な作品です。
ナチス時代のユダヤ人一家の話で映画化もされています。
ユダヤ人差別が広がる中、一家はドイツをはなれ定住する場所をもとめてスイス・パリ:イギリスへと旅をします。
アンナはお気にいりのピンクのうさぎのぬいぐるみを持っていきますが…
『おちゃのじかんにきたトラ』と同じ作者ですね!子供にとっての、戦争について教えるきっかけとなる本とも言われています。
⑪ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち (Watership Down)
【洋書】
【和訳書】
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『Watership(ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち)』は、イギリスの作家Richard Adams(リチャード・アダムス)が1972年に出版した作品です。
住みなれた地におとずれた危機、そして11匹のあかるく勇敢なうさぎたちが、理想の新天地ウォーターシップ・ダウンを求め旅立ちます。
以前の友達から追われるうさぎたち、他の村との闘争、読んでいて感動すらするドキドキハラハラ野うさぎたちの冒険です。
⑫ミルドレッドの魔女学校 (The Worst Witch)
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【和訳書】
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『The Worst Witch(ミルドレッドの魔女学校)』は、イギリスの作家Jill Murphy(ジル・マーフィ)が1974年に出版した魔女シリーズの作品です。
【最悪の魔女】と呼ばれている主人公のミルドレッド・ハブル。
彼女は何をやってもうまくいかず、ドジな問題魔女っ子。そんな彼女が学校を救うために大奮闘をします。
⑬もものきなしのきぷらむのき(Each Peach Pear Plum)
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【和訳書(絵本)】
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イギリスの不朽の名作絵本!
韻をふんだ耳にここちいい文章、こまやかなイラストがすばらしい!
※くわしくは『英国在住者が教える【イギリスの伝統的な人気絵本10選】』を参考ください。(こちらでは絵本バージョンを紹介しています)
⑭おやすみなさいトムさん(Goodnight Mister Tom)
【洋書】
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【和訳書】
『Goodnight Mister Tom(おやすみなさいトムさん)』は、イギリスの作家ミシェル・マゴリアン(Michelle Magorian)が1981年に出版した作品です。
舞台は第二次世界大戦。ロンドンから田舎へ疎開した9才のウィリーと、彼を受け入れた頑固で孤独な老人トムとの物語。
村の人達のあたたかさ、トムの父性、ウィリーが受けていた虐待、、心がじんと感動する作品です。
イギリスの田舎町の人たちってこんな感じです。わたしもお世話になってます。
⑮戦火の馬 (War Horse)
【洋書】
【和訳書】
『War Horse(戦果の馬)』は、イギリスの作家Michael Morpurgo(マイケル・モーパーゴ)が1982年に出版した戦争の話。
人ではなく【馬】からの目線で戦争が語られています。
第一次世界大戦下、軍馬としてフランスに送られた馬のジョーイ。
彼とまわりの人間たちの感動の物語。
⑯ハウルの動く城 (Howl’s Moving Castle)
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【和訳書】
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『Howl’s Moving Castle(魔法使いハウルと火の悪魔│ハウルの動く城)』は、Diana Wynne Jones(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)が1986年に出版したファンタジー作品です。
なんといってもジブリが映画化したことで日本での知名度をあげました。
実は3部作完結となっていて、全巻にソフィーと魔法使いハウルが登場し、ハラハラわくわくの冒険物語が読む人をひきつけます。
私は実はこれから読みますが、友人は子供と一緒に読むのにおすすめ!と申しております
⑰マチルダは小さな大天才(Matilda)
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【和訳書】
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『Matilda(マチルダは小さな大天才)』は、イギリスの超人気作家Roald Dahl(ロアルド・ダール)が1988年に出版した児童作品です。
イギリスでは知らない子はいないほどの人気の本です。
天才少女のマチルダですが、両親からは馬鹿にされ、さんざんな小学校生活を送ることになります。
理不尽な行いに対して立ち向かうマチルダの勇敢さや、教師ミス・ハニーのあたたかい心の交流が子供たちの心をひきつけてやみません。
大人も読めますが、子供と一緒によんでほしい名作。ミュージカルも有名です。
まとめ
以上、「名作で英語の勉強をしたいなら!【イギリスの20世紀後半の児童文学18選】」について紹介しました。
あなたが気になる本はありましたか?
調べて読んでと、、途方もなく時間のかかるこの記事を書こうと思ったきっかけは、、
大人向けの本がなかなか読破できず、こども向けの本をさがしていたわたしをみかねたイギリス人の英語の先生から『20世紀ごろの児童文学が英語の勉強にふさわしい』とおすすめされたことがきっかけです。
児童文学なので文体がシンプルで、そして現在の文章のような崩しがすくなく、かといってこむずかしい表現も少ない、それが20世紀の文学を勉強にすすめる理由だそうです。
映画化されているものも多いので、
映像+英語原作+日本語訳でしっかりと意味を理解することもできます。
イギリスの名作を世紀ごとにまとめた記事も参考にしてください⬇
時代を追って名作を読むのも楽しいものです。
英国南西部デボンのエクセターよりお届けしました。
一冊でもあなたやあなたの子供の心を揺るがす名作に出会えたらならうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ