そのまま海外で通用する日本語ってあるの?
イギリスからこんにちは。先日イギリス人から「Ma(間)」について教えてくれと言われ、困惑したアルノです。
彼女は合気道をたしなみ、日本の精神世界に興味があるものの「間(Ma)」がなかなか理解できずにいました。
真剣な彼女を前に、わたしの頭の中は「間!?間って英語になってるの?そういえばこの間は、「Karoshi(過労死)」がニュースになってた。。。英語になってる日本語ってたくさんあるなあ」などと、英語になった日本語のことで頭の中がぐるぐるぐるぐる。
ということで、この時からイギリスの日常で見かけた日本語を見かけたり聞いたりしてはメモし、英単語になった日本語を集めていました。
こんな情報誰の役に立つんだ、、と思いながらも、自分としては楽しい作業だったので、ここに共有します。
この記事では、「海外でそのまま使われれいる日本語(英語になった日本語)を、アルファベット順で54単語」紹介します。
海をわたった日本語は海外でどのように使われ方をしているんでしょうか?
日本の文化がイギリスでどう受け止められているのか、海外で興味をもたれている日本の言葉を知ることができます♪
※英文説明は、Oxford dictionary(オックスフォード辞典)に登録されている内容から抜粋しています。
1.Anime(アニメ)
イギリスのオタクの世界、興味ある方は動画をどうぞ。正直今までコスプレする人の気持ちがわからなかったけど、、
— 毎日イギリス生活🇬🇧 (@ecerydayuk) May 28, 2022
みんな幸せそうで、大好き!が会場いっぱいにあふれてて、え?なに?地上の楽園??とか思った✨
漫画・アニメ・映画・ゲームは人類を癒やしてる#ComiCon#MCMcomiccon2022 pic.twitter.com/h8bPCmFpvA
日本のアニメは、もともとアメリカやフランス、イタリアなどでは大人気でしたが、イギリスでの知名度はいまひとつでした。
しかしコロナ禍をきっかけに英国のアニメおたくが激増!
今イギリスの子どもたちの間で一番人気のある日本のアニメは「Pokemon(ポケモン)」です。
ハロウィンのころはポケモン仮装が出没したり、ぬいぐるみやおもちゃも大人気。
2.Bento(ベントウ/弁当)
イギリスでは、日本食レストランや日本食品を扱う店などで「Bento(弁当)」メニューがあります。
レストランでみかける「Bento」は、しきりのある四角い箱に入っています。中はサラダ、刺し身、からあげや天ぷら、寿司などが入っています。
3.Bonsai(ボンサイ/盆栽)
さすがガーデン大国イギリス!
「Bonsai(盆栽)」は、特にガーデナーやオリエンタル文化に興味がある人々にとって人気があります。
わたしから見ると日本の研ぎ澄まされ無駄の一切ない盆栽に比べると、雑で自然の要素が残るイギリスの盆栽は、なんちゃってな感じもしつつ、これはこれでよいのかなぁ、と。
4.Bokeh(ボケ)
カメラマン、写真愛好家、それでなくてもカメラ好きな人が「Bokeh(ボケ)」という言葉を使います。最初に聞いたときは、驚きました。
ボケとは、主たる被写体のピントを合わせ、その他の範囲外にボヤけた領域を意図的に作るカメラ撮影の表現手法のことです。
5.Dojo(ドウジョー/道場)
「Dojo」は、日本の武道を習ったり、嗜むひとの間で普通に使われることばです。
柔道、合気道などホールで行いますが、その場所を「Dojo」と呼びます。イギリスでは教会のホールやコムにティホールを借りている道場が多いです。
以前、「Dojo Yaburi(道場破り)」ってどういうこと?」
イギリス人から質問され、回答に四苦八苦した経験ありのアルノです。
6.Emoji(エモジ/絵文字)
絵文字が主人公の「The Emoji Movie(絵文字の国のジーン)」の映画もあるように、絵文字は欧米で非常にポピュラーです。
2018年にこの記事を最初に執筆した当時は、イギリス人のEMOJI使用率はひくかったです。当時の経験上、イギリス人友人と絵文字のやりとりをしたことはなく、相手が使わないので、わたしも使いませんでした。
ところが4年たった今では、ほとんどの人が絵文字をつかってSNSのメッセージをやりとりしています。
絵文字すごい!海外友人のBBQをあらわす絵文字が「おでん」になっていて笑います♪
7.Futon(フトン/布団)
イギリスには、「Futon Company」という寝具ショップのチェーン店があり、わたしの住む田舎のDevonにもあるくらい有名なお店です。
イギリスでこんなにポピュラーな布団、わたしは実際のイギリス人宅では見たことないんですが、知っているひとは知ってる、意識高い系に人気なイメージです。
8.Geisha(ゲイシャ/芸者)
映画「Sayuri(さゆり)」の影響が強いのが「芸者(Geisha)」ということばです。
一度、語学学校で日本の芸者がテーマとなり、「わたしサユリ見たの。芸者を一度でいいから見に日本に行きたい。」なんて言われました。
ブラジル人で活発で明るく行動力のある彼女のことだから、日本へ行ってすでに芸者に会っているかもしれません。
9.Ginkgo(ギンコ/銀杏の木)
ギンコは、銀杏(イチョウ)の木の実である 銀杏(ギンナン)が由来のようです。
扇形の葉と黄色い花がある落葉樹。 欧米では、イチョウは最古の樹木であることで有名です。
イチョウは2億年ほど前のジュラ紀から現在まで姿をかえずに生き続けている実はすごい樹木で「生きている化石」とも言われます。
イギリスでもイチョウの木を見かけますが、日本とは種類がちがうものがおおく、そもそも英国人はギンナンを食べません。
ヨーロッパでは一度絶滅したイチョウですが、日本の長崎からオランダへと渡り、「東洋の象徴」として人の手によって増やされたということ。
イチョウ!すごい木だった!
10.Hikikomori(ヒキコモリ/引き籠り)
「Hikikomoriひきこもり」は、BBCニュースでたまに耳にします。
11.Haiku(ハイク/俳句)
わたしの想像以上に、イギリスで俳句を趣味とする人は多い。ジャパニーズポエムと紹介されていたり、、、。
懐かしやの5・7・5のリズムが海外で人気とは恐れ入ります。
ちょっとおもしろい英語の俳句を見つけたので紹介します。
俳句テーマ:Toast(トースト)
(5) I really like toast. (私はトーストがだいすき)
(7) It is yummy when it’s hot. (温かいとほんとにおいしい)
(5) I like it best cold. (わたしのベストは冷えてるのだけどね)
うわーー!俳句じゃねー!!って叫びたくなりますが、イギリス人の俳句ファンは真剣なので黙っときます。
12.Hara-kiri(ハラキリ/腹切り)
日本の歴史モノ映画、サムライ映画の影響、「Hara-Kiri」という映画もあります。
また、「忠臣蔵」の赤穂四十七士のことを知っているイギリス人にも何人か会いました。みんな武道を嗜む人たちです。
13.Judo(ジュードー/柔道)
イギリスでも柔道は知名度があります。
柔道のこども教室や、大人の柔道レッスンをみかけます。
14.Jujitsu(ジュージュツ/柔術)
Jujitsu(柔術)は、護身の日本の武道というイメージでイギリスでも柔術レッスンを見かけます。
柔術は、古武道の流派のひとつで、手または短めの武器による攻防の技法中心の日本の武術をさします。
イギリスのJujitsuは、ヨーロピアン柔術をさすようで、日本の古流柔術・柔道・伝統空手をベースにヨーロッパにて発祥しました。
15.Karate(カラテ/空手)
空手は、イギリスのこどもの武道教室で一番人気があります。ブラックベルトへの憧れ!
また、空手を嗜む人たちにとって「沖縄」は聖地扱いでした。
▶こちらの記事で海外進出を目指す人むけに日本の武道を趣味にするメリットを紹介しています。習うなら日本伝統の武道がおすすめ。
16.Katsu curry(カツカリー/かつカレーー)
Oxford Dictionarie には登録されていないものの、イギリスでは非常にポピュラーな日本食として有名なので、ここにあげます。
日本の甘めのカレーの上にチキンカツがのっているのが定番。人気があります!
17.Kawaii(カワイイ/可愛い)
Kawaii ジャパニーズ ストリート ファッションなど。
Kawaiiは、漫画やアニメ、ファッション界において、よく使われています。
18.Kamikaze(カミカゼ/神風)
第二次世界大戦で、世界を震撼させた神風特攻隊の戦法が、そのまま英語辞書に登録されています。
19.Karaoke(カラオケ)
イギリスでカラオケというと、パブのカラオケナイト(パブがカラオケタイムを設ける日がある)です。
イギリスでどうしても歌いたければ、バブの「カラオケ・ナイト」を探しましょう。
参加の方法は、カラオケ希望者がリクエスト曲をリストに記入し、順番に人前で歌う。というしくみ。音痴でも全く気にしないのがイギリス流カラオケ。
カラオケパブは英国おとなの聖地。絶叫カラオケにあわせてイケイケファッションの大人たちが踊りまくってました。ついていけない自分を呪ったほど楽しそうでうらやましかった!
20.Karoshi(カローシ/過労死)
日本の過労死のニュースはイギリス人を非常に驚かせます。
21.Kimono(キモノ/着物)
日本に興味がなくても、着物はなんとなく知っている(映画で)イギリス人です。
22.koan(コーアン/公案)
わたしは「Koan」と最初に聞いたとき、「何それ??」と全く理解できませんでした。
気になって調べると、禅問答のことらしい。禅宗において雲水が修行するための課題として、老師(師匠)から与えられる問題のこと。
日本人の多くが公案という言葉に馴染みがないのでは?わたしは勉強になりました!
23.Manga(マンガ/漫画)
また英国の本屋さんで漫画│Manga コーナーが拡大してる😳
— 毎日イギリス生活🇬🇧 (@ecerydayuk) June 25, 2022
イギリスは空前の漫画、アニメブーム。約10年前 英国では 他の欧米諸国と比べほとんど浸透してなかった、、コロナで若者のおうち時間が増えたのが影響?
とにかく本屋も図書館も、行くたび充実してて驚くばかり pic.twitter.com/AaZCot3Pj9
コロナ禍を経て、イギリスの本屋さんのマンガコーナーは拡大の一途!
イギリスの図書館にも漫画が貸出されています。若者の間で爆発的な人気がでています。
イギリスでは今だに「マンガは大人が読むものではない」という雰囲気なんですが、ティーンの間ですごい人気になっています。
24.Miso(ミソ/味噌)
イギリスのスーパーでも見かけます。また健康食品としても人気。
味噌汁は、「ミソ スープ」として日本食レストランで提供されます。
25.Mirin(ミリン/味醂)
イギリスの大型スーパーのアジアン食品コーナーにミリンがあり、手に入りやすい日本の調味料です。
ありがたや!
26.Matcha(マッチャ/抹茶)
イギリスで目にした抹茶、本気でオーガニックで作られた抹茶。抹茶チョコレート、抹茶ラテ、抹茶アイスクリーム、抹茶ケーキ。
イギリス人は抹茶好きな人が多いです。(特に意識高い系)
27.Ninja(ニンジャ/忍者)
イギリスの子どもたちは忍者好きです。「忍者レゴ」、「ミュータント・ニンジャ・タートル」のアニメの影響も大きい。
手裏剣を折り紙で作ると大喜びされます。
28.Origami(オリガミ/折り紙)
イギリスの子どもたち、そして大人も、折り紙に非常に興味があります。折り紙をチャッチャッと作ると、周りのイギリス人からの尊敬の眼差しが!
この間は、ベジタリアンカフェのテーブルに飾られている花が折り紙でした。やるなぁ。
イギリスで子供を相手に折り紙を折れると人気者になれます。
29.Otaku(オタク/オタク)
ロンドンコミコンに遭遇😳
— 毎日イギリス生活🇬🇧 (@ecerydayuk) May 28, 2022
漫画、アニメ、ゲーム、映画などのキャラに扮したイギリスの民たち。肌の色も年齢も性別も宗教も関係ない、車椅子の人もたくさん
思い思いのコスプレで、なんてハッピーな雰囲気🥰日本のおたく文化、世界でめちゃ花開いてる#comicon pic.twitter.com/wb8sZvvSDZ
イギリス人は、日本のオタクネタが大好き?
BBCニュースで、日本人がまたこんなヘンテコなことしてるで!って感じの、日本発の変わったニュースが届きます。
また、イギリス人の「Otaku」も存在します。わたしが出会ったイギリスのオタクは、日本のアニメ、マンガが大好きで、ゆくゆくは日本でビジネスマンを目指しているといいながら、日本語勉強に「少年ジャンプ」を使っていました。
夏にロンドンで開催される日本祭りの「Hyper Japan(ハイパージャパン)」、それに「コミコン(Comicon)」の熱気がすごい!
英国人のコスプレ力は年々高くなり、高難度コスプレをしたイギリス、日本のオタクたちが集まります。
30.Ramen(ラーメン)
イギリスはラーメン人気に火がつき、「昇龍ラーメン」、「博多 一風堂」、「金田屋」などのラーメン専門店がぞくぞくとオープンしています。
以前イギリス人の知人から 「伊丹十三監督の『タンポポ』を見て感動した!』と言われ、彼のラーメンを家族でごちそうになりました。
ビーフストック、細ウドン麺、ハムで作ってくれた彼のラーメン(?)は愛情いっぱいで、それはそれで非常に美味しかったのを覚えています。
31.Reiki(レイキ)
Reiki(レイキ)は、手当て療法・エネルギー療法のヒーリングの一種です。効果としては、生命力の活性化、生体内のエネルギー・バランスの調整、自然治癒力を高める、などです。
このReiki、日本の臼井甕男(1865年 – 1926年)が始めた臼井霊気療法がイギリスに伝わり、今では代替え療法の一つとしてかなり広まっています。
レイキ学校もあり、Reikiヒーラーは人気のある職業です。
32.Rickshaw(リクショー/人力車)
明治時代から昭和初期にかけて、移動手段として用いらたアノ人力車。日本でも観光地などで目にしますが、ロンドンで定着するとは!
ロンドン観光に人力車、いかがですか?
33.Sake(サケ/日本酒)
イギリスのWaitroseや大型スーパーで手に入りやすくなっています。
しかし、、美味しい日本酒が飲みたいよぁ!
34.Samurai(サムライ/侍)
サムライは、海外ではよく知られたことばですね!
わたしの住むDevonの小さな博物館にも、鎧かぶとが展示されています。
▶イギリスでの武道の紹介記事はこちらが参考になります。
35.Sashimi(サシミ/刺し身)
イギリス人が好きな刺し身は、ダントツでサーモン!
36.Sushi(スシ/寿司)
「日本食=寿司(それも巻き寿司)」多くのイギリス人が考える寿司のイメージです。
回転寿司店(Yo Sushi)も有名なイギリスフランチャイズ店。
おすすめは裏巻き寿司といなり寿司。これをつくれると、黒い海苔に抵抗がある人にも受け入れられやすくなるし、いなりを嫌いだというイギリス人に遭遇したことがありません。子供にも大人に大受け!
また、イギリスらしくベジタリアン寿司や玄米寿司もポピュラー。高級なイメージも強い寿司、がんばって手作りしましょう!
37.Sudoku(スードク/数独)
イギリスでも数独( #sudoku )はとってもポピュラー。新聞のパズルコーナーに必ず見つけることができる。初めて見つけたときはビックリした
— 毎日イギリス生活🇬🇧 (@ecerydayuk) August 17, 2021
Gotfather of Sudokuこと、鍛冶真起氏を偲び、今日はパズルで遊んでみます https://t.co/U54vOGM5T1 pic.twitter.com/SUprtc7vDX
イギリス人は数独(SUDOKU)が好きです。もともとパズルが好きなんですよね。
雑誌や新聞のスードクコーナーは当たり前だし、地下鉄電車の中で数独に熱中しているイギリス人をよく見かけます。
イギリス人友人曰く、最高のストレス解消、リラックス効果がある、と言っていました。
38.Sukiyaki(スキヤキ)
イギリス人にスキヤキをごちそうして、「美味しくない、食べれない」と言う人を(ベジタリアン、ヴィーガン以外は)見たことがありません。
甘辛い味、野菜と牛肉の完璧なハーモニー、世界共通の美味しさ!
英国日清のカップ麺(焼きそばタイプ)でも「スキヤキ味」の人気は高いそうです。
39.Sumo(スモウ/相撲)
友人である武道好きイギリス人は相撲を世界最強、神秘的な武術だととらえていました。
また、とある子供のためのイベントで、子どもたちに上の画像のような相撲の着ぐるみを着せて、なんちゃっての相撲大会が開かれていてびっくりしたことがあります。
この着ぐるみを着ると、よちよち歩きになり、体をはるだけで相手がふっとぶので、めちゃくちゃ楽しいらしいです。
(息子談)実はわたしも着てみたかったですが、大人用がありませんでした。楽しそう!!
40.Sensei(センセイ/先生)
イギリスで日本の武道をする人がなからず習う言葉が、「センセイ!」です。
41.Soba(そば/蕎麦)
イギリス系スーパーオリジナルのSobaもバラエティにとんでいます。
蕎麦の実の割合の多いもの、オーガニックのもの、イギリスで蕎麦は身近な食べ物。
また、小麦アレルギーの人へ小麦フリー食、サーチフードダイエット食として知る人ぞ知るスーパーフードであり、ベジタリアンやヴィーガンであれば蕎麦を知っている常食している確率はぐんと上がります。
42.Satsuma(サツマ)
イギリスで一般的に「Satsuma(サツマ)」といえば、スーパーでどこでも扱っている小みかんのことです。
イギリスと鹿児島(薩摩)は、歴史的に交流の深い間柄です。
生麦事件をきっかけとして起こった、1863年「Anglo-Satsuma War(薩英戦争)」。
その後の和平交渉の際に、鹿児島から贈られたれた小みかんの苗、それがイギリスで栽培されるようになり、現在に至ります。
わたし、実は鹿児島出身です。現在のイギリス人は鹿児島のことを知りませんが、鹿児島の旧名のSatsumaは、「みかん」、そして、「薩摩焼(陶磁器)」として、オックスフォード辞典に登録されています。
43.Siatsu(シアツ/指圧)
息子の学校の夏祭りに、インド人で日本で指圧を勉強したという人が指圧ワークショップを開いていました。指圧?!!と当時は驚きました。
44.Shogi(ショーギ/将棋)
Shogi(将棋)ということばは、Oxford dictionaryには登録されていませんが、イギリスの一部の人の間で、「Japanese Chess(ジャパニーズ・チェス)」として将棋の愛好家がいます。
45.Tsunami(ツナミ/津波)
Tsumamiは、災害のないイギリスでも浸透している用語です。
2004年スマトラ島沖地震のときには、すでにアメリカ人から聞いた言葉。
イギリスでは2011年3月の東北大震災時の津波が大ニュースになり、毎日のようにこの言葉を聞きました。
46.Tofu(トーフ/豆腐)
ベジタリアンの多いイギリスでは豆腐(TOFU)は一般的でスーパーで売っています。
オーガニック豆腐、紙パック入りのもの、バジルなどのフレーバーの入ったものなどいろいろ。
わたしは、固めのオーガニック豆腐を豆腐チャンプルーにしています。イギリスで豆腐がいつでも買えることに感謝!自分で作るのは大変らしいんです。
47.Tanka(タンカ/短歌)
「タンカ・ポエム」としてイギリスには短歌の愛好家がいます。
俳句が五・七・五なのに対し、短歌は五・七・五・七・七の五句体の和歌です。
息子の小学校でも、イギリス長文ポエムの暗唱をしてきます。イギリス人ってポエマーが多いというわたしの勝手な考察です。
48.Taicoon(タイクーン/大君)
大君(Taicoon)は、日本の将軍・大君が由来の言葉で、イギリスでは「実力者」や「大物」を意味しています。
経済・経営の場面での用語として主につかわれていて、新聞でもこの言葉を目にします。
49.Udon(ウドン)
Marugame Udon are live on the Just Eat for Business platform! They bring Japan’s favourite Sanuki udon and tempura to London 🍜
— Just Eat for Business (@JustEatBusiness) August 10, 2022
Their handmade noodles come with rich broths and delicious toppings, and they have rice dishes if you fancy something different!#NewVendorWednesday pic.twitter.com/JCItkpFj3E
2021年に讃岐うどんの『丸亀うどん(Marugame Udon)』がイギリスに1号店をオープン!
それからイギリスでウドンの知名度はぐんぐん上がっています。
乾麺も、ソフト麺も大型のスーパーには必ずあります。ありがとう!
▼イギリスのアジアン麺事情について詳しく紹介しています。世界一まずいイギリスのカップラーメンなど、興味があれば除いてみてくださいね。↓
50.Umami(ウマミ/旨味)
英国王室ご用達スーパーのWaitrose。
— 毎日イギリス生活🇬🇧 (@ecerydayuk) September 19, 2017
こんなん発見しました。その名も【UMAMI/うまみ】。。
高級日本食レストラン NOBUからでてますね。
買っちゃう?? pic.twitter.com/MbwsrrrAYu
英国王室御用達のウェイトローズスーパーで「UMAMI」と書かれたチューブ式調味料を見かけました。
そういえばイギリスの料理って、日本のかつをだしやこんぶだしに代表されるような旨味がないです。
もちろんビーフ、野菜、チキンなどのストックは売っていますが、それよりハーブの香り、塩、胡椒、HPソースなどのソース類で味をキメてる印象。
ヨーロッパでは、うまみの主成分であるグルタミン酸ナトリウム(MSG)に対する反感が根強く、イギリスに進出している日清やカルビーなど日本社製の日本食品もイギリスで作られたものには、MSGが入っているのを見かけません。(すべてチェックしたわけではありません)
では、わたしがイギリススーパーで見かけた「Umami」は、製品名を「Taste No.5 umami」といい、材料は【トマトペースト、ニンニク、アンチョビペースト、、ブラックオリーブ、バルサミコ酢、ポルチーニ(キノコ)、パルミジャーノレッジャーノチーズ、オリーブオイル、酢、砂糖、塩】で、トマト、チーズにふくまれるは、グルタミン酸を活用していそうです。
51.Wasabi(ワサビ)
『イギリス人はWasabi好きがおおい』というのがわたしの感想です。
イギリス人に限らず、どの国の人もワサビの風味が好きです。イギリスで「ワサビの練チューブ」「ワサビピー」と呼ばれる豆菓子がスーパーで販売されています。
「Wasabi」という寿司と弁当のフランチャイズ店も有名です。しかし、韓国人オーナーであるがゆえなのかちょっと変わった味付けのものを発見できたりします。
52.Yakuza(ヤクザ)
イギリスで『Yakuza(ヤクザ)』の知名度はそこそこあります。
BBCニュースのサイトで紹介されている、ヤクザの写真も必見↓
ベルギーの写真家であるAnton Kustersが日本のヤクザと2年間行動をともにして撮影されたものです。ヨーロッパ人の目からみた日本のヤクザ。
»「BBC・In pictures: The Yakuza」
53.Yuzu(ユズ/柚子)
日本のユズは、イギリスでビタミンCがレモンの3倍など「スーパーフード」として知らるようになってきています。有名シェフのジェイミー・オリバーが使用したことでも知られるようになりました。
しかし、ユズが注目される本当の理由は、その独特で複雑なフレーバーであり、風味が強く、グレープフルーツのような、レモンのような味と、酸味・風味が強いことが愛される所以です。
また、ユズはミカン属の中でもっとも耐寒性が強く、年平均気温12度~15度の涼しい気候を適地とし、手がかからずオーガニック栽培が比較的簡単にできるます。
このことからイギリスのユズ栽培が今後盛んとなる予感がします。(育つのは遅いんですが)
↓
4年後の今では『Yuzu』はすっかりイギリスで人気のフレーバーになり、お酒やジュース、スィーツ、香水などいろんなものにゆずが使用されています♪
わたしはYuzuジュースをつかって、ポン酢を手作りしてます♪
54.Zen(ゼン/禅)
イギリスの本屋でみつけた『ZEN』
— 毎日イギリス生活🇬🇧 (@ecerydayuk) August 8, 2022
禅宗の教えを、わかりやすい簡潔な文章と美しい装丁で紹介。著書は、僧侶であり作庭家である升野俊明さん
他にも「Ikigai 生きがい」、「Wabi Sabi 侘び寂び」など日本文化独自の美意識や静的な思想が海外で注目されてるっぽい。AmazonUKでも高レビュー📕 pic.twitter.com/Nm1T2nV3SK
Zenという言葉は、イギリスでメンタルケアでも注目されています。
わたしの周りでZENという言葉は、「瞑想」「ヒーリング」を指しているイメージしている英国人が多いです。
まとめ
以上、「イギリスで英単語となった日本語(アルファベッド順54単語)」を紹介しました。
日本食、日本の武道、日本の漫画、あらゆる日本の文化や製品が海外では、独特でユニークな表現であるため、他の英単語に置き換えられないのだと私は思います。
日本では、あまり使われない言葉も、海を超えて使われていることにロマンさえ感じますよね!
今回あげなかった日本語由来の英単語、他にも「Tempura(天ぷら)」「Yakitori(やきとり)」。
あああ忘れてはいけない「Teriyaki(てきやき)」も有名。
そして、ビジネス用語「Kaizen(改善)」もあります。
意味は「継続的な作業実践、個人の効率化などの日本の経営理念」とあり、以前見たエチオピアの大統領が「Kaizen」こそが成長の要であると考え「Kaizen」を熱く連発して話していたのが印象的でした。
まとめてみると、Sushiに代表される日本の食べ物、Samuraiに代表される日本の武道、MangaやBonsaiなど日本文化に関連する言葉、KaroshiやTaicoonなどビジネス用語の日本語が多いです。
海を渡り、日本の文化や食べ物が広まっている象徴である「海外でそのまま使える日本語」たち。海外在住者にとっては、日本の文化の浸透に驚きます。
イギリスの生活の中に溶けこんでいる日本語由来の言葉。
イギリスで、そして世界で日本はどう見られているのか?この記事をとおして感じてもらえたら嬉しいです。
海外ぐらしの中で得た世界の教養・豆知識はこちらをのぞいてみてください↓
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。