イギリスのこどもって、どんな遊びしてるの?
わたしは、息子が通うイギリスの小学校で、週に一回クラスのアシスタントをしています。
イギリスでは、親がクラスでボランティアでサポートするのは一般的。
イギリスの子どもたちの学校での遊びを見ていると、日本と共通するものも多く、なんだか面白いなぁ、といつも感じていました。
わたしが実際にイギリスの小学校で目にした、子どもたちの学校での遊び13選を紹介します!
息子の学校はシュタイナー校だったので、伝統的で素朴な遊びが多いです
1.泥遊び(Mud play)
マッドキッチン、マッドパイ、マッドガーデン、、、ドロ遊びはイギリス定番の遊びです。
イギリスは雨が多く、屋外の遊戯スペースがすぐドロだらけになるのも関係しているかもしれません。
服や靴が泥だらけになっても全く気にせず、泥だらけになって楽しそう!
2.あやとり(ストリングゲーム)
イギリスでも子どもたちがあやとりで遊んでいるのを見て、最初は驚きました。
古くは、キャットキャドル(Cat’s Cradle/ねこのゆりかご)というようですが、息子のクラスでは「ストリングゲーム」と言っていて、誰もキャットキャドルという子はいませんでした。
遊び方も、日本と同じくヒモで輪をつくり、手首や指に掛けさまざまな形をつくり替えます。
見かけたのは、タワーや川、星など。
わたしがあやとりのホウキを作ってあげたら、喜んでくれました。
3.デン作り(Making dens)
デン(Den)とは、巣、ほら穴、隠れ家を意味します。
子どもたちが屋外へ行くと、落ちている枝や木切れを集めて、デン作りが始まります。
動画で紹介しているような形が屋外でつくるデンの一般的な形です。とにかく三角形につくっていく。
また、その中に布を敷き、大切な人形をいれたり、拾った美しい小石を隠したりして楽しんでいます。
話を聞くと、家の中でもデン作りをしているようで、イギリスの子どもたちはあらゆる場所でクッションやシーツや椅子などを使って隠れ家をつくっているようです。
4.ビー玉遊び(マーブル/Marbles)
日本のビー玉と同じサイズ、丸いあのなじみのあるビー玉です。
イギリスではビー玉を「マーブル」と言い、ビー玉あて選手権なるものも開催されるほど馴染み深い古くからある遊びです。
息子の学校でよく目にする遊び方は、「マーブルラン」「マーブルレース」と言って 積み木や文具などでビー玉の通り道をつくりうまく転がす、というもの。
古典的なゲームは、円形に置いた11個のビー玉をプレイヤーのビー玉で弾く、という遊び方だそうです。
5.なわとび(Skipping rope/スキッピングロープ)
イギリスでは「スキッピングロープ」と言っていて、なわの一方の端をフェンスに結んだり、二人でもったりして、大波をつくり他の子どもたちが飛び越えるあそびです。
この縄は、リンボーゲームにも使っていました。
また、イギリスでも一人で縄をつかって飛ぶなわとびもあります。
でも大縄跳びで大勢が一緒に飛ぶ遊びや、一人のなわとびでも、二重跳びや、二人飛び、片足飛びなどのいろんなテクニックは見かけたことがありません。
ないことはないでしょうけど一般的ではない。
日本のなわとびテクニックは本気ですごい!
6.かくれんぼ(ハイドアンドシーク/hide-and-seek)
イギリスで古くは、かくれんぼのことを「サーディーン(イワシ)/Sardines」と言うようです。
年中さんから小学低学年の子供がかくれんぼで遊んでいるのを学校でよく見かけます。
日本のかくれんぼと同じ遊び方です。
かくれんぼは世界共通ですね!
7.フォー・スクエア(Four Square)
フォースクエアは、屋外のボールゲームです。
活動的な男の子はこのフォースクエアに熱狂しています。
息子の今一番のお気に入りゲーム!
必要なのは、ボールと4人のプレイヤー、四角形を作るためのチョークやテープ。
【遊び方】
①屋外の床に4つの四角を描く(四角の中に人が立てるくらい)
②各四角にプレーヤーが立ち、ボールを投げあう
※くわしい遊び方は、こちら
8.ドミノ(Domino)
教室に配備されているゲームです。
札にドットが配置されているのが普通ですが、子供用に動物ドミノがあり、教室に置いてあるドミノも動物ドミノです。
【遊び方】
①まずすべてのドミノを伏せた状態でかきまぜる(これを山札(boneyard)とする)
②プレイヤーは、決められた枚数を山札から取り、これを手札とする
③手札は他の競技者から見えないように立てて置く
※場に置かれているドミノ両端の目と同じ目を持つドミノが手札にある場合、それをだして列につなぐことができる
④だれかが手札をすべてなくせば(上がり=勝者)となり、誰もドミノを出せなくなったときにゲームが終了する
イギリスに来るまで私は「ドミノ」を知りませんでした。子供からお年寄りまで幅広く遊べて、単純だけど面白いテーブルゲームです。
▼ドミノは知育ゲームとしてもおすすめ!ドットと絵あわせができるドミノなら2歳から長くあそべます。↓
9.ジェンガ (Jenga)
ジェンガは、1974年にイギリス人のレスリー・スコットにより開発されたゲームで、パーティーゲームとして日本でもおなじみでは?
同じサイズでつみあげた木製のタワー。
これを崩さないように注意しながら片手で一片を抜き取り、最上段に積みあげる動作を交代で行うテーブルゲーム。
これもシンプルですが、盛り上がるゲームです。
▼ジェンガは長く遊べるので、てざわりのよい天然木がおすすめ。息子は3歳から10歳まであそんでくれました。
10.お手玉(Bean Bag)
教室でお手玉(ビーンバック)が配備されています。
日本の子どもたちがジャグリングをして遊ぶのとは異なり、授業のレッスン中にビーンバックを使っていました。
三角形の安定感のあるビーンバックを使います。
クラス全員がバランスをとりながら頭に乗せたり、足でキックしたり、お互いにビーンバックを投げあってキャッチしたり。
遊びながらバランス感覚を養う道具として使われているイメージです。
また、日本のお手玉をクラスの子どもたち(小学1年生)と一緒につくり、つくったお手玉でジャグリングをしてみる、という試みもしました。
写真はクラスの子供達と一緒につくったお手玉です。もちろん子どもたちは大喜び!
11.折り紙(Origami)
日本の折り紙遊びは、イギリスの子どもたちも大好きな遊びです。
わたしがクラスのアシスタントをするとき、担任の先生の了解があれば折り紙を教えます。
イギリスで絶大人気は、紙飛行機!もっともポピュラーなORIGAMIです。
今まででイギリスの子どもたちに受けたのは、年中、年長さんあたりでは紙飛行機やぴょんぴょんかえる、船などの簡単に折れて、遊べる折り紙。
船は作って、近くの小川にすこしだけ浮かべてあそびました。
もうすこし大きくなると、ペンギンやブタなどの動物、パクパク、つる、手裏剣など、ユニークなものや折りかたがすこし高度なものが喜ばれます。
12.チェス(Chess)
教室にチェスボードが配備されています。
イギリスではチェスは日本の将棋のような扱いでしょうか。
チェスはイギリスの国民的テーブルゲームです。
息子はチェスにまったく興味がありませんでしたが、「ハリーポッター」の巨大チェスゲームを見て興味を持ち始め、今やフランス人夫と勝敗を互角にするまでに成長しました。
地域でも、オープンチェスといって子供から大人まで自由にチェス対戦を楽しめる場所があります。
わたしは、息子に負けちゃいます。恐れ入りました。
▼チェスも長く遊べるボードゲーム。教養としておぼえたい。収納が楽なタイプが便利です!
13.だるまさんがころんだ(What’s the time Mr Wolf?)
イギリスの学校で屋外や屋内でも遊んでいるところを見ました。
イギリスでは「ホワットタイム ミスターウルフ」と言うようです。
遊び方は、日本の「だるまさんがころんだ」と似ています。
イギリスでは、まずオオカミ役を決めたら(じゃんけんで決めてました)、オオカミ役は壁にむかって立ちます。
他のプレイヤーは、背を向けているオオカミに「ホワットタイム ミスターウルフ?」と聞きます。
オオカミは、例えば「6時(シックス オクロック!)」と言うと、プレイヤーは6歩進むことができます。
14.じゃんけん(Rock Paper Sissors)
じゃんけんも世界共通の遊びですね。
イギリスでは、なにかを決めるときや意見の対立があったときの解決策として「ロック、ペーパー、シザーズ!」が子どもたちの間でつかわれています。
日本では大勢でのじゃんけんもポピュラーですが、イギリスでは二人で対戦のイメージが強い。
日本の「グー、ちょき、パー!」のリズムに慣れている私は、どうも「ロック、ペーパー、シザーズ」の掛け声のリズムがまどろっこしく感じて、調子が狂います。。
が、イギリスの子たちはもちろん関係なく楽しそうです。
まとめ
今回は、イギリスの小学校で実際にわたしが見たことがある、こどもたちの遊びを紹介しました。
いざまとめてみると、なんと日本の遊びと共通していることか!
子供の遊びって世界共通のものが本当に多いんですね。
これは意外でした!
これからもコツコツ日本の遊びを広めていきたい野望をもつアルノです。
イギリスのこどもたちの遊び、あなたも試してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。