・イギリスの学校の探し方がわからない!
・イギリスへ家族で滞在…どの学校をえらべばいいの?
そんな イギリスでの学校選びに迷う あなたの悩みを解決します。
イギリスでの学校選びの方法で一番よく使われているのが、Ofsted(オフステッド)評価です。
「イギリスの学校選びにはOfstedを参考に」といわれていますが、実際のサイトの使い方や見方を書いているページが見当たりません…
あ~Ofstedの使いかたを調べるのに時間かかる!
この記事は、「イギリスの学校選びがよくわからない」、「英語サイトは苦手」という方のために、Ofsted(オフステッド)をつかった英国学校選びの方法を紹介します。
この記事でわかること↓
- プライマリースクールとセカンダリースクールの違い(小中学校)
- Ofsted(オフステッド)の使い方
- Ofsted以外の学校の探し方
- キャッチメントエリア(校区)の考え方
イギリスは学校によって大きな違いがでます。教育方針や学校全体のオーガナイズ・先生の質・施設設備など本当にいろいろです。
イギリスでの学校選びは、慎重に!
プライマリー?セカンダリー??
日本の小中学生の年齢と、イギリスの少牛学生の年齢は異なります。
まず、お子さんが「プライマリースクール」なのか「セカンダリースクール」なのかチェックしましょう。
Primary(プライマリー)とは?
・イギリスの小学校
・年齢:5歳~11歳まで
・Year1~Year6まで
Secondary(セカンダリー)とは?
・イギリスの中学校
・11歳~16歳まで
・Year7~Year11まで
イギリスは日本の小学校にあたるセカンダリースクールが5歳からはじまります。日本だと幼稚園の年長さんクラスです。
なのでプライマリースクールの卒業年は、「日本の小学5年生」ということになります。
イギリスは9月に新学期がはじまります。この学年の区切りは、学校に相談すれば 成長や学業のすすみ具合で柔軟に対応してくれます。
Ofsted(オフステッド)とは?
Ofsetd(オフステッド)とは、Office for Standards in Education の略で、簡単にいうとイギリスの学校の評価を行う組織です。
学校に対する監査を行うOfstedは、政府から独立した外部組織です。
監査の方法は、実際にインスペクター(監査員)が学校の授業を視察し、親へのアンケートなども含め、学校の教育全体に対して評価を行うとうもの。
学校の潜入捜査官、、みたいなイメージです。インスペクターは突然あらわれ、学校は騒然とします。評価を落としたら大変ですから!
日本にはない組織ですね。日本では考えられないというべきでしょうか。
評価の内容は、児童生徒の学力とその達成度、指導の質、生徒の態度、学校の安全管理、校長のリーダーシップとマネジメント能力など、多岐にわたります。
このOfsted評価の結果は、学校や国の機関のホームページで公表されるのも特徴。この情報開示はすばらしいシステムです。
イギリスの学校を選ぶ際には、Ofstedのチェックは最低限必要だといわれています。
では、実際にOfstedサイトへ行って、気になる学校を検索してみましょう。
Ofstedサイトの実際の使い方
まず、Ofstedのサイトに行ってみましょう!
●〔Location or Postcode(ロケーションORポストコード〕のボックスに、自分の住所がすでにあればそのポストコード、まだ住所が確定していない場合は、候補地の町の名前を入力する。
●さらに下の〔Category(カテゴリー〕へスクロール
●〔Education and training(エデュケーション&トレーニング)〕のチェックボックスにチェックをいれる
→ すると、プルダウンメニューがあらわれる
●自分がさがしたい学校種別(プライマリーかセカンダリーか)にチェックをいれ、下の〔Search(サーチ)〕をクリック。
Primary(プライマリー)
・イギリスの小学校、年齢でいうと5歳~11歳まで
・学年でいうとYear1~Year6まで
Secondary(セカンダリー)
・イギリスの中学校、年齢でいうと11歳~16歳まで
・学年でいうとYear7~Year11まで
●検索結果が表示されます。
(例で ケンブリッジから3マイル以内のプライマリースクールを検索してみました)
右に、ケンブリッジから3マイルまでの距離にある小学校一覧が表示されています。
●最初に見るポイントは、各学校の〔Rating(レーティング)〕。
これは格付けを意味しています。下記の上から評価の高い学校を意味しています。
・Outstanding:優良
・Good:良い(普通にちかい)
・Requires Improvement:改善が必要(要努力)
・Inadequate:不十分(閉校しないといけないレベル)
親としてはなるべく「アウトスタンディング(優良)」な学校を選びたい!
学校名、住所、検索した場所からどの程度(マイル表示)離れているか、そしてレーティングが一目でわかります。
上記の格付けで優良な学校、良い学校、自分が気になる学校など、〔学校名〕でクリックします。
例で、Outstanding(優良)と表示されている学校をみていきます。
上から、〔学校名〕、〔アドレス〕。Latest rating(直近の評価された日)、レーティング(色が濃くなっているところが格付け結果です)、学校の地図。
これらがわかります。
さらに下へ スクロールします。
●右の青枠の部分でわかること
Pupils(生徒について)
・Age Range(年齢層)
・Gender(性別)
・Number of pupils(生徒数)
・School capacity(受け入れ)
Details(詳細)
・Principal(校長先生)
・Boarding provision(規定)
・Type(学校のタイプ)
・Religious character(なんらかの宗教的背景があるか)
・Local authority(ローカル自治体)
・Region(地域)
・Telephone(学校の電話番号)
・Website(学校のウェブサイト)
●例にした学校は、生徒数の少ないカソリック系の小学校だということがわかります。
また、イギリスの学校はほぼすべての学校のサイトをもっています。
気になる学校は、ウェブサイトもチェックしましょう。
ここが一番重要!
学校の詳細なオフステッドレポートを見るには、画像の赤い部分である直近の
〔Full inspection:・・・〕の部分をクリックします。
すると、オフステッドのインスペクター(監査員)が評価した学校のレポート(PDF)が表示されます。
これを印刷するなりして、じっくり読んでみましょう。学校評価の詳細がわかり、学校選びの参考になります。
また、英語が苦手な方は、Google翻訳や、DeePL翻訳を駆使し、自分なりに翻訳してみてください。
▼翻訳サイトについてはこちらの記事を参考にしてください。
Ofsted評価の注意点
わたしの住む周辺の学校のOfsted評価を一通り目をとおして感じたことを紹介します。
それは、「Ofsted評価はけっこう的を得ているな。」ということでした。
しかし、評価は常に一定ではありません。一度「優良!」と認定された学校でも次の年にはどんな評価がくだされるかわからないのです。
結構シビア!
それぞれの学校でどのような取り組みが行われているのか?どんなに学校評価が高くても 我が子にあった学校なのか?を見極める必要があります。
例えば、優良校となっていてもインスペクター(監査員)への演出が上手な学校があったり。
評価結果が悪くても、評価年がか古く、現在は新たに改善され素晴らしい学校に生まれ変わっている場合もあります。
・Ofsted(オフステッド)の評価は100%ではありません。
・Ofsted評価は、学校を大まかに知るためのひとつの材料とすることが重要。
Ofstedを参考に候補校を選んだら、実際に学校を子供と一緒に訪れてみましょう。(学校に連絡が必要/オープンデーもある)
親がその学校を気に入っても、こどもが好きになれない場合もあります。
移民のこどもが多い学校、英語の個別サポートに力を入れている学校、デジタルに力を入れている、自然教育に柄らを入れている学校など、特徴がまったく違います。
また、イギリスは階級制度の国であり、保護者の教育への情熱や態度もその学校の評価を分けるひとつの材料になっています。
学校の登下校時間に実際に行って保護者の様子を見てみることもオススメです。
その他の学校選びの方法(リーグテーブル)
イギリスには、小学生・中学生に対して行われるSATs(サッツ)という全国学力テストがあります。
このテストは、Year2とYear6で行われます。
特にYear6で行われるSATsの結果が重要で、イギリスではこどもの学力を示す重要な判断材料となります。
このSATsの学校ごとの結果をみることができる膨大な学校数のリーグ表をイギリスの教育省が毎年サイトで公開しています。
例年12月頃に結果が発表されます。
ここでは、自分の住む地域の学校のSats結果を見れるサイトの紹介と簡単な使いかたを紹介します。
●下記の英国教育省のサイトをクリック
▶GOV.UK「Search for schools and colleges to compare」
●ロケーションにチェックをいれ、調べたい住所のポストコードや地域名をいれて検索
●入力した地域に近い学校から表示されるので、それぞれの学校名をクリックしてSATsの結果を見る
OfstedでOutstandingの学校は、SATsテスト結果もOutstandingだとわかりますよ!
キャッチメントエリアとは?
日本にもあるように、イギリスにも「校区」が指定されています。
イギリスの校区を「キャッチメントエリア」といい、基本的にはこのキャッチメントエリア内の学校を選ぶ、もしくはキャッチメントエリアの学校が優先されます。
しかし、イギリスのキャッチメントエリアの規定は、日本と比べると非常にゆるい印象をうけます。
イギリスでは、公立であっても行きたい学校を自由に選べる「学校選択制」の考え方が根底にあるからです。
「人数に余裕あれば」キャッチメントエリアに関係なく受け入れてくれる可能性があります。
キャッチメントエリア外だから、、、、とすぐにあきらめず、まずは学校に受け入れ可能であるか、問い合わせしてみることが大事です。
ちなみに、息子の新しい学校はキャッチメントエイア外でしたが、定員に余裕があったため、編入できました。よかった!
参考に、私がどのように学校変更をしたかというと、、
①オフステッドで自宅にちかい「優良校」をさがす。
②候補校のレセプションを訪ね「現在むすこが〇〇歳でYear○の年だけど、学校に席があいているのか」と問い合わせ。
③息子と一緒の学校訪問を予約
、、というながれでした。
学校訪問で校長先生に学校を案内してもらい、息子は候補校がひと目見てお気に入りに!
当日に学校を変更することを家族で話し合い、それから1~2週間後には学校を変更しました。
コロナ禍以降は、学校の外部対応がきびしくなり、突撃訪問はむずかしくなっています。事前にメールや電話で問い合わせましょう。
まとめ
イギリスに移住や駐在、留学で家族とイギリスで生活することになった方が必ずとおる道、それが…
イギリスでの学校選び。
イギリスの学校選びに一番重要と言われるOfsted(オフステッド)評価です。
「オフステッド評価」で学校の全体評価をチェックし、こどもと一緒に「学校訪問」してみる。この方法で、お子さんにぴったりの学校が見つかることを願っています。
▼イギリスの
イギリスの学校や教育についてはこちらの記事が読まれています↓
たのしい学校生活を!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。byアルノ