・イギリス旅行で、絶対に食べておくべき英国料理ってある!?
わたしがはじめてイギリスを旅行したとき、旅の途中で食べたフィッシュアンドチップスも中華街の料理もパブ飯も、びっくりするほど美味しくなくて逆にそれがいい思い出になってます。
せっかくイギリスを訪れるんですもの。おそれずに英国料理にチャレンジしましょう!
この記事では、イギリスに来たら食べておきたい英国伝統料理を 13 選紹介します。
イギリス旅行の思い出に、英国料理もたのしみたい!と思っている人は、ぜひ参考にしてください。
記事を書いているのは、在英歴10年のアルノです。イギリス料理を食べつくしてみてわかった「これを食べとけば英国旅の思い出になる」という代表的な英国料理です
1)サンデーロースト(Sunday roast)
主に日曜のランチタイムに食べる「サンデーロースト」。またの名を「ローストディナー」いい、イギリスでは伝統的に食べられています。
ロースト肉とヨークシャープティング、野菜の付け合せを添えた料理ですが、日曜のランチに食べるものを「サンデーロースト」といい、時間に関係なく提供されるものを「ローストディナー」とよんでいます。
ドロリとしたグレービーソース(肉汁ソース)をたっぷりかけるのがイギリス流。
サンデーロースト(ローストディナー)の定番
- ロースト肉(ビーフ、チキン、ポーク、ラム、ターキーなど)
- ヨークシャープディング
- ローストポテト
- ゆでたり焼いたりした野菜(人参、ブロッコリー、グリーンピース、スェードなど)
つけあわせの定番、ヨークシャープティングは、ローストメニューに必ずついてくる特別なシュー。
食感も味もまさしくシュー生地そのものなんだけど、グレイビーソースがかかりグニュッとなった部分と、パリッとした部分とのハーモニーはなぜか癖になります。
旅のおすすめ:サンデー・ローストが自慢のパブへいくか、「カーべリー(Carvery)」という数種類のローストをその場で切り分けてくれる料理店がおすすめ
2)フィッシュアンドチップス(Fish and Chips)
イギリスのファストフード、大衆食の代表といえば「フィッシュアンドチップス」です。
イギリスの国民食といえば、これしかない!
一般的にはコッド(たら)などの白身魚を衣をつけて揚げたものと、ポテトフライのセットです。
揚げた魚の上から塩やレモン、ビネガーをかけて食します。大盛りポテトフライと一緒に食べるとすぐにお腹いっぱい!
新鮮な魚がとれる漁港の街で、紙につつまれたフィッシュ&チップを手に海辺でもりもり食べるのがおすすめ。
イギリスではテイクアウト専門のお店が多く、「安価なファーストフード」というイメージがあります。逆に高級レストランでもおしゃれな盛り付けも楽しい。
旅のおすすめ:本場にチャレンジしたいなら、評判のいいフィッシュアンドチップスの専門店へ。テイクアウトして素朴に食べましょう。公園やビーチで食べるのもGood!フォークがついていないお店もあるので要注意
▼フィッシュ&チップスの由来や魚の種類、お店での注文方法は、この記事を読めばバッチリです↓
3)フルイングリッシュブレックファースト(Full English Breakfast)
イギリスでの朝食の大定番、それが「イングリッシュブレックファースト」です。
フルイングリッシュブレックファーストも、イギリスの国民食といってもよいでしょう。
これらの食材がワンプレートに盛り付けられている料理です↓
- イングリッシュ・ソーセージ
- 卵料理(目玉焼き、スクランブル、ポーチドエッグ、ゆでたまごから選ぶ)
- 焼きトマト
- 焼きマッシュルーム
- カリカリベーコン
- ブラックプディング(豚の血入りの腸詰め)
- ビーンズ(甘めトマトソースの煮込み豆・だいたいハインツの缶をあたためたものがでてくる)
- トースト
昔は2食だったため、ボリュームのある朝食でエネルギーチャージしていたそう!
「焼くだけ」+「オーブン入れるだけ」+「温めるだけ」でできる超絶かんたんな朝食です。材料をそろえたら作ってみるのもおすすめ♪
旅のおすすめ:イギリスのホテルやB&Bの朝食で確実にお目にかかれます。
宿泊に朝食をつけないなら、評判のいいカフェやパブ(朝食~ブランチができるお店)がおすすめ
4)サンドイッチ(Sandwich)ミールディール
おそらく、多くの旅人がはじめに手にしそうな食べ物。それがイギリスのサンドイッチです。
イギリス旅行で
— 毎日イギリス生活🇬🇧 (@ecerydayuk) May 29, 2023
・空港でなにか軽く食べたい
・コスパいいランチないかな
と思ったらスーパーのmeal deal(ミールディール)へGo
サンドイッチやサラダ
+
ポテチやチョコバー
+
コーラやスムージーなどドリンク
の三段活用で£3.9(約680円)〜で食べれる。英国学生も会社員もマジこれがランチ↓ pic.twitter.com/oJRW3bBMCB
『サンドイッチ』という名を世界に知らしめたのは17世紀の英国で活躍したサンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギュー。一説にはカード賭博に夢中になった伯爵が片手で食べられるものとして発案したという説があります。
庶民ga
庶民が自作するサンドイッチといえば、食パンにチーズだけ!ハムだけ!みたいな超ド級のシンプルさで、(マヨネーズなどもなし、という意味です)カットもせずに そのままジップロックなどに入れて持っていくのが定番。
逆にきゅうりやトマト、マヨネーズたっぷりなど具材いっぱいにすると、食べてくれなかったりします。
一口ふくんだとたん、口の中の水分がぜんぶもってかれる衝撃よ!(おいしいサンドイッチもあるからご安心を)
旅のおすすめ:空港についてお腹がすいていたら、WHS、Boots、M&Sといったお店で、「ミールディール(Meal deal)」というものがあります。サンドイッチ&ドリンク&スナックがセットになったもので、一番安くてっとり早く食べれるイギリス国民食。この洗礼をうけましょう。
空港じゃなければ、街中の大手スーパー「Tesco(テスコ)」のミールディールが充実しています。イギリス人の大定番激安ランチ。
5)コーニッシュ・パスティ(Conish pasty)
コーニッシュパスティもイギリス発のファストフード。片手で食べられる気軽さがいい。
南西部のコーンウォール地方で、スズ鉱山労働者の汚れた手のままでも食べられるお弁当として広まりました。
厚い皮のペストリーをかじって、中の具(ひき肉や野菜炒め)と一緒に食べます。
意外と美味しくて、わたしの住むデボンのお隣、コーンウォールへ行くと必ずたべます。
旅のおすすめ:美味しいコーニッシュ・ペイストリーの店やフードマーケットのストールでテイクアウトするのがおすすめ!
コーニッシュペイストリー最古のお店 Warrens Bakery もチェーンでロンドンにも店舗があります
6)シェパーズパイ(Shephers Pie)/コテージパイ(Cottage pie)
イギリスの家庭料理の代表、それがシェパーズパイ&コテージパイ。
イギリスの伝統料理で、羊飼いたちが考案したパイだとイギリス人が言っていました。
シェパーズパイはラムのひき肉、コテージパイは牛のひき肉でつくったものですが、レシピやその他の材料は同じ。
レシピは、ひき肉と玉ねぎや人参などの野菜を味をつけて炒め、上からパイではなくマッシュ・ポテトをたっぷりのせて、オーブンで焼いた料理。
そのまま食べてもおいしいけど、イギリスではグレービーやブラウンソースをかけて食べてます。
簡単だしボリュームがあるので、私も時々ディナーに作ります。
旅のおすすめ:年配者が集う伝統的なイギリス料理をだすパブやレストランでたべられます。
▼こちらの記事で、シェパーズパイとコテージパイの由来や魚の種類、注文方法からレシピまでフィッシ&チッスを食べる前によく質問されることをまとめています。
7)バンガーズ・アンド・マッシュ(Bangers and mash)
イギリスの素朴なパブ飯の定番、それがバンガーズ&マッシュです。
英国パブ飯のひとつとして名高いのがバンガーズ&マッシュです。
マッシュポテトの上にソーセージ(長いカンバーランド・ソーセージが伝統的)を置き、上からたっぷりグレービーソースをかけたものです。
はい、、、それだけのものですがこれもけっこう美味しいです。
旅のおすすめ:イギリスの伝統的なパブで食べれます。イギリス人は好きな人おおい
8)ポークパイ(Pork pie)/ミートパイ
ポークパイは、ひき肉や野菜を味付けしたものをショートクラスペイストリー(甘くないタルト生地)でつつんでオーブンで焼き上げたもの。
もともとお弁当用に作られたので、冷たいまま食べます。
別名はピクニックパイ。
レストランなどで目にする「ミートパイ」もあります。豚肉だけでなく、牛肉や鶏肉、内臓などの肉と野菜をつめたパイに野菜がそえられています。
これもグレービーソースをたっぷりかけていただきます。(塩やビネガーを書ける人もいます)
旅のおすすめ:伝統的な英国料理をだすパブやレストランで食べるのがおすすめ。
またはスーパーでポークパイ(想像より小さいですヨ)をかって冷えたまま食べる。この食べ方はイギリスの食の闇を感じられます。
【英国名物ポークパイ】
— 毎日イギリス生活🇬🇧 (@ecerydayuk) June 10, 2023
イギリス人は通常 温めず冷えたまま食べる。(冷たいままor温めるで論争はある)
中のお肉の餡はゴリゴリにかたく全体的にパサパサである。始めて食べた時は、狂ってるなと思いました pic.twitter.com/Ne5KOKyCkJ
9)プラウマンズ・ランチ(Ploughman’s lunch)
プラウマンズランチは、昨夜の残りものをずらーっと並べたような、そんなワンプレートランチです。(ごめん。他に言葉が思いつかなかった)
@BitmapBureau @Matropolis86 @Arcade_Adriano @NeoGeoCollector @ohfivepro @Mike_Rouse @GadgetUK164 @aduffy65 @bitmap_books @RGB_RetroBlog @bloggospow
— Charlie Cat (@Fdurso224Durso) May 26, 2023
After a UK supper last night, I had a wonderful UK lunch by having, “Ploughman’s Lunch”. Such a splendid fresh meal. I love it. 😍 pic.twitter.com/HNtLHGXuGs
プラウマンズ・ランチは 英国パブで目にするメニューです。
ハム、チーズ数種(チェダーやスティルトン)、ピクルスとサラダ、パンが乗ったワンプレートの食事です。
プラウマンは「農夫」という意味で、農夫たちが食べていたお弁当が起源です。
旅のおすすめ:イギリス発のチーズをイギリス流で食べたいひとにおすすめ。どのパブにでもあるメニューではないので、メニューをたしかめてからGoです
10)ビーフ・ウェリントン(Beef Wellington)
イギリスの高級メニューのひとつ、ビーフウェリントン。
ビーフ・ウェリントンは牛ヒレ肉をパテなどで覆い、その上からパイ生地で包んだものをオーブンで焼いた料理。
イギリス料理の中でも手が凝っているお料理。牛肉の上に、パテや細かく刻んだキノコや玉ねぎ、エシャロットなどをバターなどで炒めたデュクセルで覆い、さらにその上からパイ生地で包んでオーブンで焼きあげます。
牛フィレの柔らかさとほんのりピンクの美しさ、そしてパイのサクッとした食感が絶妙。私もこれは好きです。
旅のおすすめ:高級系レストランやパブでお目にかかれます。イギリスの超有名シェフ、ゴードン・ラムジーのビーフウェリントンが有名。最高級を味わいたいなら彼のレストランへ
イギリスの牛肉をつかった伝統料理としては、他にさいのめに切った牛肉と、牛やラムなどの腎臓(キッドニー)、玉ねぎ、グレイビーをウスターソースで味付けした「ステーキ・アンド・キッドニーパイ」もあります
11) スコッチエッグ(Scotch egg)
日本人もなじみのあるスコッチエッグ。本場のスコッチエッグを試してみるのもアリ。
Want our scotch egg recipe? We’re giving it away soon… watch this space! pic.twitter.com/1bqwHYmVWt
— The Five Bells Inn (@FiveBellsDevon) December 11, 2020
スコッチエッグは、ゆで卵を味付けしたひき肉でつつみ、衣をつけてから揚げたもの。
二つに切ってトマトソースなどをかけたり、サラダと一緒に食べたりしています。
旅のおすすめ:スコティッシュパブやレストランがおすすめ。手軽に試すならスーパーでも買えるけど味はアレです
12)ハギス(Haggis)
スコットランド伝統食のハギスですが、見た目のありえなさをぜひ体験してほしい。
#r4today that quick Haggis recipe for St Andrew’s Day (courtesy of Hamish & Dougal on R4) – simply empty a tin of dog food into a condom, heat in the microwave, serve and enjoy! (I’m vegetarian so will stick to shortbread)! pic.twitter.com/vjA3XWXeEO
— Stephen McBarron (@ambridge2020) November 30, 2021
「こんなもの食べるなんて」と悪名高いハギスは、羊の内臓、オートミール、スパイスなどを羊の胃袋に詰めて茹でた、スコットランドの伝統料理です。
一見、極太ソーセージのような形でスーパーでも売っています。(内容物だけが売っていたりします)
これを温めて食べるんですが、お味は塩味が効いていて、意外にも日本人受けがいい!
旅のおすすめ:スコティッシュパブがおすすめ!意外にも美味しいからね。またはスーパーに売っているものを試してみて
13)コロネーションチキン(Coronation Chiken)
コロネーション・チキンはイギリスでサンドイッチやサラダの具材として食べられる料理です。
If I have a Coronation Chiken. I’m not a fan of yogurt in it. Gives it a sour taste pic.twitter.com/7gz6Sufvk3
— ♻️Λ𝙉𝙏𝙃⓪𝙉▽♻️ (@Daeyewanaknow) March 1, 2023
レシピには誕生秘話があり、「コロネーション→戴冠式」の意味どおりエリザベス2世の戴冠式を記念して作られた料理なんです。
作り方がめちゃくちゃ簡単で、ゆでた鶏胸肉を一口大にカットし、カレー粉とマヨネーズ(またはヨーグルト)、アプリコットジャムやレーズン・ナッツなどであえてできあがり!
サラダ感覚で普通においしいのでおすすめ。
旅のおすすめ:スーパーで「コロネーションチキンサンドイッチ」なるものや、コロネーションチキンの総菜が売っています。一度試して味の記憶を日本へもちかえり、自分なりにアレンジしてみるのがおすすめ
まとめ
以上、イギリスに来たら、ぜひ食べておきたい13の英国伝統料理を紹介しました。
在英10年で感じているイギリス料理のイメージはこちらです↓
- 見た目を気にしない(茶色い)
- オーブン料理、キャセロール料理が多い(合理性)
- 究極の手抜き料理(いろいろこだわらない)
- グレイビーソース大好き
- ユーモアを感じる
- 画像見ているだけでも胸やけがしてくる(コレステロール値が高い)
英国料理って、オーブンいれちゃえ!グレイビーかけちゃえ!パイにしちゃえ!って勢いのある感じしませんか?
料理過程の繊細さや、素材の味わいをひきだすための手間暇をかけるなどという料理法は見受けられません。
ふ~。胸やけする~!
あなたがもしイギリスを旅するなら、旅の思い出にこれらの英国料理に挑戦してみてほしい!と私は思います。
まさに英国料理こそイギリス。不味いとか、美味しいとかの問題ではないのです。
一口味わって、英国の歴史や文化、合理性の追求、ユーモアまでをも感じ取ってみてください。
また日程に余裕がない人は、サンデーロースト、フィッシュアンドチップス、イングリッシュブレックファースト、サンドイッチの4つをおさえときましょう♪
▼もっといろんなイギリス料理が知りたい、という人はこちらの記事のカテゴリでいろいろチェックしてみてね。
▼英国料理を自宅で作ってみたい!と思っているあなたには、この本が一押しです。朝ドラ「マッサン」の英国料理を監修した砂古 玉緒さんのレシピ本。
人生一度っきり、旅にでませんか?
この記事があなたのお役にたてばうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ
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