エドワード・ゴーリーの面白い本ないかな?
エドワード・ゴーリー(Edward Gorey)という絵本作家を知ってますか?
不気味な絵柄、身の毛もよだつ奇妙なストーリーが特徴的な絵本作家、それがエドワード・ゴーリーです。
彼の一風変わったぶきみなストーリーとイラストは日本でも人気!
この記事では、エドワード・ゴーリーの『ツリーホーン(Threehorn)』児童書を紹介。
こどもから大人まで楽しめるゴーリーにしては珍しい絵本で、日本ではあまり知られていない絵本です。ぜひ手にとってみてください。
記事を書いているのは、在英歴10年のアルノです。ユーモアたっぷりの奇妙な世界をこどもと一緒にたのしめます
ツリーホーンの絵本三作(英語絵本)
ツリーホーンシリーズは、アメリカの児童作家であるフローレンス・パリー・ハイデ(Florence Parry Heide)が物語を書き、
エドワードゴーリーがイラストを描いています。
ツリーホーンの身のまわりでは不思議な出来事がおこります。
しかし、お父さん・お母さん、友達や学校の先生やバスの運転手さん、おばさん、、、、
なぜかまわりの人達はツリーホーンが話す大事件を気にしてません?!?
縮んでいくツリーホーン(The Shrinking of Treehorn)
ツリーホーン絵本の第一作目。
突然じぶんの体が縮みはじめたツリーホーン。
でも大人は淡々と生活し、気づこうとしません。(ってか無関心?)
縮んじゃったツリーホーンは元の姿に戻れるのか?
英語も抜群に読みやすく、とにかくハマる奇妙な面白さがあります。
ツリーホーンの宝物(Treehorn’s Treasure)
ツリーホーンはある日、裏庭の木の葉がお金に変わることに気づきます。
葉っぱからできたお金で大好きな漫画やお菓子を買うツリー-ホーン。(漫画もなんだか奇妙。。)
お母さんも、お父さんも、家にきていた大工さんも、おばさんも
だれもツリーホーンの言葉に耳を傾けません。
レストランではツリーホーンの座る椅子や食べ物さえありません(泣くわ!)
それにも大人は気づきません。
ああ!!ツリーホーンの葉っぱのお金はどうなるのやら?
英語のことわざに「Money does not grow on trees」というのがあるそう。これはお金を稼ぐのはむずかしく、使い方を注意すべきという意味。
ツリーホーンの願いごと(Treehorn’s Wish)
ツリーホーンの誕生日のおはなし。
ツリーホーンは、庭で魔神のツボをみつけます。
魔神は人見知り(?)なのでさっさと3つの願い事をかなえて、早いとこツボにかえりたがります。
さて、ツリーホーンはどんなお願いをするのでしょう?
ツリーホーンシリーズは子供や、英語の勉強にもおすすめ
エドワード・ゴーリーは海外でも愛されていますが、子供が読むには悲惨で暗い話が多く、子供むけとはいいがたい。
また、エドワード・ゴーリーの文章は韻をふんだ短めの文章が得意で、まるでマザーグースのような雰囲気があります。
対してこのツリーホーン絵本は、英文はシンプルながら読み応えもあり(中学3年英語くらい)で、ついつい奇妙な世界に引き込まれる魅力があるため、子供や大人の英語の勉強用としてもおすすめ。
大人が児童文学で英語の勉強をするとき、こどもの世界観についていけないことがあります。
内容があまりに子供っぽい絵本だと、すぐに退屈してしまうのです。
参考に、『縮んでいくツリーホーン(The Shrinking of Treehorn)』で、英文と一緒の画像を貼っています。基礎英語のレベルで読めます。
フローレンス・パリー・ハイデのテンポのいい不思議な話と、毎ページに繰り広げられるエイドワードゴーリーの奇妙なイラストのマッチングが素晴らしい。
【閲覧注意!】子供は読めない!エドワード・ゴーリーのおぞましい3大絵本
本当のエドワードゴーリーの文章、エドワードゴーリのイラストを堪能したいなら、エドワード・ゴーリーの3大おぞまし絵本を。(勝手にわたしが選びました)
ほんっとうに、こわい!
読み終わるころにはダークサイドに落ちてるので、注意しましょう。
おぞましい二人
おぞましい二人が誕生して、出会って、犯罪をおかし、死をむかえるまでのはなし
実話をもとにしています
不幸なこども
裕福な家庭にうまれたシャーロットのどんびきする不幸なはなし
どこまでも救いがない、シャーロットの最期にうちのめされます
ギャシュリークラムのちびっ子たち
A~Zのアルファベット頭文字のこどもたち。
ページをめくるごとに子供がある理由で死んでいきます。
たんたんと描かれるこどもの死に背筋がこおりつく。。
まとめ
以上、「【子供も読める】エドワードゴーリーの『ツリーホーン』絵本がツボる」について紹介しました。
エドワード・ゴーリーの絵本は暗く陰惨な物語なので【大人の絵本】などといわれてます。
日本では中田敦彦さんがYoutubeで紹介したことから人気が広がったようですが、海外でも人気の高い作家です(特にアメリカ)。
彼の挿絵は、モノクロの細密ペンで描かれていて、その人物の感情を一切排除したイラストは、よく見るといろんなメッセージを発見したり。。とにかく不思議な魅力が宿っています。
わたしがツリーホーンの絵本を知ったのは、『英語の勉強に』とイギリスの友達が持ってきてくれた本の一冊にはいっていたから。
「子供向けの本って退屈になっちゃうんだよな」と思いながらよみすすめると、、
不覚にもはまってしまいました!
不思議なことがおこるツリーホーンより、まわりの人達のほうがよっぽど奇妙に感じます。
そんなお話です。
すでにエドワードゴーリーを知っている人も、はじめて耳にした人も
この記事で興味がでてきたら、ぜひこの本を手にとって読んでみてくださいね。(中学英語で読めます)
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英国南西部デボンのエクセターよりお届けしました。
この記事があなたのお役にたてばうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ