・イギリスの「住みやすい街」ってどこなの?
あなたがイギリスへ移住や留学を考えるとき、一番はじめに考えるのが「どこが住みやすいのかな?」ということでしょう。
イギリスは地域によってガラッと雰囲気が変わります。住む地域の暮らしやすさで、快適なイギリス生活が送れるかどうかが決まる、とも言えるのです。
この記事では、グローバル海外移住者支援の『EXPATICA』が発表した「イギリスの住みやすい街ランキングTOP10」を紹介します。
あなたがイギリス内での引っ越しや、英国移住・留学を考えているなら、ぜひ参考にしてください。
記事を書いているのは、在英歴10年以上のアルノです。ロンドンに5年、デボンに5年以上暮らしています。イギリスは地域によって生活のしやすさや治安がかなり違うので、街選びはとっても重要!
イギリスの暮らしやすい街TOP10
『イギリスの住みやすい街』は、タイムズ紙「Best Places to Live」や他の調査機関など多くのランキングが毎年発表されています。
しかし、わたしは個人的に違和感を感じていました。それは『イギリス人にとっての住みやすい街』だったり、『富裕層にとっての住みやすい街』だったりしたのです。
イギリスに長いこと住めば身にしみてわかりますが、イギリス人は(日本と同じく)よそ者に排他的な面があり、「外国人にオープンな地域かどうか?」は暮らしやすさに大きな影響がでるのです。
イギリスの学園都市は、たいてい外国人にオープンでリベラル志向が多く、わたしたち日本人にとっても暮らしやすい街が多いですよ♪
今回わたしがこの記事に採用したのは『外国人にとってすみやすいかどうか?』という観点から選ばれた都市です。
- バーミンガム(ウェスト・ミッドランズ)
- グラスゴー(スコットランド南東部)
- オックスフォード(オックスフォードシャー)
- ブライトン(イングランド南東部)
- カーディフ(ウェールズの首都)
- エディンバラ(スコットランド)
- レディング(バークシャー)
- マンチェスター(イングランド北部、グレート・マンチェスター)
- リーズ(イングランド北部)
- ブリストル(イングランド南西部)
それぞれどんな街なのか、その特徴をつぎに紹介しますね!
バーミンガム(Birmingham)
バーミンガムは、ロンドンに次ぐ第二の都市です。
産業革命時代に発展し、街のいたることろに歴史の足跡が感じられます。博物館や美術館も充実。ショッピングにこまることもありません。
ガス・ストリート流域の運河沿いの散策は優雅です。もうひとつ忘れてはならない、『チャーリーとチョコレート工場』のモデルとなったキャドバリーチョコレート工場の本拠地(キャドバリーワールド)です。
地理的にイギリスの中央にあるため、周辺地域へのアクセスも良好。
バーミンガム
州 :ウェスト・ミッドランズ
大学:バーミンガム大学
グラスゴー
グラスゴーは、スコットランド最大の商業都市です。
グラスゴーは、観光地としてはロンドン、エディンバラに次いで第三位。移民も多く、イギリスで流行に敏感な若者が集う都市として知られています。
市内の繁華街であるリバークライド地域は、近未来的な商業施設をかまえながらも、街のいたる場所に歴史的な建築物が垣間見えます。食事もおいしいです!
学生都市で、地元の人々も多民族にオープンであるといわれています。
グラスゴー
州 :スコットランド南東部
大学:グラスゴー大学(15世紀に創立された歴史ある大学)
オックスフォード(Oxford)
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イギリスで最も住みやすい街といわれるオックスフォード。
オックスフォードは英国で一番歴史のある学生都市で、最古の大学クライストチャーチ・カレッジやマートン・カレッジなど約40の大学が集まっています。
町並みには中世の佇まいが残り、ハリー・ポッターのホグワーツ魔法学校の食堂のモデルになったクライスト・チャーチ、ボドリアン図書館、ため息橋など観光の見どころも多いのです。
オックスフォードは、中心部にモダンなショッピングモールもあります。生活と仕事のワークライフバランスがよく、ロンドンから列車で約40分と、とても便利
個人的には「ケンブリッジ」も住みやすい街だと感じています。
オックスフォード
州 :イギリス南東部オックスフォードシャー
大学:オックスフォード大学(世界大学ランキング第一位)
世界大学ランキングで第一位のオックスフォード大学。イギリスの大学ランキング、世界の大学ランキング100をこちらの記事で紹介しています。留学を目指す人に参考になる記事です↓
ブライトン(Brighton)
ブライトンは、ロンドンから一番近いリゾート地で、常に観光客でにぎわっています。
リゾートとしての規模も大きいです。アクティビティにはこまらない!
ジョージ4世が建立したロイヤル・パビリオンなどの観光、ビーチにのぞむ桟橋やハーバー、博物館、眺めのいい丘陵地帯まで、イギリスで求められるリゾート要素はすべてそろっています。
ロンドンへのアクセスもよく、外国人にとって便利で刺激的、かつ居心地のいい街だといえます。
イギリスのビーチリゾートにはLGBTが集う街が多いのだけど、ブライトンは英国最大といわれています
ブライトン
州 :イギリス南東部イースト・サセックス州
大学:ブライトン大学
カーディフ(Cardiff)
カーディフは、ウェールズの首都であり、日本企業も多く進出し『ウェールズ日本人会』がある都市です。
日本人には安心して住める都市だと言えるでしょう。ウェールズ独特の文化も興味深い街です。
市内の繁華街は、カーディフ城を中心に広がりとても交通もとても便利。産業革命時代は石炭産業で栄え、現在はウォーターフロントの再開発で発展しています。
カーディフはラグビーやアウトドアアクティビティが盛んなので、スポーツが好きな人にもおすすめ
カーディフ
州 :ウェールズ首都
大学:カーディフ大学
エジンバラ(Edinburgh)
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エディンバラは、スコットランドの首都です。
エディンバラ城周辺の旧市街は中世の面影をのこし、ジョージ王朝時代の建造物が並ぶ地区とのバランスのいい美しい都市です。
世界最大の芸術祭であるエジンバラフェスティバルフリンジで有名です。
食べ物が美味しかったのが印象的でした。エディンバラに過去住んでいた人の話をきくと「また住みたい」という声が多いんです。
エディンバラ
州 :スコットランド首都
大学:エディンバラ大学、 エディンバラ・ネピア大学、 ヘリオット・ワット大学
レディング(Reading)
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レディングは、IT産業が成長し経済力な基盤がある街です。
エイボン運河の端テムズ川沿いにあり、中世の修道院の遺跡が街の中心にあります。8月に開かれるロック音楽の祭典「レディング・フェスティバル」は圧巻!
またウィンザーが近く、アスコットやニューベリー競馬場などがあるため、周辺の町の住人は落ち着いた雰囲気の人が多いのも特徴。(レディング市内は多国籍バリバリで、にぎわってます)
2022年のエリザベスラインの開通により、レディング⇔ロンドンのアクセスが圧倒的に便利になりました。
ロンドンの喧騒から離れ、落ち着いた環境を求める人に最適な場所です『ミルトンキーンズ』同様、『ロンドンのベッドタウン』とわたしは呼んでいます
待ってました!エリザベスライン(ロンドン新地下鉄?ライン)が本日開通✨
— 毎日イギリス生活🇬🇧 (@ecerydayuk) May 24, 2022
【特徴】
・Reading⇔ロンドン中心⇔エセックス(41駅)大幅な時間短縮
・ヒースロー空港も市内と直結
・古さ自慢のロンドン地下鉄なのに、エアコン、wi-fi、バリアフリー😳
観光も通勤もより便利になる
※画像は友人より pic.twitter.com/yxLIOOjIdZ
レディング
州 :イギリス南西部バークシャー
大学:レディング大学
マンチェスター(Manchester)
マンチェスターはイングランド北部の中心都市であり、バーミンガムとともに英国第二の都市ともいわれています。
産業で栄えた街は、ビクトリア時代のマンチェスター市庁舎など歴史的な建造物と、開発されたウォータフロントがまじりあった刺激的な街。イギリスではめずらしい路面電車(メトロリンク)も便利です。
チャイナタウンやインド料理店も多く、多国籍にオープンな都市でもあります。
世界的に有名なサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドの本拠地ですね。サッカーファンはたまらない!ナイトライフも充実してるとのこと
マンチェスター
州 :イギリス北部グレーター・マンチェスター
大学:マンチェスター大学
リーズ(Leeds)
リーズは、ヨークシャー地域最大の学園都市です。
市内はショッピングセンターが完備され、学生の活気でにぎわう都市でありながら、周辺地域は牧草地帯とアイレ川沿いの散策を楽しむことができます。
現代美術の巨匠、ダミアン・ハーストが学んだ都市であり、アートが息づき、カフェやナイトクラブが充実していることも大変有名。
皇室の佳子さまが留学されたのがリーズ大学ですね
。
リーズ
州 :イギリス北部ウェスト・ヨークシャー
大学:リーズ大学、リーズ・ベケット大学
ブリストル(Bristol)
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ブリストルは、産業革命の時代の遺物が多く残っていて、音楽とカルチャーシーンの活気もある都市です。
ブリストル大聖堂や街の象徴であるクリフトン吊橋、世界初の鋼鉄スクリュー船グレート・ブリテン号の展示など文化的な見どころも豊富です。
デボンの田舎から文化的な刺激を求めてブリストルへ探検へ行くアルノです。バンクシーの故郷であることから、街のあちこちにあるバンクシーの壁画めぐりもおすすめ!
ブリストル
州 :イギリス南西部
大学:ブリストル大学
まとめ
以上、「イギリスで最も住みやすい街トップ10」を紹介しました。
あなたが気になる街はあったでしょうか?
こうしてみてみると、外国人にとっての暮らしやすい都市には共通点があります。
・「学生都市」
・「経済が発達している」
・「比較的安全」
・「都市としてのライフラインが整っている」
・「交通の便がよい」
私はイギリス暮らし10年の中で、最初はロンドン、現在は南西部の田舎エクセターで暮らしています。ロンドンは刺激のある都市でしたが、教育と貧富の格差や安全面での心配が常につきまといました。
南西部のエクセターに移住してからは、安全面も良好、学生都市、生活にかかるお金もロンドンより低く抑えられるため、子育てによい「住みやすい街の一つ」だとわたしは思っています。
▶エクセター大学の記事はこちら
▶留学や移住で迷ったら、イギリスの人口の多い都市トップ10とヨーロッパの人口トップ5の国!の記事も参考になりいます。
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▼海外留学の準備はおすみですか?こちらの記事をチェックして怠りなきよう!
▼イギリスに留学するなら学割をつかいこなそう!
必ず学割制度を使いましょう!インフレに負けず、節約生活の方法をたっぷり紹介しています。国際学生証に、TOTUM、オイスターカードなどイギリスの学割はこの記事だけでOK。
▼移住後に、心身の健康を維持するためには日本の食材が救世主になります。留学生のほぼ全員が、心が折れたとき和食で救われてます。
この記事があなたのお役にたてばうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ