以前からクリスマス時期になると目にしていた、オレンジにつま楊枝がさしてある不思議な飾り。
「なにこれ?」
まわりでも意味が分かる人がいなくて、なんだろう?とずっと思ってました。
今回は、その不思議なイギリスのクリスマス飾り、「クリスティングル(Christingle)」を実際に作り、意味も理解できたので、備忘録としてここにまとめます!
クリスティングルとは?
「クリスティングル」は、訳せばChrist Child(キリストの子どもたち)ということであり、イエス・キリストを「世界の光」として祝う意味があるようです。
イギリスではクリスマス時期に、教会や学校で、こどもたちがこのクリスティングルキャンドルをつくります。
クリスマスやイエス・キリストについての説明をわかりやすく行うために用いられるのです。
教会で作ったクリスティングルは、キャンドルに火をともし、賛美歌を歌います。
クリスティングルの歴史
このクリスマスオーナメントのもともとの由来は、ドイツ。
ジョン・ド・ワテビル(John de Watteville)というドイツの司教が、1747年にこどもたちにイエス・キリストについてわかりやすく説明するために、作り始めたと言います。
しかし、当時は赤いリボンの入ったろうそくのみだったよう。
イギリスには1968年にJohn Pensom(ジョン・ペムソム)という人が慈善団体The Children’s Societyの資金調達のために普及をはじめ、現在は多くの教会がクリスマス時期にクリスティングルサービスを行っているそうです。
この飾りはイギリスの伝統的なものではないにせよ、英国で爆発的に広まっているということですね!
実際に作ってみると、とても簡単で、用意するものも少なくていい。
こどもでも作りやすいのでおすすめ。
クリスティングルのそれぞれのアイテムの意味
赤いリボン=キリストの世界への愛(血)
4本の爪楊枝=四季
お菓子(ゼリ-やドライフルーツなど)=四季の実り(神の恵み)
キャンドル=キリストの光
クリスティングルの作り方
オレンジ 1個
ろうそく 一本(細めの小サイズ)
爪楊枝 4本
お菓子(ゼリー、グミ、レーズンなどソフトなもの)
赤いテープ(赤いリボンでもいいかも)
アルミホイル(ろうそく用に少しだけ)
①オレンジのヘタの部分を取り、ナイフで十字を入れておく
②ろうそくの下の部分をアルミホイルで包み、オレンジに差し込む
③爪楊枝にソフトお菓子をさしていく。
カラフルだとかわいくなります!(ソフトキャンディ+レーズン+ソフトゼリー)で作りました
④お菓子をさした爪楊枝をオレンジにさしこむ
上の部分に斜めにさしこむとセンスアップ!
⑤最後にオレンジのまわりに赤いテープを巻く
出来上がり!
簡単なので、興味あるかたはクリスマス飾りとしてつくってみてくださいね。
キャンドルをともすと部屋の中がオレンジの香りでさわやかでした。
まとめ
以上、長い間謎だったクリスマス飾り、「クリスティングル(Christingle)」についての由来や意味、作り方を紹介しました。
調べてみると、、けっこう宗教色がつよいですね!
でも、簡単につくれるし材料もシンプルなので、クリスマス時期にこどもたちにイエス・キリストの説明をするための工作ものとして非常にわかりやすい。
私のまわりの人にクリスティングルについて聞いてみましたが、年配のイギリス人は「子供の頃こんなキャンドルは作らなかった」といい、イタリア人も韓国人(キリスト教徒が多い)も知らない、と言っていました。
フランス、チェコの人は知っているけど作ったことはない、と言っていました。
どうやらイギリスで急速に普及したものと思われます。(もう少し調査してみます!)
わたしとしては、この時期に見かけるオレンジの不思議なクリスマス飾りのことが理解できて嬉しかったです。
イギリスのクリスマスの過ごしかたについては、こちらの記事が参考になります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ