イギリスからこんにちは。最近すっかりイギリス田舎ファッションが心地いいアルノです。
先日フランス人の夫の親戚一家がイギリスへ遊びにやってきました。
それが、、、、奥さんと娘のファッションが素敵なんです!何も流行のものを身に着けていません。でもシックで繊細でエレガント。
かたや、一緒にイギリスの街を歩くと、、、
キャミソールにブラの紐丸見えのイギリス人女性、ジャージ姿の女性、ヘビメタかっ?みたいなギラギラメイクのガールズ。
なんでしょうね。この違い。
そんなイギリスですが、ロンドンだと急激にファッションセンスが上がります。ストリートファッションや、シックな装いのセンスのいい女性もあちこちに出没。ロンドンはどこか遊びココロのあるファッションが似合う街。
どっちがいいというわけではなく、徹底的に違うんです。
気になるので、イギリス人とフランス人の女性ファッションの違い8つを個人的に考察してみることにしました!
1.イギリス人とフランス人は、ファッションの好みが違う
フランス人女性は、流行に左右されず力が入っていないのに、どことなく品のあるファッションが特徴。
フランス人女性は、一言で言うと「なにしてもアンニュイでエレガント」!
かたやイギリス人女性(特にロンドナー)は、遊び心のあるストリート系のセンスが抜群!
ロンドンストリートファッションの特徴は、古着の活用、色、柄、素材のミックスにあります。その混沌としたイメージのストリートウェアは世界に新鮮なイメージを与えます。
でも、、ちょい待て!
ストリートファッションの着こなしって、一般人には難しくないですか??
そんなわけで、イギリスの一般の女性や田舎の女性は、イギリスファストファッションに代表されるような服を身につけている場合が多い印象。もちろんファッションの系統は異なるのですが。
フランス人ファッションは、エレガントのなかにどこか廃退した空気感をもっています。
イギリス人もフランス人も「流行に左右されず、自分が身につけたいものを身につける」はおなじ。
ただ、その好みが逆方向を向いてる感じですね!
2.イギリス人とフランス人は、ファッションの季節感が違う
これは確かにそう!
イギリス人は冬の寒い日でも、少し太陽がでればすぐに薄着開始。
天候不良続きの春に、一日でも太陽がでればタンクトップにサンダルで外出します。
いやいやまだ寒いんたって!
わたしはイギリス人を横目にマフラーにコートは手放せません。
イギリス人は本当に寒さに強い!
以前英語クラスで天気の話になったとき、どんな気候が好きかという話題に。
イギリス人の女性先生が、「もう寒いの大好き!冬の寒い朝に窓をこうパーー!と開けるのが最高!」と言っていて、ドン引きした私でした。。
かたや、フランス人は寒さに弱い(イギリス人に比べると)と言われます。
それもそのはず、フランスの春のはじまりほどの気温が、ロンドンの夏の平均気温なんです。
夏でも気温が上がらないイギリスでは、一年をとおしての衣替えの必要がなく、一年中同じようなファッションでも大丈夫。
それはつまり、ファッションで四季を楽しむことがないことにもつながります。
ちょっと晴れた寒い冬の日「もしイギリス人とフランス人が 同じベンチに座っていたらどうなる?」
・イギリス人は上着を脱ぎはじめ、フランス人はマフラーをしっかり首に巻いている。
そんなイメージ!
3.イギリス人とフランス人は、セクシー感覚と露出度が違う
以前パリジャンの友人(男性)がロンドンに遊びにきたとき、
「イギリス人ってミニスカート多いから目のやり場に困る!フランス人はそんなに足をみせないんだよ」とびっくりしていました。
・・・といってるそばからミニスカートのロンドンっ娘が通り過ぎる、なんて具合。
田舎のイギリスを歩けば、キャミソールからブラ丸出し(何度も言いますが!)、ムチムチボディをさらに強調するピッタリ黒タイツ、、。
そんな女性たちがうようよ歩いています。
フランスの女性はセクシーであることが国家意識の中に埋め込まれているのかっ??って思うほど、パリの街角ですれ違う女性のさりげないセクシーさに心奪われることがあります。
女性の私でもめろめろですわ!
2007年に欧州産婦人科および生殖生物学である調査が行わました。
これによると40代後半~50代後半のイギリス人女性の33%が、積極的な性生活が重要とは考えていない。という結果になったとのこと。
「性生活=セクシー」というわけではないですが、ちょっとおもしろい調査結果だったので記載します。
更に言うなら、下着のセンスも全く違います!
凝ったレースのセクシーな下着を身に付けるフランス人女性、かたやM&Sに代表されるようなリラックスできて体を締め付けない下着を好むのがイギリス人女性!
と、、いえど、イギリス人女性のファッションだって年齢に関係なく胸が大きくあいたトップス、若者のミニスカート、太陽でればすぐにキャミソール。。などなど露出度としては非常に高い。
しかし、「イギリス人女性はセクシーか?」と聞かれると、セクシーさは感じません。
目のやり場には困るけどね!
「セクシーと露出度は比例しないんだよ」わたしがいいたいのは、この一言。
セクシーに関しては、日本人の「隠す美学」とフランス人の感覚は似ている気がします。(参考記事はこちら)
4.イギリス人とフランス人は、ファッションアイコンが違う
イギリスのファッションアイコンといえば?
イギリス人のファッションアイコンといえば、上質なクラッシックスタイル、または尖鋭的な乾燥したイメージがあります。
アレクサ・チャン(Alexa Chung):イギリスの人気モデル・マルチタレント!現代イギリスファッションの象徴
ケイト・モス(Kate Moss):今でも根強い人気です。
キャサリン妃:ナチュラルビューティーの代表格。どの世代の女性たちにも影響を与えられる稀有な存在
シャーロット王女:未来のファッションアイコンとして期待されています
ダイアナ元妃の美貌の姪であるキティ・スペンサーもモデルとして活躍しています。(参考記事はこちら)
フランスのファッションアイコンといえば?
ジャンヌ・ダマス(Jeanne Damas):現代のフレンチアイコンといえば、今をときめくジャンヌ・ダマス。「ジェーン・バーキンの再来」と呼ばれています。
フランソワーズ・アルディ
60年代にスタイルセンセーショナルをおこしたフランスの歌手・女優。「さよならを教えて」たまに聞いています。
ギャランス・ドレ(Garance Doré):NY在住フランス人のファッションアイコン。写真・イラスト・文章、、とにかく多才!
ヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis):永遠の恋人と称されるヴァネッサ!
リリー・ローズ・ディップ(Lily-Rose Depp):ヴァネッサとジョニー・ディップの完璧な遺伝子をもつ娘。シャネルのモデルに起用されるなど、ファッション界でも特別な存在。
みなその日常で見せるファッションが人々に影響力を与える人物たち。
比べてみての私の意見は、イギリスファッションアイコン達は自分に自信があり、新しいことにどんどん挑戦する尖った感じ。
かたやフランスは、アンニュイで気負わず、どこかにエスプリが効いた感じ!
5.最新ファッションなら、ロンドン・ショーディッチ vs パリ11区
若者のファッション最先端が見れる場所、それは
ロンドン・ショーディッチ(Shoreditch) vs パリ11区(Le 11ème arrondissement)
もし、両国の最先端ファッションを見てみたければ、この2つの場所をチェックしましょう!
イギリスのショーディッチ、ブリックレーンのサンデーマーケットでは、古着屋が多く、ヴィンテージアイテムざっくざく!
ハックニー(Hackneyもおすすめ。新しい店を見つけることができます。
さて、続いてパリ。
11区は、クラブやバーが軒を連ねフランスの若者たちが集う地域とされ、古いパリと新しいパリが出会う場所。北マレのあたりにパリの若者のファッショニスタ達が集まっています。
パリ蚤の市(Marché de Vanves)もお忘れなく!お宝の山です。
新しい流行の発信地として注目されている場所
イギリス→エジンバラとグラスゴー(スコットランド)。
フランス→リヨンとモンペリエといわれています
これらの地方を訪問するときは、ファッションチェックを怠りなく!
6.イギリス人とフランス人は、体型が違う。。
ロンドンとパリを歩いてみればすぐにわかるはずです。
あまり言いたくない、、でもみんな知ってる事実。
フランス人はスリム体型が目立つ、イギリス人は太った人が目立つのです。
その結果、フランス女性は「太らない方法」を世界に発信でき、イギリス人女性は、「脂肪を取り除く方法」を世界に教えることができるといわれています。
イギリス人は、でもそれでいいんです。
人生を謳歌したい、自分らしくいたい、無理をしたくない、自分のために生きたい、自分が楽な服を着たい、そう思っているのがイギリス人だと私は理解しています。
フランス人は、ファッションに関しては確実に人(男女に関係なく)に見られることを意識しています。自分が楽な服、ではなく自分がより美しく見える服を選ぶ。
もちろん、良質な食事も体型を左右しているといわれています。
なんだかんだファッションに影響を与えうる体型。しかしイギリス人とフランス人の体型に関する特徴は、こうです。
■体型にかまわず自分の着たい服を着ているのがイギリス人。
だからお肉たぷたぷが強調されるピタピタの服も全然気にしない。それがめっちゃ気になるのは、日本人、韓国人あたり。
■体型で気になる部分があればカバーする服選び、またはそれさえも魅力に変えるフランス人。
あれ?
誤解しないように言いますが、私はイギリス一般女性によく見られる自然で動くことを重視した服装も好感がもてます。
、、フランス人ファッションのことよく言い過ぎだと感じますか?でも実際にそう感じるんです!
7.イギリス人とフランス人は、肌ケア、へアケアの考え方が違う
ヘアスタイルについて。
イギリス人は悪くいえばボッサボサ。
櫛を通さない人も多い。でも明るい髪だからかそのルーズさがファッションにマッチしています。自然で素朴。ナチュラルの極み!
フランス人は、日本人ほどに髪型にこだわりがあるわけではありませんが、髪型は全体のファッションバランスの一部って感じです。
肌ケアも、わたしが今まで話したところ、イギリス人は洗顔後にクリーム塗って、ハイ終わり!という人が多い。
ニールズヤードなどオーガニック系も人気ですが、Bootsなどの大型ドラッグストアで購入できる化粧品を使っている人も多い。
フランス人とて、肌ケアは洗顔後にクリーム塗ってはい終わり!が多いですが、その化粧品ラインの充実、商品の多さではイギリスに勝ります。シャンプーやサボンの質もよいし!
わたしは、フランスへ行ったら化粧品やシャンプーを買い込みます。
8.イギリス人とフランス人は、まとっている香りが違う
フランス人は、女性も男性も、香水を日常から身につけます。
それもプンプン匂うのではなく、すれちがった瞬間ふわっと香る絶妙なまとい方。
フランスの乾燥した土地柄、昔の入浴事情も関係しますが、フランス人は服をまとうように香水を身に着け、ファッションを完成させています。
フランスの香水は、シャネル、ゲラン、ディオール、イヴサンローランと世界的なブランドが目白押し!優雅で気品のある香りに酔いしれましょう!
フレンチ香水ならわたしは大定番ですが、「ミスディオール」がイチオシです。
なんといってもかわいい香水瓶に女ごころがあがる!そして香りは甘いけどさわやかさもある、女子になりたいときにつける、、という香りです。
参考までに↓
しかし、イギリスにだって素晴らしい香水ブランドがたくさんあります。
わたしはイギリスのJo Malone(ジョー・マローン)が大好き。
今つかっているのは、「ネクタリンブロッサム&ハニー」で、かろやかな桃の香りと柑橘系のさわやかさが飽きないのです。香水ってちょっと苦手、でもつけてみたい、、と思っている人に特におすすめです。
参考までに↓
伝統的に精油に親しみ、原料にこだわりつくすのがイギリスの香水。自然の香料をたっぷり感じることができる新鮮でユニークな香りはわたしのお気に入りです。
フランス、イギリスどちらの香水も選ぶのにこまるほど魅力的!
▶イギリスの代表的な香水ブランドTOP15。こちらの記事さえ読んでおけば完璧です↓
まとめ
こうしてまとめてみると、イギリス人女性とフランス人女性のファッションの違いがはっきり見えてきました。
わたしの結論は、こうです。
イギリス人女性は、ファッションにおいても超個人主義で、周りに左右されることはない。
フランス人女性は、遺伝子レベルでファッションセンスが組み込まれていて、それが非常に洗練されている。
イギリスとフランスのファッションについて、おこがましくもイギリス田舎ファッション丸出しの私がこのようにまとめてみました!
さて、あなたもイギリスとフランスのファッションを体現すべく、次の休暇にはロンドンとパリへ向かってみませんか?
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ