イギリス人は日本人をどう思っているのか?14項目でわかったこと

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Photo by JJ Ying on Unsplash

イギリスからこんにちは。イギリス移住も5年目に突入のアルノです。

今までイギリスに住んでいて、実際にこんな話を耳にしました。

■「街を歩いていたら、を投げられた。」
■「病院で老人看護していると、『日本人は嫌だからケアを変わって』と言われた。」(NHSで働く看護師さんより)
■「イエローモンキーと笑われた」(息子が小学校のクラスメイトに言われた)

あからさまに人種差別かっ!と思いきや。。。

■「日本人はイギリス人となにか似ている」
■「うちの物件はキレイに部屋を使う日本人だけに住んでほしい」(大家さんより)
■「日本が大好き!」(マンガ好きの男の子に言われた)

など、日本に好意的な意見もよく耳にします。

私は夫がフランス人であることから、以前こんな記事を書きました。
◀◀◀「イギリス人はフランス人をどう思っているのか?15項目でわかったこと

この記事を書こうと思ったきっかけは、フランス人と日本人のカップルである私達が、イギリス人家族と挨拶をするときに、一瞬流れる不穏な空気からでした。

そして、日本人はイギリス人にどう思われているのでしょう?

赤いポピーの季節になると、なぜか気持ちがそわそわする感じ。

なぜだろう?

そこで、今回はイギリス人が日本人のことをどう思っているのかを個人的に調査してみました。

ステレオタイプの意見と、実際に私が見聞きした意見です。

イギリス人は個性を重んじる国民性。こんな記事で決めつけるな、と言われるかもしれません。一意見として読んでいただけると嬉しいです。

イギリス人は日本人をどう思っているのか?14項目でわかったこと、調査結果の発表です。

1.日本人に対する戦争のネガティブ感情はたしかにある

①赤いポピーの花飾りの意味は?

ポピー イギリス 

英国を歩いていると、ポピーの赤い花飾りをつけた人、車などを見かけることがあります。

この赤い花の飾りは一年中みかけますが、特に10月頃から、TV番組のアナウンサーや著名人も身に着けはじめ、街中の至る場所でみかけるようになります。

このポピーの飾りは何なのかというと、、

「ポピー・アピール」と呼ばれる、イギリス在郷軍人会が1921年に始めた募金活動のこと。起源となったのは、第一次世界対戦での戦死者への追悼です。

花飾りを買うと募金したことになり、販売を通じて集まった収益金は英国軍関係者への支援に使われます。

なぜポピーの花が使われるようになったかというと、、、

第一次世界大戦での最大の激戦地であったフランスのフランドル地方。ここで多くの兵士が戦士しました。

兵士たちが果てた地に咲き誇っていた赤いポピーの花。その光景を、従軍したカナダの詩人ジョン・マクレーが「In Flanders Fields」の詩を書き、それが人々の間に広まったとされています。以後ポピーを戦没者慰霊の象徴とするようになりました。

また、ケシの花の赤い色は、戦死者たちが、戦争で流した血の象徴となりました。

②「リメンバランスデー」とは?

イギリスでは、毎年11月11日に開催される戦死者を追悼する日「リメンバランス・デー(Remembrance Day)が設けられています。午前11時に2分の沈黙をするのが一般的で、別名「ポピー・デー」とも呼ばれます。

また、11日にもっとも近い日曜日を「リメンバランス・サンデー(Remembrance Sunday)」とし、戦死者を追悼する礼拝が行われます。この礼拝にはロイヤルファミリーも出席し、平和への祈りが捧げられるのです。

もともとは、1918年に第1次世界大戦下でドイツとの間に休戦協定が結ばれた11月11日の休戦記念日(Armistice Day)を記念する日であり、第一次大戦の戦死者たちを追悼する日でした。

第一次大戦で犠牲となった戦死者たちを忘れず、またこの大戦が「最後の世界大戦」となることを願い、当時の国王ジョージ5世が創設しました。

現在では、第一次大戦だけではなく、第ニ次大戦や近年の中東における戦没者も含め、「戦争で命を落とした兵士を追悼する日」となっています。

③第一次世界大戦(World War Ⅰ)では連合国で一緒に戦う

1914年にオーストリアの皇太子夫妻が暗殺された「サラエボ事件」をきっかけとして戦争がが勃発。

ドイツ、オーストリア、オスマン帝国、ブルガリアの同盟国側と、イギリス、フランス、ロシアの連合国側がヨーロッパを主戦場として戦闘開始。日本、イタリア、米国も連合国側に参戦した。
敗退した側のドイツと連合軍との間の休戦協定が、191811月11日に調印されました。

同盟国側:ドイツ、オーストリア、オスマン帝国、ブルガリア

連合国イギリス、フランス、ロシア、セルビア、イタリア、日本、その他

この大戦時の日本とイギリスの関係は、日英同盟を締結していて、日本はイギリスの要請により連合国側として参戦しています。

共に戦った国という間柄。

ここまで、1863年の薩英戦争以来、イギリスが明治新政府を世界で最初に承認したことや、日英同盟の影響もあり、日本とイギリスは友好関係にありました。

④第二次世界大戦(World War Ⅱ)で敵国となる

イギリス 戦争 メモリアル記念碑

この第二次世界大戦において日本はイギリスの敵国となり、戦後は世界中で反日感情が生まれました。

今もイギリス人、特に年配者の心に暗い影を落としています。

第二次世界大戦は、1939年9月1日にドイツ軍がポーランドに侵攻したことをきっかけに勃発。(第一次世界大戦の終結から、わずか20年。。)
開戦から6年、1945年5月にベルリンが陥落しドイツが降伏。同年8月にアメリカが日本へ2回の原爆投下し、日本も降伏。第二次世界大戦は終結しました。

枢軸国側:ドイツ、日本、イタリア


連合国
イギリス、フランス、ソビエト連邦、アメリカ、中国

戦後の東京裁判では、連合国の兵士捕虜への虐待や拷問、重労働などが取り上げらました。

現在でも、第二次世界大戦で日本軍が各地で行ったとされる残虐行為慰安婦への性的搾取と、捕虜になった者への拷問。さらに日本人間であまり知られていないように感じる「731部隊」の生体実験など、これら戦時中の残虐為が理解できない、と言われているのです。

第二次世界大戦中に日本軍が行ったとされることは、わたしたち日本人より、外国人の間で知られています。

また、戦後に謝罪した、謝罪していない、の問題も未解決。何をもって「謝罪」というのかも認識がばらばらです。

第二次世界大戦の爪跡による日本人への反日感情イギリスの特にお年寄りにはネガティブな印象を持っている人々がいることは間違いないようです。

「731部隊」とは?

「関東軍防疫給水部のことで、1936年、旧満州・ハルビン郊外に設置された。細菌兵器などを開発し、中国人やロシア人捕虜らを細菌に感染させたり、凍傷にかからせたりといった生体実験をしたとされる。敗戦直前に施設を破壊し、撤退した。

引用:コトバンクより

※旧日本軍による残虐行為、慰安婦問題、捕虜への虐待、731部隊について、これらが捏造である、という説もあります。しかし、世界・イギリスでは「日本は第二次世界大戦下で残虐行為をした」と認識されているのが実情であると私は感じています。

2.天皇の名前は知っています

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By Shawnc – 投稿者自身による作品, CC 表示 3.0, Link

イギリス人は、もともと日本に対して一定の親近感を持っていたとされています。

それは、アジアの中で数少ない独立国であり文明国であったこと、豊かな独自の文化をもっていたこと、また天皇による君主制を持っていたことが挙げられます。

日本の皇室とは、現人神(あらひとがみ)であり、古代から脈々と血統を守ってきた家系です。いわば純粋な日本人の象徴。国民から尊敬される存在でもあります。

対して英国王室は戦う事によって勝ち取った国の最高特権者であり、国益のために異国人との政略結婚の繰り返しているため、血統を守ってきた一族ということではありません。

とある英語のレッスンの日。エリザベス女王について話していたところ、隣のイギリス人スタッフから、「日本の今の天皇はAKIHITOよね」と言われ、、、、、

一瞬「あれ?そうだっけ??」

常に「天皇陛下」と呼んでいたので、天皇の名前さえ瞬時に言えず、恥ずかしい思いをしました。

わたしより、なぜイギリス人のあなたが知っているのか?と愚問したところ、

「いや、何でって、特に理由はないけど?知っている人多いと思うで。」と答えが帰ってきました。

イギリスの若者が日本の皇室に対して何処まで知っているかはまだ謎です。

しかし、イギリスの一部の人の間では、日本の天皇家は興味深い存在であるようです。

3.先進国だよね

戦後、日本はG5(先進五カ国)の一国となり、経済大国にまで発展しました。

イギリスでもSONYTOSHIBAの電化製品、TOYOTANISSANHONDASUZUKIなどの日本車、KAWASAKIなどのバイクは知名度が高く、「技術力の高い国、日本」という認識があります。

G5(先進5カ国)とは?

アメリカイギリスフランスドイツ日本の、世界を政治経済・軍事の両面でリードする5つの先進国のこと。

※この5か国+イタリア・カナダを加えたサミットメンバーG7(先進7カ国)という。

4.「礼儀正しい」「マナーがいい」

これは世界中で絶賛されている日本人の行動です。

例えば、オンライン旅行会社のエクスぺディアが行った、アンケート(主にホテル)による観光客の国別マナー評価。日本人は堂々の第一位

礼儀正しい」「マナーを守る」「大騒ぎをしない」「部屋をきれいに使う」「不平・クレームを言わないなど高評価を得ています。

私の体験でいえば、10年ほど前の旅で利用したオーストラリアのとあるバックパッカーホテル。宿泊客は主にヨーロッパ人達、日本人、韓国人が多かった。ヨーロッパ人は夜おそくまでプールサイドで乱痴気さわぎ!いやすごいのなんの。

「あなた達、あの美しい国ヨーロッパから来たんですか?なんですか、その乱れようは??飲み過ぎちゃうの??」

目も当てられないほど激しく乱れ騒ぎます。音楽ガンガン!深夜ですよ~!

「うわ~~!ホテルの人大変だわ~!」と思ったのを懐かしく思い出しますね。

同室だった韓国人女性と「なんなん あの人ら」って話して、わたしたちは翌日のために早めに耳栓で就寝しましたよ。

「ジャパニーズ ピープル アー カインド! ホネスト! フレンドリー!」
日本への旅から帰国したばかりのイギリス人の友人から、旅で出会った日本人に親切にされたと熱く語るこの方、只今、絶賛日本人びいき中。素敵な思い出があったんでしょうね。

日本人の私が言うのもなんですが、一般的な日本人は知的で、平和的で、組織的で、落ち着いた佇まいです。

しかし、あんまり褒められると、こそばゆい!

5.日本・日本人に興味なし

ひとつには、「日本人だから」という意識よりも、「アジア人」に対する意識が薄いイギリス人は多い。

もうひとつは、特に日本・日本人に興味がない人々。

そりゃそうです!私達日本人だって、自分にとって関係がない、そもそも存在すら知らない、情のわかない国があります。

日本はイギリスにとって遠い国。ゲームのニンテンドーやポケモンは知っているものの、「だから何?」っていう人はたくさんいます。

6.日本が一番だと思っている

「日本人は、日本人が一番だと思っている。」

「日本人は、日本の製品が一番だと思っている。」

これは、ロンドン時代の大家さん、オーストラリア在住のイギリス人の友人からも言われました。

いや、ちょっと待て、あなたたちだって自分の国が一番と思っとるやろ?

いや、ちょっと待て、日本の製品って壊れないから!同じくらいの料金なら絶対壊れないほう、使いやすいほうを買うやろ?

ってわたしの言い分です。

このころは、日本の周りの友人は「日本が嫌い」とのたまう若者が多かったので、イギリス人から言われたこの言葉は、逆に嬉しい驚きでもありました。

7.働きすぎ!hard-working

「Karoshi(過労死)」、イギリスでも有名です。英製和語になっているくらい。

イギリス人からも勤勉でよく働く、サービス残業をする、など日本の働きすぎビジネスマンのイメージは定着しています。

イギリスの素晴らしい点のひとつに、「自分の働く時間を過ぎたら、いさぎよく帰宅する」ことがあります。

日本のようにサービス残業もしない(している人もいます)し、個人的に会社帰りにパブにたちよることがあっても部署ごとの強制飲み会などはありません。

自分の人生、会社のためにあるんじゃない!とイギリスに来て痛感しました。

8.奇妙なことが流行する


古いけど有名なのは、ヤマンバギャル(古っ!でも今だに流行ってると一部で思われてます)、おでこのベーグルヘッドふくろうカフェ(知り合いの動物愛好家の間で残酷だとさんざん叩かれました)、はては日本の中年男性が愛してやまないというリアル愛玩人形のニュースをBBCで見たときは、さすがに驚きました。

外国人から見ると、奇妙で理解不可能なものが流行るのが日本のようです。

9.日本食は健康的だよね

そうですね!

長寿であることと、外見が若いこと、太っている人が少ないこと、寿司や豆腐、枝豆に刺し身などの和食文化「日本=健康的」だという認識を与えているようです。

でも、現代の日本人にはないイギリス人の健康的なところもあります。彼らはとにかくよく歩くのです!

10.日本人女性と結婚したい

日本人女性

これは、もともと日本に興味があり、日本人女性がおしとやかで慎ましく、可愛らしくエキゾチックに見えている男性がこのように思っているふしがあります。

マンガやアニメの影響も大きい!

私でさえも、「日本人女性と結婚したい」というイギリス人男性に数人遭遇してますから。

「東京の銀座を歩いて、日本人女性の美しさは世界一だと思った!」と熱く語るイギリス人の横で、ジーンズ姿でラーメンをはふはふ食べるわたし、すみません、、みたいな。

あとは、イギリス人ではありませんが、ロンドンでよく遭遇しました。東ヨーロッパから出稼ぎのかたちで来ている男性達からの日本人女性の圧倒的人気。

日本をかなりのお金持ち国、親切国だと感じ、「日本人女性との結婚=幸せと安泰な暮らし」と思い描く東欧人の多さに驚いたものです。

11.イギリス人と似てるよね

英国人と日本人は長い歴史を持つ島国から来ているため、共通していることが多いと一部のイギリス人から思われています。

特に、日本人と一緒に働いたことのある英国人、日本を訪問したことのある英国人からこの意見をよく聞きます。

わたしが実際にイギリス人から聞いた【イギリス人からみて日本人と似てる点】は、「礼儀ただしいところ」「君主制」「シャイであること」「すぐSorrryと言うところ」などでした。

12.日本人は英語が話せない

はい、すみません!

もちろん英語がペラペラの日本人も多い!あしからず!

13.日本人は若い!

イギリス人のママ友と話していて、目尻のシワを発見すると「あ、私と同じくらいの年齢かな?」と思うことがしばしばあります。しかし、相手はなんと10歳も若い!

なぜそうなるのかまだ解明できていませんが、欧米人は25歳をすぎたあたりから、顔つきがガラッと変わり、「え?いつのまにそうなったん?」と思うことしばしば。

体格や、骨格服装肌質もあるでしょうが、日々のお手入れ方法にもよるのではないか、と思います。

14.日本の文化を尊敬します

寿司

一般的に日本の文化は英国ではかなり尊敬されていると思います。

サムライ浮世絵などの芸術、空手や合気道などの武道、寿司などの和食

また、ジブリの作品も評価が高い。イギリスの図書館にもジブリ作品(DVD)を見かけます。
マンガアニメも然り。

ビデオゲームエンジニアリングの世界的リーダーであることは、イギリスから認知されています。日本では減少したモーターバイクの世界でも、kawasaki、Hondaは、尊敬されています。

折り紙を折っていたら、「なんて賢いの!すごすぎ日本人」

なんて大絶賛。こちらが恐縮してしまいます。

以前の記事で、日本語から英語になった言葉をまとめています。それらの言葉がなぜイギリスで浸透したのか、日本文化が興味をもって受け入れられている証拠です。

◀◀◀「イギリスで英語になった日本語を総まとめ(A~N編)

◀◀◀「イギリスで英語になった日本語を総まとめ(O~Z編)

まとめ

こうしてマトメてみると、日本という国に興味がある人は、それなりに日本に対して深い感情があるようです。良くも、悪くも。

また、全く日本に興味がなく、眼中にない人たちも多い。特にイギリスの田舎では「アジア人ひとまとめ」みたいな印象。

若者の間では、アニメやマンガ、ゲームにおいて世界のリーダーシップをとっているのが日本である、という認識。

それから、例えば武道、芸術、ビジネスなどの各分野において、日本の存在はユニークで稀有な存在です。

そして、一番重くのしかかるのが、第二次世界大戦時の日本軍の残した爪跡。

イギリス人のお年寄りと話をする時の、、そして赤いポピーの花飾りがあちこちで見かける時期の、、あの胸がざわざわする感覚は、このネガティブな歴史に関係していました。

海外へ旅する、暮らす、となれば、どこかで必ず自分の国について触れる時がやってきます。

どんな話題でも対等に話ができる知識、自国に対するしっかりした意見があれば、得体のしれない不安感にそわそわざわつく心配もありません。

ーー旅や移住に際しての心構えとして、私が思う大事なことはひとつだけ。

「旅や移住先の国に興味を持ち、その国の歴史、日本との関わりを知ること。」

今回のまとめで、こんなことがわかったのでした!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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