ヨーロッパの国々の国民性が知りたい!
イギリス南西部デボンの田舎町よりこんにちは。アルノです。
あなたはヨーロッパの国の人々のことを、、「紳士淑女が多くマナーを守る、オープンマインドで芸術的で先進国だから経済的にも豊か」というイメージを持っていませんか?
実際にヨーロッパの国で暮らしてみると、日本で持っていたヨーロッパ人に対する固定観念はガタガタに崩れます。そしてじっくり観察すると国民性のステレオタイプを発見します。
国民性はそれぞれの文化や歴史、民族性、宗教、地理的位置に大きく関わっているようです。
この記事は日本人が聞いたことがあるヨーロッパの国23ケ国を対象に、その国民性を紹介します。あなたが海外のニュースを目にした時、海外の人と会話するときの参考になれば嬉しいです。
目次
①イギリスの国民性
イギリスの国民性のステレオタイプは、、アメリカや日本からイギリスを見ると「階級社会と紳士淑女」となり、ヨーロッパ人からイギリスを見ると「ビールで酔っ払い、サッカーに熱狂する国民」と、異なるステレオタイプが存在します。
また、英国はヨーロッパの一部でいるのを嫌い独自路線をゆくのが好き。雨が多く食べ物がまずい、赤い電話ボックスに2階建てバスはイギリスの観光のイメージです。
ポジティブイメージとしては、非常に礼儀正しく、列にきちんと並ぶ。ちょっと日本人と似ていると言われています。
>参考記事:英国人が教える「イギリス人の習慣12選」でわかったこと

②フランスの国民性
フランスの国民性ステレオタイプは、、見栄っ張りの気取り屋、攻撃的で討論好き、世界で一番のロマンティスト!
フランスの人々の世界的なイメージは、ボーダーのシャツにバゲットの袋をもちベレー帽をかぶた人の姿。実際はベレー帽をかぶってるフランス人をみたことがありません。
他には、「フランス人は非衛生的」、「車の運転があらい!」、「世界で一番甘い恋人」というイメージがあります。
>参考記事:イギリス人はフランス人をどう思っているのか?

③ドイツの国民性
ドイツの国民性ステレオタイプは、ソーセージとビールを愛するまったくユーモアのない働き者。ひどい言われよう!
自国の車を愛し、仕事は効率的で時間を守り、真面目だという信頼できる国民というイメージも強いです。
>参考記事:イギリス人はドイツ人をどう思っているのか?

④イタリアの国民性
イタリアの国民性ステレオタイプは、サッカー中毒者と愉快なファッショニスタ!
イタリア人はセクシーで格好良くて、ファッションに興味のある人が多いイメージがあります。また、コーヒー、ピザ、パスタをこよなく愛します。
また、イタリア人の「マンマ愛(母愛)」は半端ないと言われています。家族愛の強い国民性。
⑤ベルギーの国民性
ベルギー人の国民性ステレオタイプは、のんびりしていて争いごとが嫌い、ビールとチョコレート、ムール貝とワッフルが大好き!と考えられているよう。小便小僧も有名です。
また、政治が混乱していて、EUの中心(EU本部がある)といったイメージもあります。
⑥スイスの国民性
スイス人の国民性ステレオタイプは、時間厳守、控えめで内向的、そして秩序正しい人々。
自然豊かな国で、スキーのイメージも強い。スイス銀行も有名です。生活は質素と考えられていて、永世中立国であるがゆえに軍隊への国民皆兵制がある国としても有名です。
⑦オランダの国民性
オランダ人の国民性ステレオタイプは、リベラル、貪欲、大麻政策、同性愛者が集う、自転車ラバー達!
また身体的なステレオタイプは、オランダ人は背が高く、金髪で目が青い。オランダが世界ではじめて同性愛者の結婚を認めた国であることから、ヨーロッパではオランダは同性愛者が多い!というイメージができているよう。
アムステルダムに1ヶ月滞在しましたが、背は高く、靴下の上からサンダルを履く、、というちょっとダサめファッションが印象的でした。
⑧オーストリアの国民性
オーストリア人の国民性ステレオタイプは、民族衣装に身をつつむユーモアを理解しない働き者!
ヨーロッパ全体からみると、オーストリア人は真面目で勤勉、しかしユーモアのセンスがないと考えられているようです。またウィンタースポーツが盛んで裕福とうイメージもあります。
⑨アイルランド
アイルランド人の国民性ステレオタイプは、赤い髪とカトリック教徒の多い国、ビールとウィスキーが大好きな大酒飲みの人びと!という感じ。
アイルランド人はイギリスからの搾取の歴史とカトリック教徒解放の戦いのために、非常に宗教的なイメージで捉えられています。また音楽の国、アイリッシュダンスの国としても有名。
⑩ポルトガルの国民性
ポルトガル人の国民性ステレオタイプは、ぐうたらでノスタルジック?
ポルトガルに限らず、南ヨーロッパについて持っているイメージはだいたい「怠け者」。これはあたたかい気候やシエスタ(昼寝)をする習慣からとらわれるイメージ。また「ファド」(ポルトガルの演歌みたいな)を愛する人々!
日本との関係も深く、カステラやてんぷらはポルトガル由来です。
⑪スペインの国民性
スペイン人の国民性ステレオタイプは、お祭り好きでマッチョの男性が多い怠け者の国!
やはり午後にはシエスタ(昼寝)が、夜には長いディナーパーティー。またスペインの人々は情熱的で大声でぐうたらであると言われています。ヨーロッパ人からみると女性のフラメンコ、男性のマタドールのイメージ、また田舎者のような印象も与えています。
⑫ギリシャの国民性
ギリシャ人の国民性ステレオタイプは、毛深く、同性愛者が多い、金銭的に困っているイメージ。。
2008年のギリシャ財政危機危機の後、ヨーロッパ人は特に彼らの経済状況がステレオタイプになりました。
また騒々しく、楽観的、ゴシップ好き、そして愛煙家が多い、とうイメージもあります。トルコと仲がわるく、2020年にはトルコにとどまっていたシリア難民を開放し、大量の難民がギリシャへ押し寄せました。
⑬アイスランドの国民性
アイスランド人の国民性ステレオタイプは、真面目でフレンドリーな人々。
アイスランドの人口は約35万人と非常に少ないため、「全員が顔見知り」などと言われています。外見的には、アイスランド人の男性は世界一強く、女性は世界一美しい、という北欧的美男美女が多いイメージがあります。
人は柔軟性があり、自然災害から回復する精神的な強さももっているといわれています。
⑭ノルウェーの国民性
ノルウェー人の国民性ステレオタイプは、愛国心にあふれたシャイで素朴な人々。
ヨーロッパの他の地域では、ノルウェー人は裕福で時間を守る、また合理的な考えをしていてプロテスタントの国であり、素晴らしい福祉国家を持っているとみられています。
身体的な特徴は、男女とも身長が高く、美男美女が多いといわれています。
⑮スェーデンの国民性
スェーデン人の国民性ステレオタイプは、背が高くスリムで、碧眼の美男美女、でもちょっと退屈というイメージがあるようです。
教育のレベルの高さと、自立心の高い個人主義が多く、男女平等、高度な社会福祉と見なされています。スウェーデンは男女平等がすすみ特に子供のいる女性が仕事をしやすいという認識もありますが、逆に寒くて暗いこの国は鬱がおおいというイメージも。
⑯フィンランドの国民性
フィンランド人の国民性ステレオタイプは、気持ちがやさしくシャイな田舎者。
シャイで、感情はたんぱく、森の中にすむ田舎もん。男性はウォッカと口ひげのイメージもあるようです。世界幸福度ランキングでは3年連読第一位。これはスゴイですよね。
また、両親の家に暮らし、ブラックメタル(べヴィ・メタルの一種)やゲーム(アングリーバードなど)も大好きと言われています。
⑰デンマークの国民性
⑱チェコの国民性
チェコ人の国民性ステレオタイプは、美しい女性と浪費家たち。
チェコの女性は美しく、男性は口ひげを生やしているイメージがあります。また親しくなると親切だけど親しくなるまではシャイで愛想がない、とも。
ビール、クリスタル、想像豊かな木のおもちゃと絵本の国です。
⑲ポーランドの国民性
ポーランド人の国民性ステレオタイプは、熱狂的なカトリック信者、真面目なハードワーカー。
イギリスにも多いポーランド人ですが、一様に彼らの仕事は信頼できます。まじめで誠実な人が多い印象。またウォッカをよく飲み、愛国心が強く、家族をとても大切にすることでも有名。
⑳ウクライナの国民性
ウクライナ人の国民性ステレオタイプは、ロシア語を話す、危険なチェルノブイリの国とうイメージがあるようです。
ウクライナ人の言語はウクライナ語ですが、多くのヨーロッパ人は彼らがロシア語を話すと勘違いしているといいます。また、チェルノブイリ原発事故のため、ウクライナの農産物や畜産物は危険だと考えられています。
また、ウクライナ人は外国人が嫌いで暗い性格、討論好きだというイメージもあるようです。
㉑ルーマニアの国民性
ルーマニア人の国民性ステレオタイプは、なんといっても吸血鬼。
家族を大切にし、ユーモアがあって、カトリック教徒の多い国です。しかし近年は、ヨーロッパ中でルーマニアからの出稼ぎジプシー(ロマ民族)が増え、あまりいい感情は持っていないような印象です。
また、ルーマニアの首都ブカレストと、ハンガリーのブダペストを混同する人も多い。
㉒ハンガリーの国民性
ハンガリー人の国民性ステレオタイプは、自己中心的な自分の故郷を愛する人々。
自己中心といっても、礼儀正しく列にきちんと並ぶ国民性でもあります。不平が多く、ネガティブな思考の持ち主が多いイメージがありますが、実際はやさしく子育てしやすいお国柄だそう。
㉓ブルガリアの国民性
ブルガリア人の国民性ステレオタイプは、攻撃的なマッチョという反面、穏やかで勤勉ともいわれてます。
ヨーグルト、トマト、キュウリ、山羊のチーズがないと行きていけない!という固定観念も。
まとめ
以上、「日本人が知らないヨーロッパ23カ国の国民性とは?」について紹介しました。
ヨーロッパのそれぞれの国はお互いが近く、人の行き来が自由であるため、最初はステレオタイプで判断されがち。もちろんステレオタイプは誤った先入観を人にうけつけてしまうため、これだけで判断するのはまちがっています。まちがった固定観念で人を判断するべきではありませんよね。
しかし、、、この「国民性」、ちょっと考えてみると「あたってる部分も多い」とも感じます。それは、その国の歴史や文化、民族性、宗教、地理的な位置に関係しているのではないでしょうか?
たとえば、ラテン系の国の人々は情動的でおおらか、ゲルマン系は真面目で勤勉などなど。。
この記事を書いたきっかけは、新型コロナウィルス感染がヨーロッパに拡大する中で、それぞれの国の対策や、国民がとる行動パターンから興味をもったことがきっかけです。
同じヨーロッパでも、それぞれの国民性で政府の政策、ウィルスに対する行動パターンや考え方も全く違うのです。
今回は日本人が聞いたことのあるだろうという国を23カ国選び、駆け足で紹介しました。
この記事がきっかけとなり、ヨーロッパ人をより深く理解できたら嬉しいです。
第二次世界大戦中の英国首相、チャーチルの言葉で国民性をあらわす面白い発言があったので紹介します。
In England, everything is permitted, except what’s prohibited.
In Germany, everything is prohibited, except what’s permitted.
In France, everything is permitted, even what’s prohibited.
In the USSR, everything is prohibited, even what’s permitted.イングランドでは、禁止されているものを除き、すべてが許可されています。
ドイツでは、許可されているものを除き、すべてが禁止されています。
フランスでは、禁止されていることさえすべてが許可されています。
ロシアでは、許可されているものすべてが禁止されています。引用:ウィンストン・チャーチルの言葉より
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英国南西部デボンのエクセターよりお届けしました。 この記事があなたのお役にたてばうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Byアルノ